前スレの >>987

乗用車と戦車とで何が異なるか、ボディの熱容量の違いについて説明したのに、魔法瓶の断熱性をたとえに説明されても困るなあ。熱容量についてたとえに挙げるなら、湯たんぽとか、鋳鉄の厚手のナベ類(ダッチオーブンやスキレット)とかね。

薄手のナベと、厚手のダッチオーブン、どちらも150度に熱したとする。火を止めてそのまま放置すると、薄手のナベのほうが早く冷める。

あるいは、二つの湯たんぽに沸騰したお湯をそそぐとして、片方には100cc、もう片方には1リットル。100ccのほうが早く冷める。ここまではいいでしょ?

>結局外から入ってくる熱+中で発生する熱(電子機器なり人間そのものなり)の時間当たりとエアコンの能力のつりあったところで温度は安定する

話を簡単にするために、内部で発生する熱はゼロにする。戦車と乗用車を直射日光にさらして車内温度60度にした後で、日陰に持ってくる。つまり、外部からも新たな熱は入ってこない(外部への放熱はあるけど)。

日陰でエアコンを使わないで放置した場合、ボディの温度や室温の下がり方は、戦車よりも乗用車のほうが早い(乗用車の窓ガラスは、薄い鉄板でふさいでおくとして)。ここまではいい? 

>鉄が厚いからたくさん熱エネルギーを保持できるといっても、
>その熱エネルギーが単位時間当たりどれだけ伝わるかによる。

「熱エネルギーが単位時間当たりどれだけ伝わるか」は、温度差に比例する、というのが熱伝導率の定義じゃない? 
「伝導によって伝わる熱量は二つの物体の温度差が大きく、距離が近く、そして接触面積が広いほど大きくなります」
http://www.taica.co.jp/gel/words/na.html

ボディと室内の空気との温度差が大きいと、ボディから室内へと移動する熱エネルギーは、大きくなる。つまり、ボディの温度が高いと、室内の冷気を維持するためには、エアコンの仕事率は大きくなるよ。