【バロンズ】金融緩和の終焉、崖っぷちの中央銀行 2017 年 7 月 4 日 09:17 JST
ttp://jp.wsj.com/articles/SB11230485179447334640904583244542545190824
複数の言語を流ちょうに話す (ECB)のマリオ・ドラギ総裁
「中央銀行語」を使った発言
「景気回復が続く中で金融政策姿勢を維持すれば、その政策はより緩和的
ECBは金融政策措置のパラメーターを調整することで景気回復に対応する」
翻訳すると、「引き締めを行うかもしれないが
国民を驚かせることになるからはっきり明言はしないでおく」といった具合
ユーロは中央銀行語が分かるようだ ドラギ総裁の発言を受けてユーロは上昇
緩和からの脱却 こうした見通しに市場が反応 世界中で国債価格は下落傾向
ドイツ10年国債利回りはわずか数日の間 0.25%から0.47%に跳ね上がった
金融(6.3%)とヘルスケア(4.5%) 経済成長を伴わない資産価格の上昇
(FRB)では珍しく 株式をはじめとする資産価格が割高であると言及
「株式市場は煙を燃料に走っているようだ」
S&P500指数の益回りと米10年国債利回りを足すと6.84%ポイント
株式と国債を合わせたバリュエーションは過去55年間で上位1%に入る
かつての中央銀行は、貨幣の流通速度を高め、景気を押し上げるため
マネーサプライを引き上げ 刷られた紙幣 経済、消費者、そして資本財へと流れ
インフレ率が上昇 中央銀行は引き締めに転じた 2008年以降
中央銀行の金融政策の焦点は資産価格 お金は実体経済ではなく金融市場にとどまり
その結果 記録的高水準にある現在の株価と国債価格 金融資産の上昇
恩恵を受けているのは一部 富の不平等 経済格差
世界中で政治の火種 実体経済に資金が流入しない
設備投資は落ち込み、債務は増え、企業は自社株買いに走る
通常の状態に 戻すのは簡単なことではない 金融投資によるリターンを縮小させ
資産価格を正常値に戻す 実現するとしたら、いち早く政策の正常化に動いたアジア
最後は欧州になるだろう 世界の中央銀行のバランスシートを合計
2000年に約3兆ドルだったのが、今や 19兆ドル
何事もなく政策を正常に戻すのはほぼ不可能
貨幣の流通速度は崩壊する