北極海航路参画へ国家プロジェクト 初の観測船32年にも就航 少ない海賊リスク・距離短縮
ttp://www.sankei.com/politics/news/151114/plt1511140006-n1.html

 政府が初となる北極観測船を建造し、早ければ平成32年にも就航させる方針であることが13日、分かった。
自前の北極観測船で科学技術力を高めるとともに、温暖化による氷解で航路活用や資源開発が注目される北極海に関する国際ルールづくりの議論で、日本の存在感を高める狙いがある。
北極海航路は日本経済を支える新たな物流ルートと期待されることから、政府は資源開発を含めた北極政策を国家プロジェクトとして位置付ける。

 北極観測船は、海洋研究開発機構が運用している海洋地球研究船「みらい」(全長128メートル、8700トン)を基本モデルとする。
海氷下を長期間にわたって観測できる自律型無人探査機を搭載し、船上からデータ収集などを行う。南極観測船「しらせ」のような砕氷機能を持たせるかは今後、研究を進める。