南雲忠一中将を再評価するスレ(己)
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南雲長官はもっと評価されるべき(34代目)
前スレ
[33代]南雲忠一中将を再評価するスレ(不)
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/army/1500723627/
(>>119〜 暗号情報を信用するかの章、>>494 PBY温存方針の章
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ 2ゲッツ!
前スレ埋まりました。
当スレは、南雲忠一中将(当時)を再評価するスレです。
南雲長官の評判と言えば、今さら説明するまでもなく、
例えば、ヤフーの検索に「南雲忠一」と入力すると、
「南雲 無能」と検索候補が出てくるほど しかし、人物評価ほど難しいものはなく、
その理由は、評価する人の”好み”が介在するからで、
できるだけ先入観と結果論を排除し、公平な視点から
再評価しようとするのが、このスレの目指すところです。
現在は、ミッドウェー海戦における米空母指揮官について。
主題は「日本空母は、残り何隻か?」
それでは、よろしくお付き合いくださいませ。 https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1500723627/993の続き
またヨークタウンの航空隊が、もとから練度が
高かったわけでもないようで、
例えば、珊瑚海海戦の前、5月4日に
空母ヨークタウンは、ツラギを空襲し、
完全な奇襲に成功しましたが、 >>4の続き
「0615時、バーチ少佐が旗艦沖島を目指して、
急降下を開始したとき、艦上では朝の食事を終えた
乗員たちが、午前の作業にかかろうとしているところだった。
直衛の駆逐艦菊月・夕月は、沖島に横付けになり、
燃料の補給を受けていた」
(『暁の珊瑚海』森史朗/著)p75 >>5の続き
ところが、バーチ隊のSBD28機は、全弾外してしまった!
停泊目標に対して、命中無しという大失態
理由は、降下直前に目標変更の指示を出したので、
後続機が混乱したとか、
南方特有の気象条件で、照準器が曇る不具合が
発生したとか、色々語られていますが、
お粗末と言わざるを得ませんね。 >>6の続き
また、5月8日の珊瑚海海戦二日目
「翔鶴」「瑞鶴」対「レキシントン」「ヨークタウン」
史上初の空母決戦において、
ヨークタウン攻撃隊は、
爆撃機隊VB−5)
SBD17機(ショート大尉)
哨戒機隊(VS−5)
SBD7機(バーチ少佐) >>7の続き
雷撃機隊(VT−5)
TBD9機(テイラー少佐)
いずれも、会敵に成功し、
ショート隊は、翔鶴に2発の命中弾を与えている。 >>8の続き
一方、レキシントンの攻撃隊は、
ヨークタウン隊と、ほぼ同時に発進したのにもかかわらず、
約45分も遅れて、日本艦隊上空に到達し、
哨戒機隊(VS−2)
SBD4機(オールト中佐)
雷撃機隊(VT−2)
TBD11機(ブレット少佐)
オールト隊はわずか4機ながら、
翔鶴に1発命中させています。 >>9の続き
ところが、爆撃機隊(VB−2)
SBD17機(ハミルトン少佐)は、
敵を発見できず、
またオールト隊も、帰路に機位を失い、
未帰還となっています。
相変わらず、米空母機は、ばらばらの分散進撃で
全く連携が取れておらず、また洋上航法に
致命的な欠点を抱えており、ミッドウェーでも
何ら改善されていないことが分かります。 珊瑚海で最初の空母戦をやってから
わずか1ヶ月なのに改善されてないと言われても困るよ。 日本側もその間準備に忙しくて戦訓をとりいれる暇もなかったとかいってたのにね 日本でも一か月もないからアメリカも似たようなもんだろうな。
日本では、珊瑚海海戦の被害報告が14日で帰国が17日だから詳細が知らされたのはもっと後だろう。
25日に出発するから南雲は一週間ほどで計画を6隻から4隻に変更したうえ、珊瑚海海戦の研究もして戦訓を取り入れろ。 >>11 そう考えるのが普通でしょう。
>>13 まったく、無理な注文ですよねぇ >>12 ところが、日本側には厳しい要求をするんですよ。
例えば、こんな感じ
「ミッドウェー海戦は、航空機のみが主役となる航空母艦戦の
珊瑚海海戦に次ぐ二度目の戦闘であり、
米海軍は戦訓により対空防御網の強化と、戦闘機配備の
変更を学んだが、日本側は、”妾の子(五航戦)でも勝ったんだから、
本妻(一航戦)の子ならイチコロさ”とジョークで片づけ、
前海戦から何も学ばなかった」
(『ミッドウェー海戦』第二部 森史朗/著)p408 >>15の続き
日米双方に、それぞれ”お家の事情”があって、
限られた時間の中、できることしか間に合わなかったのに、
米海軍の「間に合わなかったこと」はスルーされて、
日本海軍の「間に合わなかったこと」は糾弾する。
それは公平な評価とは言えないのでは?
と投げかけるのが当スレの趣旨であります→>>3 >>10の続き
とにかく練度については、定義が曖昧になりますし、
また米空母の場合は特に、部隊ごとのばらつきが大きいので
客観的な評価は難しいと感じます。
そこで、もうひとつの視点から。
「ヨークタウン攻撃隊の発進時刻について、です。 >>17の続き
米三空母は、同一作戦に参加しながら、
きちんとした統一行動はとっていない。
TF16のエンタープライズとホーネットが、
攻撃隊を発艦させたのは、0356時(日本時間)
その途中、0428時に、利根機に発見されたため
そのまま進撃を開始した。 >>18の続き
一方のヨークタウンは、早朝に出した索敵機収容を
優先したため、攻撃隊を発進させたのは0538時。
1時間以上も遅かった。
それだけ敵艦隊に近づくのだから、有利なはずというわけです。 初期は連戦連勝とか言われてるけど勝って当たり前の相手にしか勝ってないんだよな
互角の規模の相手になる珊瑚海海戦からはご存じの通りで >>20 ふふふっ、勝って当たり前の相手・・・?
いつもながら、英東洋艦隊は舐められすぎ >>19の続き
ところが、実際はそうではなかった。
>それだけ敵艦隊に近づくのだから、
『モリソン戦史』にある、米空母の航跡図を見ると、
https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&p=%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E6%B5%B7%E6%88%A6+%E8%88%AA%E8%B7%A1%E5%9B%B3#mode%3Ddetail%26index%3D0%26st%3D0 >>23の続き
右側の
灰色の線(TF17「ヨークタウン」)と
黒色の選(TF16「エンタープライズ」「ホーネット」とが
交わるところに、
「4、9:06」とあるのは、
6月4日0906時(米国時間)
(日本時間では5日0606時) [ミッドウェー海戦]表示は日本時間
0345×索敵機収容
┌┘ ┏┛
▽TF16「エンタープライズ」 ▼TF17「ヨークタウン」
└┐ 「ホーネット」 ┏┛
└┐ ┏┛
└┐ ┏┛
×0428(TF16攻撃隊発進)
└┐ ┏┛
┏┛
0538× └┐
(TF17攻撃隊発進) └┐
┏┛ └┐
┏┛ └┐
↓ ×0506(攻撃隊発進終了)
┌┘
←┘ >>25の続き
空母戦の特色は、なんといっても、航空機を運用
することなのですが、その上で重要なのが風向き。
発艦時も、着艦時も、空母は艦首を風上に立てる
必要があるため、作戦上の針路とは違う方向に
航行しなければならないことも出てくる。 >>26の続き
何かの本で、読んだ記憶があるのですが、
初期の空母(赤城や加賀など)には、8インチ砲という
重巡クラスの主砲が装備されていましたが、
その理由は、発着艦のため、本隊から離れるときは
トンボ釣りの駆逐艦しか随伴しないため、もし敵艦隊と
遭遇したときの備えとして、だったとか。 >>27の続き
どれだけ科学技術が進歩したところで、
”風向き”だけは、お天道さま頼みなので、
勝敗を左右する偶然の要素のひとつとなり得る。
例えば、珊瑚海海戦の一日目において、
日本側は、索敵誤報により、油槽船に全力攻撃を出してしまった。
慌てた原少将は、”本物の”米空母部隊を目指して
西進するのですが、南方特有の偏東風のため、
空振りの攻撃隊を収容する度に、逆方向の東進しなければならず、
思うように距離を縮められなかった。 >>28の続き
「だが、風向きが東南東であったために、両空母(翔鶴・瑞鶴)は
飛行機隊を収容する間、一時、逆戻りしなければならない。
米機動部隊は西側に存在するにもかかわらず、皮肉にも
しばし彼らに背を向けて走らなければならなかったのである。
両者の距離は、またしても広がっていく」
(『暁の珊瑚海』森史朗/著)p180 >>29の続き
結局、この”反転”がわざわいして、
無理を承知で、薄暮攻撃隊を出すことにつながった。
指揮官としても、如何ともし難しいですね。 >>30の続き
高い山脈などの障害物が無い洋上では、
ある程度広範囲の海域において、
風向きが一定方向になりやすく、
200浬を隔てた両艦隊にとって、条件が同じになることも。
すなわち、一方は風を味方に付け、他方は風を敵に回す、
そんな環境で、一日戦わなければならない。 >>31の続き
ミッドウェーのときが、まさにそうで、
当日は東風が吹いていたため、
日本空母は、友永隊発進のときも、収容のときも、
飛龍攻撃隊を出撃させるときも、
常に東進、対敵側へ進みながら実施することができ、
彼我の距離を縮めることにつながった。 >>32の続き
逆に米空母は、攻撃隊を出すときも、戻すときも、
東進、つまり敵とは逆方向に反転しなければならず、
実に効率の悪い戦いを強いられたのです。
まぁ、撤退する時は良いんですがねぇ >>33の続き
今回の米艦隊で言うと、
「ポイント・ラック」と呼ばれる、ミッドウェー島の北東海面に
集結した両任務部隊は、敵に待ち伏せを悟らせないため、
お互いを10キロの視認圏内におきながら、南西方向に
航行していた。
ミッドウェー島を空襲するため、島の北東方向から
接近する南雲機動部隊に対し、側背から奇襲を
仕掛けることを企図して。 >>34の続き
海戦当日の6月5日(日本時間)、黎明時に
TF17ヨークタウンは、索敵機(SBD10機)を発進。
その後、0300過ぎになって、PBYからの
敵艦隊発見報告が入り、フレッチャー少将は
TF16のスプルーアンス少将に対し、
「南西方向に進み、敵空母を攻撃せよ」
と命令した。 >>35の続き
しかし、自らが同じ行動をとることはしなかった。
その後に、こう続けています。
「当部隊(TF17)は、索敵機収容後、貴部隊(TF16)に続く」 [ミッドウェー海戦](6月5日0300頃)
┌┘
(ヨークタウン)TF17▽ ┌┘
←┘ ▽TF16
┗┓ ←┘(エンタープライズ
▼南雲機動部隊 ホーネット)
↓
■ミッドウェー島 >>37の続き
このため、フレッチャー少将直率のヨークタウンは
途中でスプルーアンス隊と別れ、
彼らと正反対と東北東方向へ航行しつつ、
索敵機の収容を行った。 >>38の続き
早朝に出した10機の索敵機は、同時に戻ってくるわけでは
無いので、しばらくの間、東進を続けなければならなかった。
そして、収容が完了したのが0345時
すでにTF16との距離は、40浬以上離れていた。
>>25 >>39の続き
ヨークタウンは、>>36の通り、直ちに南西方向へ
変針し、スプルーアンスのあとを追う。
ほぼ同時に、0356時より、エンタープライズとホーネットは
攻撃隊を発艦させるため、南東方向へ変針した。
今度はTF16の方が、日本艦隊から遠ざかる行動をとる。
まったく厄介な風向きですね。 >>40の続き
>>25の航路図では、
両隊の航跡が交差していますが、
実際はお互いを視認したわけではなく、
TF16が攻撃隊を発進させた(0428時)海域を、
TF17が約1時間後(0538時)に通過したことになる。 >>41の続き
つまり時間差はあるものの、
両隊が攻撃隊を発進させたのは、ほぼ同じ海域だった。
ヨークタウンの攻撃隊が、特別に有利な条件だった
というわけではないようです。 >>42の続き
もちろん、その間、南雲機動部隊も動いているので、
彼我の距離も変わってきます。
ヨークタウンが攻撃隊を発進させた0538時から、
友永隊の収容が開始され、それが終わると
日本空母は北上に変針したので、
攻撃隊にとってみれば、敵艦隊が自らの方へ
接近してくる形になり、この点では恵まれていた
と言えるでしょう。 >>44の続き
ここで気になるのが、『歴史群像』の記述で、
「ちょうどこの頃(0700頃)、ヨークタウンの航空弾は、
無事に全部隊がそろって、日本艦隊付近の水域に
まで達した。 >>44の続き
攻撃隊の発艦にあたって、同艦のペダーソン飛行長は、
各隊の指揮官に、進撃方位を伝える際に、
第三雷撃隊に航法を担当させ、他の隊はこれに続行
するという指針を示し、第三雷撃隊の航法担当官には
ストレンジ気象長から、洋上での風落による位置変化の
修正法を伝えさせた。 >>45の続き
この飛行長の配慮が、この日の朝、米空母を飛び立った
飛行団のうち、ヨークタウンのみが全隊まとまって
日本艦隊の上空に到達するという結果を生んだ」
(太平洋戦史シリーズ(55)日米空母決戦ミッドウェー)p144 >>46の続き
米空母航空隊の航法のお粗末さは、
度々、指摘していますが、
それを議論する上で、
「そもそも航法計算(目標の未来位置の予測)が間違っていた」と、
「航法計算は正しかったが、伎倆が未熟で、その位置に到達できなかった」
この二つを切り分けて、考える必要があります。 >>45
ペダーソン飛行隊長が雷撃隊に航法をまかせ他の隊もこれに続けと指示できたのは珊瑚海で実戦経験のおかげだよね。
航行の根本的な解決ではないがバラバラになるよりかはベターな選択と。 >>32
ミッドでは敵艦隊との距離は近く、風向きの点でも有利だったから
赤城もやられず、敵艦隊の位置がはっきりしてたら
水上艦艇を前進させて砲戦に持ち込むという手段もあり得たよね。 >>48 そうですね。
ミッドウェーでも、雷撃隊は全機会敵に成功していますし。
>>49 まったく。過去スレで仮想戦記を作りましたが、
その趣旨は、第二次攻撃隊さえ発艦できれば、
たとえその後に三空母が被弾したとしても、
飛龍+夜戦で、米空母を仕留められる! という未練から >>47の続き
まず、前者の航法計算が誤っていたら、
いくら正確に飛行できたとしても意味がない。
目標の未来位置とは、索敵報告に基づく、
敵艦隊の位置、針路、速力から推測するものですが、
敵が現針路、現速力を維持して、等速直線運動を続ける
という前提で計算するものだから、当然誤差は含まれる。 >>51の続き
こちらの攻撃隊が到着するまで、
変針もせず、速力も変えずにいるなんて、
現実的ではありませんからね。
ただ航空機の場合、上空より捜索することができるため、
好天に恵まれれば、自機の周囲30浬程度は見渡せるので、
ある程度の誤差は許容できる。 >>52の続き
当然ながら、目標までの距離が遠ければ遠いほど、
また、索敵報告から時間が経過すればするほど、
誤差は大きくなるので、それだけ不利になる。
指揮官としては、
索敵報告を受けたら、できるだけ早く、
可能な限り、敵との距離を縮めて
攻撃隊を発進させることが第一の任務と言えます。 >>53の続き
先に紹介したホーネット攻撃隊は、その大半が
会敵に失敗しましたが、どうもこの航法計算を
間違ってしまったようです。
同じく『歴史群像』によると、
「(ホーネット)飛行長リング中佐が直率するSBD35機は、
ミッチェル少佐のF4F10機と合同し、0506時(日本時間)
日本艦隊に向かって265度方向に進撃を開始した」
(太平洋戦史シリーズ(55)日米空母決戦ミッドウェー)p133 >>54の続き
>>37の位置関係から明らかなように、
米空母から見て、南雲機動部隊は南西方向にあり、
攻撃隊の針路は240度前後になるはず。
265度だと、ほぼ真西方向になり、
日本空母部隊の背後に回り込む形になってしまいます。
狙ってやるのなら、結構だと思いますが・・・ >>55の続き
案の定、会敵できるはずもなく、
「ホーネットの航空団は、最初から運に見放されていた。
出撃前の航法計算時に算出した日本艦隊の位置が、
実際より40浬ほどずれていたため、
発進前に定めた進撃コースは、彼らを日本艦隊とは
まったく異なる地点に導くものとなっていたのである」
(同)p139
運のせいじゃないと思いますけど・・・ >>55
何度というのは北が0度を基準に時計回りに数えてるのかな?
となると真東は90度ってことか。 >>56の続き
ここで疑問に思うのは、
「なぜホーネット雷撃隊は会敵に成功したのか」
”出撃前の航法計算”とやらが誤りならば、
当然ウオルドロン隊も、艦爆隊と同様に
迷子になったはず。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています