2017年11月9日、中国のポータルサイト・今日頭条に、中国と日本はどれほどの差があるのかについ
て分析する記事が掲載された。記事は、客観的な観点から中国と日本を比較し、中国が優れている点、
劣っている点を分析した。まず取り上げたのが国民総生産(GDP)だ。2017年のGDP予測では、中国が
13兆1735億8500万ドル(約1500兆円)だが、日本は4兆3421億6000万ドル(約495兆円)で、中国は日本
の約3倍の予想だという。1人当たりGDPでは、2016年に日本が3万8000ドル(約433万円)なのに対し、
中国は8260ドル(約94万円)だ。記事は、日本は早くからの先進国で人口も1億2000万人しかいないの
で、中国とは比較できないと主張。しかし、日本は1人当たりのGDPが減少段階に入っている一方、中
国は急上昇しており、15年から20年後には日本を超えるだろうとした。また、インターネットの便利度で
中国は日本を圧倒していると指摘。ネットショッピングで商品が配達される速度は非常に速く、モバイル
決済が普及しているので現金がなくても問題ないが、日本は配達が遅く、外出時の現金は必須だとした。
交通の便利さでは、日本の方が中国に勝るという。特に東京の交通網は完璧で、時間も正確であり、
この点は中国も少しずつ改善すべきだとした。さらにサービス業でも日本が圧勝で、店でも政府機関
でも笑顔で応対するのは中国と全然違うという。ほかには、エコ意識でも日本が勝るという。日本人は
ごみをきちんと分別し浪費をしないと伝えた。これに対し、中国のネットユーザーから「国民の民度では
中国は50年遅れている」、「国民の教育レベルでは日本と大きな差がある。貧富の差は中国の方が日本
よりずっと大きく、執政者の廉潔度でも日本に劣る」などのコメントが寄せられた。また、「1人当たりGDP
で中国と日本ではケタが1つ違うのに、よく大きなことが言えたものだ」、「差はまだまだ大きいだろ。
中国は自分の欠点を直視できないことが最大の欠点だ」という意見もあり、
全体的には謙虚なコメントが多かった。