軍用機ってのは一回作れば終わりというもんでもなく、敵航空機の進化に合わせて自身もアップグレードしなければならない
ちょっち重くても当初の要求性能はしっかりクリアして、なおかつ将来の発展の余地を残してあるというのはたいした慧眼だと思うね

ただ不幸にして日本には液冷エンジンをまともに生産・運用する能力は育たなかった
これは機体設計者にどれほど才能があってももはや埒外のことで仕方がない
逆に日本の航空エンジン開発がもっと順調ならば三式戦もマスタングのように飛躍的な進歩を遂げた可能性は十分にありそう

例えばもし零戦みたいな限界カッツカツの設計だったら、ちょいとエンジンすげ替えて五式戦作るなんてことが果たして出来ただろうか?
(そもそも三菱だと、金星零戦の構想があってもその実用化どころか設計を行うマンパワーすら捻出できなかったし)