〜ブルースカルアジト(とやまえん跡)〜

ミーンミンミンミン… ツクツクボーシツクツクボーシ

晴「あ゛〜〜暑っちぃ……クッッソだりぃ……」
順「おうオメェら、いつかの虫捕り(※)ん時も言ったが水分しっかり摂っとけ。
  無理だけはすんじゃねェぞ」
メンバー「「「うーっす」」」
※遊々○4コマコラム参照。

スキピオ「すっげ……晴のやつについてきたけど、こんな所にでっけぇアジトがあんだな。
  水辺だから暑さもしのげそうだし。……まぁ今はそれでも暑っちぃけど」
アルス「……周りにちらばった廃材を見るに、元々ここは公共の遊び場か何かだったのかな?」
順「ご名答だ。フッ、よく観察してやがるじゃねぇか兄弟」
アルス「気になったのは、君の手下達がちらほらと手に持っている……何やら透明のボトルだね。
  まぁ水分補給用なのは分かるけど、ボトルを持ちながらだと重いんじゃないか?」
スキピオ「お、それ俺も気になってたぜ。なんか見た事ねぇ形だし」
順「おう、あれは――ってすまねぇ。客人であるオメェらにも配っておくべきだったな。
  ほらよ、ミネラルウォーターのペットボトルだ。喉が渇く前に飲んどけ」ヒョイッ
スキピオ「お、サンキュー……って冷てぇッッ!!」
アルス「君は大袈裟だなスキピオ――? 雪のように冷たい、だと……!? しかも重いと思っていたら軽い……!」
順「まぁ、今日も暑いからよ。さっきまで冷蔵庫でキンッキンに冷やしておいたぜ」
スキピオ「ゴクゴク……ぷっはぁうめぇッ! こんなうまい水初めて飲んだぜ!」
アルス「ボトルの軽さや水の冷たさもさることながら、水もまったく混じりっ気のないクリアな味が……一体これは?」
順(ああ、そういやコイツらの世界にはペットボトルも冷蔵庫も無いだろうからな……)