睡眠導入剤の悪用後絶たず 殺人罪の適用も

10/10(木) 12:16配信
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10211326055


訪問介護をしていた女性の事故現場=大阪府貝塚市森

 大阪府貝塚市で、男(33)が訪問介護に来た女性らに睡眠導入剤を飲ませていた疑いが浮上した。女性らの献身的な気持ちにつけ込んだとみられる卑劣な行為。同じように睡眠導入剤を悪用した事件は後を絶たず、わいせつ目的のほか薬を飲まされた人が交通事故死し、殺人罪が適用されたケースもある。

【表で見る】睡眠導入剤などを使った性犯罪の特徴とその対処法

 貝塚市の水間鉄道森駅近くに広がる住宅街。大きな一軒家や寺が立ち並び、行き交う車は少ない。この静かな地域に、「ドーン!」という大きな衝撃音が響いたのは7月28日午前10時前のことだった。

 住民の男性(70)が慌てて家を飛び出すと、軽乗用車が自宅の外壁に突っ込み、大破していた。運転していた女性は救急搬送され、しばらくして父親と一緒に現場に戻ってきた。

 現場は直線で、普通に運転して自損事故を起こすような場所ではない。「寝ていなかったみたいで、すみません」。父親は居眠り運転だったと謝罪したが、女性はまだ目がうつろな状態で、男性は「普通じゃない」と感じたという。

 この事故を端緒とした大阪府警の捜査で、複数の女性が男に睡眠導入剤を飲まされていた疑いが強いことが判明した。

 知らずに睡眠導入剤を服用するのは非常に危険な状態だ。千葉県印西市の老人ホームで平成29年、複数の職員らが交通事故などで死傷する事件が発生。職員らに睡眠導入剤入りのコーヒーを飲ませたなどとして、勤務していた准看護師の女が殺人罪などに問われた。