「一時」と言って「常駐化」…米軍無人機部隊 鹿屋展開も本当に一時か?
3/13(日) 7:43配信
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南日本新聞

米空軍などに配備されている無人機MQ9(米ジェネラル・アトミクス社のパンフレットから)

 海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿屋市)への米空軍無人偵察機MQ9の一時展開計画は、14日に詳細な現地調査が始まる。米無人機が配備された在日米軍基地では、当初の一時との触れ込みは守られず、定期的に配備されており、周辺自治体は“常駐化”を懸念。トラブルや事故後の対応にも頭を悩ませる。情報公開や改善策を申し入れるものの、運用は米軍任せになっている。

【写真】関連図・日本国内の米軍無人機

 米無人機の自衛隊基地配備は初めて。米軍は日米安保条約で国内施設の利用を保証されている。防衛省によると、自衛隊基地に米軍の弾薬庫やレーダーを配置したり、訓練で一時的に使ったりする例は多いが、機体を含めた部隊が一定期間配備される例はほぼない。

 西之表市馬毛島では米空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)と自衛隊基地整備が計画され、専門家は「鹿児島で進む計画は日米基地の相互運用と一体化の先駆けとなる」と指摘する。