不動の超越者は、その頃には最高レベルまで力を高めていた上に、悟っていたため
今のダディとは違い、「意図的に攻撃」できた。戦闘地の現状もわかっていた。
最初は死をおそれない信徒達の抵抗にあい、鎮圧軍からめちゃくちゃ死人を出す。
もう武将の心がへし折れるくらいだ。一戦一戦敗北することはそれだけで恥な上に、
兵が死ぬと、自分の国に影響がではじめるから、士気が下がり続けていた。

そこで不動が介入し始める。「全員を眠らせない」だ。しかも、鎮圧軍側も、朝に夜に
不定期的に空砲を撃って、信徒達の心を折りに行く。そしてトドメが、「兵糧攻め」。
これは「不動の超越者」が城内事情を「見て」、声で伝えた。裏手に補給線があることも
教えて、つぶさせてる。それで終わり。悲惨。地獄。でもやるしかなかった。
これが無意識領域の歴史のひとつだ。信じてほしい。本当にそう口から出た。

とにかく不動がいなかったら、西日本は日本人奴隷輸出地点になっっていた。
いわゆる「悲惨な未来ルート」だ。魔法(けし)が流行って日本人もおかしくなるし、
子供が奴隷として輸出され、現地でひどい目にあう。それを防いだ。