もうそろそろ大統領選であるが、意外なことにトランプは2020年に再選されると思う。それには三つの理由がある。


第一に米国の現職大統領は再選される可能性が高く、現職大統領が再選を失敗した時は、経済状況が悪く、党内からも現職に疑問の声が上がった時だ。
第二次大戦後米国では11人の現職大統領が再選選挙に臨んだが、8人が再選を果たした。再選できなかった3人は、フォード、カーター、父ブッシュだが
この内フォードは大統領選挙を経ていないので除外すると、現職大統領の再選の可能性は80%以上ということになる。
それも石油利権があるイランでおきたイラン革命を阻止できなかったカーターや、景気不振を招いた父ブッシュの場合と違い、
トランプ大統領には政策的にトンデモない間違いは犯してていない。ただし、今のところ・・・・

次に相手候補だ。民主党側では2ダース以上の候補者の名前があがっているが
ジョー・バイデン、バーニー・サンダース 、エリザベス・ウォーレン 、カマラ・ハリス、ピート・ブッティジェッジ、ベト・オルーク、シェロッド・ブラウンなど
バーニー・サンダース以外は知名度0の泡沫候補ばかりが乱立気味だ。民主党の場合、党内の候補者の最初の討論会が今年6月に開催され、
党内の候補者選びがスタートするが、今のところそこまで準備できそうな候補は見当たらない。
一方のトランプ大統領は、大統領就任時にすでに2020年への出馬を連邦選挙委員会に届け出て公式に選挙運動を始めている

もう一つトランプ大統領に有利にはたらく要素があるとすれば、意外と思われるかもしれないが下院での弾劾の動きだ。
中間選挙で過半数を獲得した民主党は、新議会でトランプ大統領への弾劾を目指していわゆる「ロシア疑惑」について厳しく追求すると言われる。
しかし、1998年にクリントン大統領のインターンとの不倫問題で共和党が弾劾に向けて激しく追求した時に行われた中間選挙では、
その共和党が議席を失うということになった。有権者は議会が弾劾にばかり熱をあげることには反対するのだ