荻野は21日の千秋楽公演後、SNSで山口の卒業にはふれず「これからはN IIIで培ったものを忘れず NGT48、ひとつになって頑張ります!」とコメントしたが、真偽のほどはともかく山口と対立している一人との噂も手伝い、一部ファンから批判される対象になっていた。

 事態を重く受けとめた同社は23日付で荻野を起用したプロモーションを中止、荻野を掲載した特設ページやSNS投稿を削除するなどの対応に追われた。同ブランドの公式サイトは「先週公開したプロモーションについて、様々なご意見を頂戴いたしました。頂戴したご意見を踏まえ、本プロモーションに関するコンテンツを削除することといたしました」とのメッセージを掲載。
荻野本人のインスタグラムなどにも批判のコメントが寄せられている状況だ。
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事態は深刻 運営側は危機管理を失敗か

 山口が21日の千秋楽公演で明かしたところによると、運営会社AKSの社長から「今は会社を攻撃する加害者だ」と言われているといい、ネット上には運営側に対する抗議の声が噴出している。

 「恐らく運営側が思っている以上にファンの反感は強く、事態は深刻だと思います。このままでは被害者である山口と、山口と仲が良いメンバーが卒業という形で事実上の追放となり、事態収拾が図られたというイメージがつきまとうことになりかねません」と危惧するのは、スポーツ紙の40代男性記者。

 「当初、山口は暴行事件にグループ内の複数のメンバーが関与しているとSNSで吐露していました。その後の一連の流れを追うと、運営側は終始、山口の口を封じる方向で対応をとっていた印象があります。しかしこのネット時代、事件自体が山口のネットでの告白で明るみになったと同様、運営側の対応に山口本人が反論する形で事態が進行していきました。
もっと早い段階、それこそまだ事件が明るみになる前の段階で、山口と、関与していたとされるメンバーら双方に、なぜフェアな形で対応できなかったのか。疑問が拭い切れません。この問題は初期段階で対応の仕方を間違えた、危機管理の失敗例といえるのではないでしょうか」と指摘するのは、週刊誌の50代男性編集者だ。
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