センセーのお仲間森本がやらかす


「無知だからテレビに出すな」ウーマン村本批判のこれは間違っている
森本敏(拓殖大学総長、元防衛相)  
http://ironna.jp/article/8687?p=1

『朝まで生テレビ!』にタブーはない。元旦放送の同番組でお笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」村本大輔氏の発言が物議を醸したが、
若者が率直な問いかけをするのは民主主義の健全なる証拠だ。間違っていれば、誰かが正しく指摘をすればよい。責任の多くは戦後
教育が近現代を正しく教えてこなかったことにある。

日本の中・高校における歴史教育はひどすぎる。教員が歴史を教育する時に古代から始めて明治維新でほぼ終わる。教科書には
記載されているが、教師にはそれ以後の近代史、現代史を教える自信と素養がないからだろう。仮に素養があっても、近現代史について
評価の分かれる分野について教育する確信がないのかもしれない。歴史は感情で教育すべきでない。教員が生徒や親から反論されて
論破できる客観的素養と歴史観が十分でないということもありうる。

日本の現代社会はおおむね、明治以来150年の近代史の中で形成されてきた。この間、日本は何度も大陸を含め周辺に軍事力を展開し、
結果としてアジア人に多大な迷惑をかけた。この責任は、現代を生きているわれわれも無関係というわけにはいかない。歴史は時間の積み重ねであり、
国の歴史は国民が作ってきたからである。

われわれはこれを民族として引き継いでいる。その時、生まれてなかったから自分は知らないとは言えない。周辺の国々でも、領土問題や、
歴史的事案(例えば、南京事件や慰安婦問題)などについて、日本への想いや恨みが今なお、深く残っていることもある。ただ、われわれは
これを引きずりながらも、過去は過去として新しい未来に向けて前に進もうとしているのである。

それでも、戦後の歴史や政治関係、安全保障問題について正しく教育を受けずに育った人が過去の歴史を十分知らずに率直な疑問を
発することは社会に住む人間の自然のあらわれであり、これを単に無知で誤った感覚と切り捨てることができるであろうか。