>>82
> 大鳳が日本空母の最高傑作で決定版みたいな話を以前別所で見かけたけど
> こういった話も含めて考えると手放しの最高傑作とは呼べないんだね

装甲空母としては帝国海軍にとって初めての艦なのだから最初から完璧には行かないよ

当時の帝国海軍航空関係者に「航空屋の理想を具現化した空母」と言わしめた翔鶴級だって、

  蒼龍→飛龍(少し大型化、艦橋の左舷化)→翔鶴建造開始時(左舷艦橋)→翔鶴工完時(艦橋右舷移設)→瑞鶴

と、最初から空母専用として設計された中型空母蒼龍から始まり瑞鶴に至って、漸く建造当初から完成型になったわけで

大鳳があのような形で沈まず、帝国海軍の母艦航空機部隊ももっと長期間戦力を維持できて、
戦争ももっと長引いて、大鳳の空母としての運用経験をもっと積むことができていたら、
大鳳をベースに改良を加えて、翔鶴級(に限らず当時の帝国海軍の全空母)の大きな弱点であった脆弱な飛行甲板の問題を解決した
空母ができただろうね

そういう意味では、大鳳は完成度が充分ではなかったから最高傑作ではないと自分は思っているけれど、
当時、理想の空母と言われた翔鶴級を超えて更なる最高傑作へと至る正しい道筋の途中に大鳳が存在していたことは確実だと思う
(翔鶴・瑞鶴 → 大鳳 は正しい進化だと思う、という意味)

返す返すも、大鳳の夭逝とさえ言いたくなる初陣での喪失は実に残念であった

まあ、現実には、あそこで大鳳が沈んでいなくても搭載すべき母艦航空部隊がマリアナ沖で尽きた訳で、
あそこで大鳳が沈もうと生き残ろうと関係ないと言えば関係ないんだが

なにせその次のエンガノ沖では、ミッドウェー後の帝国海軍機動部隊の屋台骨を翔鶴と共に支え八面六臂の活躍をしてきた瑞鶴でさえ
搭載すべき艦載機がなくて、単なる囮として使い潰された訳だから
大鳳がマリアナ沖で僅か魚雷1発で沈まなくても、エンガノ沖で囮にされる空母が1隻増えただけで終わっただろうね