シースパローとSM−1の性能の差は言うまでも無く段違いです。
しかしESSMとSM−1を比較すると、ドッコイドッコイどころかESSMの方が優れている要素が多々あると
言っても過言ではありません。
デビューした時期が違いすぎますから、当たり前と言えば当たり前なんですがね

むらさめ型DDからスペイを2基降ろした上で1軸化し、ついでにMk41も降ろしたフネが21世紀の海自向け
ペリー級FFGモドキと言ってもいいでしょう。
船体ももう少し小さくできるでしょうし、どうせですので、この際調達・維持・整備等々をガン無視してOPS24を
OPS14と換装しましょうかねwww
それでもFCS−2−31のイルミネータを2セット搭載していますから、ESSMを同時に2目標に指向できますし、
ソナーに至っては露骨に差が出てきますが、敵潜水艦や対艦ミサイルの性能向上を勘案するとその程度の
営業努力は必要です。

そんなフネの(単艦)コストパフォーマンスは決していいものとは言えません。
それでも海自がヘボイLCSを導入するよりは、はるかに優れた兵器体系であることは事実です。
そして、なによりもありがたいことは、フルスペックのあきづき型DD2隻分の予算があれば、超劣化版むらさめ型
DDを3隻調達することが可能なことです。
いかに高性能のフネでも1隻のフネが同時に2つの海域に出向くことは不可能です。
ソマリア沖での船団護衛任務や北朝鮮を相手にしてのBMDでDDGの護衛に当たるフネとしてはそれなり以上に
使えます。
中国相手の真面目な戦争に使うのであればちょっとアレですが、LCSに至っては全くお話にもなりません・・・