http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM04H3O_U7A200C1NNE000/

 【バレッタ=小滝麻理子】欧州連合(EU)は3日夜、マルタの首都バレッタで非公式首脳会合を終えた。
各国首脳からはEUを軽視する発言を繰り返すトランプ米大統領を警戒する声が上がった。
議長国マルタのムスカット首相は記者会見で、「欧州は米国に沈黙し続けることはしない」と話し、
重要な問題では欧州の考えを貫く姿勢を強調した。
 トランプ政権発足後、EU首脳が一堂に会すのは初めて。
 ドイツのメルケル首相はイスラム圏7カ国出身者の入国禁止措置を念頭に「テロ対策のために特定の信条や出身の
人々に全般的に疑いをかけることは正当化されない」と改めて強い懸念を表明。
オーストリアのケルン首相も「非常に問題がある」と批判した。
 フランスのオランド大統領はEUに批判的なトランプ氏の発言について「欧州をどう築くかは我々の問題で、
外から干渉されるものではない」と強い不快感を示した。