>>104
「三流工場勤務の昌幸です。
言い忘れた事があるのでマイクを借ります。
昌幸は三流工場の工員として
君達にお願いしたい事があります。
一つの生き物として、この世に生を受けた以上
将来、誰かを真剣に愛してください。
誰かを愛すると、見慣れた景色が
いつもと全然違って見えます。
自分以外の人間の幸せを願うなら
そんな大きな喜びを知ります。
愛情は人以外の哺乳類や鳥類にも存在します。
人にとって愛情は特別な存在です。
昌幸もある人に出逢い、愛し別れることによって
その喜びを知りました。
ただ会って抱き合う、それだけが愛の営みではない。
昌幸そんな風に思います。そんな風に思います
たとえ離れ離れになっても相手の幸せを願い続ける…
それこそが心を持ったホモサピエンスの
人間と言う生物の愛なんだと…
だから君達には、いつか誰かを真剣に愛して欲しい。
途中で去ることを謝ります。ゴメンなさい。
そして有難う。さようなら。」