米海軍の艦船事故、繰り返されていた警告

議会の要請で調査 を行う独立監督機関、政府監査院(GAO)は過去2年間にまとめた3つの報告書で海軍特有の問題について記述。インタビューや海軍の調査に基づき、海外駐留の水兵は十分な技能や経験がないまま配属先の艦船に着任することが多いと指摘した。
報告書によると、海外駐留の水兵の勤務時間は平均で週108時間と、海軍の標準である80時間を大幅に上回っている。
2017年5月に公表された報告書によると、「経験を積んだ水兵は経験の浅い水兵の実地訓練を定期的に行っており、そのための時間は睡眠時間や個人の時間、他の仕事に割り当てられた時間から捻出しなければならない」。
 同報告書によると、「その結果、同じレベルのプレゼンスを維持するために、艦船一隻当たりの派遣頻度が増えている」。
メンテナンスが縮小、保留、削減の対象となっていることも指摘されている。
 2015年5月公表の報告書では、国内に拠点を置く部隊と海外に拠点を置く部隊を比較、国内に拠点を置く巡洋艦と駆逐艦が訓練に割く時間は全体の41%、派遣された時間は22%だった。
これに対し、日本を拠点とする部隊がほぼ同じ期間に派遣に費やした時間は67%で、国内組の3倍に上った。
 海軍高官は報告書作成のためのインタビューで、日本に駐留する水兵には訓練だけを行う時間はなく、航海中に合間を縫って実施する訓練に頼っていると語った。
 横須賀を拠点とする米第7艦隊は人員不足と派遣要請の増加で特に深刻な影響を受けている。

http://jp.wsj.com/articles/SB12079850578285153840704583357052778340538


アメリカ海軍はボロボロ