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日本軍や自衛隊出身で政治家なったのはいっぱいいます

33-参-内閣委員会-7号 昭和34年12月03日

○辻政信君 源田報告で出ておるところでは、ロッキード・104Cにほれ込んだのは、速力と上昇力である。
速力と上昇力がきわめて優秀であるから、そのほかのことはコンベアに劣っておるけれども、これを採用している。
それは結局、迎撃であり防空なんです。偵察とか、地上協力というような広範な任務であったならば、これは決定できないはずだ。
しかも、アメリカは防空に適せず、そうしてこれを戦術空軍に転換するといえば、これは何かその性能に
本質的な欠点があると見なければならない。それを専門家のあなたはどうごらんになりますか。

○説明員(源田実君) これは104Aがオール・ウエザーでない点だろうと思います。
しかしながら106の方は、今言ったような性能において104Aより劣っておりますが、米国は警戒網がはるかに前進しております。
これによって十分あの106でカバーし得るという見当に立っているものと思います。

○辻政信君 それじゃなぜ、いかに106がカバーできるにしても、理屈としては106よりもスピードの早い104の方がいいはずでしょう。
それをあえて押えて106にした理由がどこにあるか。もし日本が104Cでいいというならば、
改造した104Cをアメリカの防空空軍の主体にしなければならない。スピードが早いのですから、コンベアよりも。
それをあえて捨ててコンベアを採用したという理屈は納得できません。余裕があるということは可能である。
その余裕のある状態において、さらにスピードの早いものであればさらに戦力が上がる。これは専門的なことですが、それはどうですか。

○説明員(源田実君) アメリカのように非常に警戒網が前進しておりますと、この飛行機が要撃のために飛び立つときに、
全力を使って上昇しなくても、またある戦闘高度において、全力を使って接近しなくても十分間に合うと思います。
しかしながら、日本のように警戒網が非常に近いところでは、ほとんど毎回全力を使わなければなりません。
全力を使った場合には、106の方の航続力は104よりはるかに下回ります。
こういう点において、私は104の方が日本に適しておると考えております。