勝利の紙吹雪が舞い散る中、侍の姿を探すが見つからない。残っていたのは、見慣れた鉢金と陣羽織と鶴織。
遠くに見える影を見つけ私を置いていかないで、と影の下へと走るが、影は我と人とは交われぬ、とだけ答えた。
何故こんなことを……と問うと、影は遠い昔の遊戯の舞台でミクサに助けられたことを話した。

侍の姿をした影は我が身、既に鬼なり。我が心は、既に空なり、と残して闇に消えていった。