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駿河「…というわけでいつもマールトがすまない。リアファルや仁王達も釘刺してるのだがな」
イスカル「大丈夫だ。夢魔は基本そういう風だしそういう感じに元気なら良い事だ。それに、私としてもお互い様だからな」
駿河「…懐の深さ、カリスマと気迫、君は僕が王として求めるものをたくさん持っているな…」
イスカル「私、いや今は僕でいいか。僕もそんな立派な王になれたわけではないさ。誰しも迷って悩むものさ スルガ、キミは顔どころか根底も案外僕に似てるのかもね」
駿河「まさか!流石に君ほど熱血になれないよ!」
イスカル「(君の事阿吽兄弟が「兄(弟)者思い出して可愛い(たまらん)」って言ってたの知らないのかな)」


樹理亜「私もジュリアさんの様な指導者になりたい」
ジュリア「(ジュリアにジュリアって呼ばれるのって改めて思うとすごい事になってないかな)」
樹理亜「恐怖や統制で抑えつける事も、圧倒的カリスマで惹きつけるのも指導者としての形、しかし私にはそれらを選ぶ事が出来ない……何があれど、私はただ命令し、命令され……」
ジュリア「はぁ、あのねジュリ?そんな暴君みたいな王様になっても誰にも好かれないわよ?」
樹理亜「え?」
ジュリア「例えば、『本当に人の為を思った故の判断をしたのに、結果として大罪人』にされる王様だっているけどね、『そんな大罪人の仇を取るべく、家族と袂を分かっでも嫌われ者の暴君となった』王様だっているの。何をしても王様ってどこかで嫌われるのよ?」
樹理亜「そ、それってまさか」
ジュリア「その後者が今話をしてるあなたのそっくりさん。前者は…何があっても、私の理想の王様には変わりはないわ まあ、暴君だけにはなっちゃ駄目よ、ジュリ?」