カンナビジオール
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%93%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB

カンナビジオール(国際一般名:Cannabidiol)、略称CBDは、麻に(薬用の大麻以外にも)
含まれる、少なくとも113あるカンナビノイドのひとつ。
主なフィトカンナビノイドで、麻の抽出物の計40%までの割合を占めることもある。
アメリカで商品名エピディオレックスで医薬品として承認された製品もある。
多くの試験から良好な安全性の特徴、忍容性があり、テトラヒドロカンナビノール (9-THC、以下THCと表記) のような典型的な効果
(精神作用)はなく、乱用、依存、身体依存、耐性はみられない。
CBDは広く医療への応用の可能性があるとみなされている―臨床報告によると、副作用が少なく、
特に向精神作用がなく、精神運動学習や心理的な機能に影響がない事などがその理由である。
医薬品としての治験が完了しているものがあり、また規制を緩和した国が見られる。
薬物規制に関する国際条約による規制はない。日本では主にこれを含有する健康食品として流通している。
日本で流通しているものは規制対象ではない麻の茎と種から抽出されている。

エピディオレックスは、難治性てんかんの臨床試験を実施した、
大麻から抽出されたCBDの油脂配合物である。
エピディオレックスは、2015年7月にアメリカにおいてドラべ症候群などの治療薬としての
希少疾病用医薬品の指定を受け、治験は完了し、2018年に承認された。
エピディオレックスは、欧州医薬品庁 (EMA) からも、2017年にレノックス・
ガストー症候群など治療抵抗性のてんかんの希少病用医薬品の指定、
2018年に結節性硬化症の
同指定とまた治験が進行している。
オランダではエコー製薬による、Arvisolという経口錠剤の治験第I相
(初期段階を意味する)が進行しており、対象はてんかんと統合失調症である。
また、FDAとEMAは、新生児の窒息に伴う脳障害の治療に用いる希少疾病用医薬品として
カンナビジオールを指定したが、これに対する既存の医薬品はなかった。