「このまま君の出番が無くなってもいいのか?」猿股警部は言った。

猿股「いいか?影が薄いと言われる我々が「スパパン三世」より目立つ千載一隅のチャンスなのだぞ?」
人型<<......古今東西、普段目立たぬ者が目立つと変なフラグが立つことになるが?>>
猿股「知る物か。それとも何か?エイオン一万年の科学力もその程度なのか?」
人型<<...............奥の手を使うしかないようだ.......>>
猿股「よく言った!脱出(エクソダス)成功の暁には、「黒いヘキサクロス」と呼ぶとしよう。」
人型<<この形態は黒にはならぬ.........>>
そういうと.......目の前で200×100×50mmの半透明の白い物体が出現した。
人型<<我の機能の大半をこのタブレットに一時的に移植する.......機能再現に時間がかかる故、運搬を要求する。>>
猿股「こんなデカイ寒天運べと言うのか?」
人型<<これは物体のふりをしたエネルギーに過ぎぬ。重量等は無い........四の五の言わずに運搬せよ。>>
猿股「われ言葉に気を付けんかい!私はアンミツ大好物なんだぞ!」
人型<<その時は汝の胃袋のなかでモンキーダンスを踊る事になる。それとこれは時間の経過とともに黄色を帯びてくる........>>
猿股「芋ようかんだなまるで。まぁ嫌いじゃないが。」
人型<<和菓子の話をしている場合ではない。速やかに行動を.........これより本体を休止状態に移行する......>>
猿股「ほんとに大丈夫なんだろうな?運んでる時にそこらににぶつけて壁に傷付けても私は知らんぞ?」

その時タブレットに..................
CAST IN THE NAME OF GOD. ME NOT GUILTY
(神の名においてこれを鋳造す。我に罪なし。)
の文字が浮かびあがる。
猿股「全部私の責任かよ。」
つづく