オーストラリア政府、アタック級潜水艦調達に関する契約破棄を検討か

豪メディア「Financial Review(ファイナンシャル・レヴュー)」は18日、オーストラリアが進め
ているアタック級潜水艦調達プログラムは「コスト高騰」と「スケジュールの遅れ」に対する
不満が募っており、モリソン首相や国防省はフランスとの契約破棄を検討していると報じ
て注目を集めている。

特に豪国防省はアタック級潜水艦の詳細設計に25億豪ドル〜30億豪ドルの費用がかかる
と予想していたのだが、フランスのNavalGroup側が提示してきた額はオーストラリアの予想
より50%も高額で政府に衝撃を与えたらしい。

モリソン首相や国防省はフランスとの契約破棄して「改良型コリンズ級」の開発協議に入る
ことを検討しているとFinancial Reviewが報じている。「改良型コリンズ級」は、オランダ海軍
が運用しているワルラス級潜水艦の更新用にサーブとオランダ企業が共同で提案している
A26型潜水艦(スウェーデン海軍が2隻導入)のカスタムバージョンのことだ。

恐らくNavalGroupの対応に懲りたオーストラリアはコリンズ級潜水艦のサポートや延命プロ
グラム等で協力関係を長年維持してきたサーブに「信頼」を求めているのかもしれない。
grandfleet.info/indo-pacific-related/australia-considers-canceling-contract-for-attack-class-submarines/