>>491
要するに米中対立の冷戦2.0だね。東アジアでの冷戦再構築は、アメリカでは冷戦2.0と呼ばれているそうだ。ただしメインは米中関係。


今後中国が政治体制の大きな変化を乗り越え、民主集中制を放棄した場合を米国にとって良いシナリオとして、
その際は米国と中国でG2を形成して世界の大きな物事は米中の話し合いだけで解決されていく。
この場合、東アジアに残存していた冷戦体制は崩壊する。

逆に中国が現在の民主集中制を維持して、人民解放軍による政治介入や中国共産党による人民支配や基本的人権の弾圧、
信仰の自由の侵害や中国国内のプロテスタント教徒への弾圧等を続けた場合、アメリカは徐々に中国封じ込めへ向けて舵を切っていく。
この場合は、新たな冷戦構造が構築されるが、どのような形の冷戦になるのかははっきり見えていない。

旧冷戦体制との大きな違いは、主役がソビエト連邦(ロシア)から中国に移ったことだ。

冷戦1.0から冷戦2.0への移行期にある現在、冷戦1.0において重要だったことは引き続き重要だと扱われるが、本当にそれが1.0時代ほど重要なのかどうかはわからない。
冷戦2.0が、1.0のようにイデオロギー対立になるかどうかさえまだ何もわからないのだ。


一番最悪なシナリオは中国とロシアが仲良くなってアメリカと対立することだ。

リーマンショック以降、世界は激変した。気がついてみれば、覇権国家アメリカの地位は地に落ちてしまい、中国やロシアの軍事的な台頭を黙認してしまった。
韓国が中国・ロシアの側についてもどうでもいい。韓国は中国・ロシアにとっては価値はあるがアメリカにとって地政学的には価値は低いからだ。


・・・だがしかし、もし日本が中国・ロシアの側についたら、「冷戦2.0」はアメリカの全面的な敗北に終わる事になる。トランプ政権は今後どこまで軌道修正できるかが鍵になる。