>>292
香田さんの論説を少しはちゃんと読め!

以前からこの板でも私を始めとして数人が繰り返し指摘しているが
ヘリとF-35Bとでは燃料・弾薬の消費ペースが桁違いだから船の一番奥にある弾薬庫や燃料庫を大きくする大改造工事が必要
また整備エリアのスペースもF-35Bのほうがずっと大きくとらねばならない

そうやってF-35Bを搭載して運用できる船に改造してしまったらヘリ空母としては逆に能力が下がるということだ
特にSTO用にスキージャンプなんて増設したら飛行甲板に並べられるヘリの機数は大幅に減らされてしまう
だから新鋭LHAのアメリカでも一時はF-35B向けにスキージャンプの設置が検討されたがヘリ運用能力が激減するということで撤回された

要するにF-35Bを定常的に運用できる艦へといずもを改修するということは当初の建造目的であった対潜ヘリ母艦としての能力を削減する結果になり
海自にとって最重要な対潜作戦能力を劣化させてしまう、と香田さんは明確に説明してくれてるんだよ

F-35B母艦に改造した後のいずも改でも、もちろんヘリ空母としての運用も可能だ
だがヘリ空母としてつまり対潜作戦目的では、いずも改の能力は現状のいずもの能力に劣るということだ

それと、素人の君は簡単に

> 必要に応じて、臨機に艦載機を載せ替えてはいけないのか?

と言ってくれるが、F-35Bと対潜ヘリとでは搭載する兵装が全く違う

と言うことは、F-35B母艦として運用しているいずも改を対潜ヘリ空母として臨時に運用しようとすれば、
弾薬庫の中身を全部入れ替える作業が必要になる

(F-35B用の弾薬と対潜ヘリの弾薬とを常に両方入れておけば良い、なんて言うならばそれこそ素人考えの最たるものだ
いずも改はSTOVL空母としては小型ゆえに只でさえ弾薬庫が狭く搭載可能な弾薬量が少ないのに
対潜ヘリ用弾薬も常備すればF-35B用の弾薬がますます少なくなり、
継戦能力…燃料・弾薬の補給なしに何日前線で作戦できるかの能力…がとても悲惨なことになる)

同様の積み替えが必要になる点は整備設備や交換用パーツについても言えることで、いずも改のような小さな船を色々と使い回すのは現実的でない