>砲弾
 砲弾の口径が2倍になったとして。砲弾全体の寸法が、そのまま2倍になったと仮定するもこ。
 同初速で撃ち出された砲弾の受ける空気抵抗は、最大のファクターである正面積、ついでの表面積は2乗倍である一方、重量は3乗倍もこ。
運動エネルギーは8倍になったのに、受ける抵抗は4倍にしかならないのんだもこから、その分、遠くに届くもこ。
 逆に云うと、この結果は、砲弾を同等の速度で飛ばす前提で、所要のエネルギーが与えられたからこその結果なのんだもこ。砲弾に飛翔する
エネルギーを与えるのんは、装薬もこ。
 装薬量が同質で同条件でシゴトするのんであれば、軽くて細い砲弾は、より速く飛ぶもこし、重くて太い砲弾は、より遅く飛ぶもこ。
 んで、射程。
 重かろうが速かろうが、モノは基本、一定速度で落下するもこ。射程とは、地面に落ちるまでに、どんだけ距離を稼げるかで決まるもこ。
速く飛ぶ砲弾は、その限られた時間内で遠くまで飛べるもこし、遅い砲弾は、同じ時間しか与えられなかったのであれば、近くに落ちるしかないもこ。
 だから上に向けて撃つ(仰角をとる)コトも大事もこ。高く撃ち上げれば、落ちてくる時間も長くなるもこからね。
 そこへ、砲弾自体の揚力(これは表面積に依るので重量/表面積比の低い砲弾に有利)を加味すると、とか、遠くまで(その分長い間)飛ぶのんであれば、
空気抵抗の影響が、より小さい、大口径重量砲弾の優位、とか、えろえろ出て来るもこ。かてて加えて、装薬の性質(燃焼速度と熱量のバランス)、砲の特性
(砲身長とか許容腔圧とか)とかが相俟って、ハナシは結構複雑ではあるもこが。