インファイト用イージスシステムと、専用のSAMにリソースを注ぎ込むよりも、
目標を一度ロックオンしてしまえば、あとは細かいことを(ほぼ)考えずにすむ
レーザー兵器の方がいいんじゃないかな?

ASMもSAMも、@どの高度を、Aどのように機動しながら飛翔するかで、各々
飛翔速度も射程距離も大幅に変動。
特に最大射程は、(おそらく)単純に放物線を描いて飛ばした場合に得られる
飛距離を指しているだろうから。
産経(だったかな?)が、南西諸島に最大射程400キロのSSMを配備すると
台湾にまで届くようなポンチ絵を掲載してたけど、被探知を避けるために低空を
飛翔させたり、回り込みも含めた回避運動させたりすれば、届く距離はガシガシ
削られるってことを知らないのか、逆にわざと知らないフリをしてるのか・・・・・・

弾頭重量が(ASMと比較すればだけど)比較的小さくて済むSAMにしたって、
空気の抵抗が大きな超低空を高速で飛ぶためには、大量のエネルギーが必要。
場合によっては囮を兼ねた敵ASM群の一部が「被探知上等!」で高高度を
飛翔してきて、これをでき得る限り遠距離で迎撃しようとすれば、これまた
運動エネルギーを位置エネルギーに換えるから、最大射程は大幅に減少。

十分な運動エネルギーを予め貯め込んだ状態で飛ばすためには、当然大型化する。
ASMが蛇行どころか反対舷に回り込む機動をしたり、高度を上げ下げすれば、
高速が逆に仇になることだって、場合によっては発生しかねない。
それにも対応可能な機動力を持たせると更なる大型化と単価の高騰は避けられず。
大型化すれば当然搭載数は減少するし、単価が高騰すればこれまたたくさん
調達できなくなる。
IRを含めた光学式シーカを装備したSAMに、マッハ5とかそれ以上の速度を
要求するとなると、空気との摩擦熱対策だって深刻化しないかな?