攻撃隊は単に出せばいいものではないので、指揮官の判断を云々する際には
指揮下の航空隊の実際の能力と、指揮官が下していた評価とをよく見ておく必要があるかと思います
例えばMI作戦において日本側は、母艦航空隊の技倆をかなり下に見ていましたから
本当の力を知っている我々とは違う尺度で攻撃隊の編制を決めていた可能性も考えなくては
たとえば、雷撃が下手くそ(この評価の正当性は後知恵で言えば大いに間違いだろう)とか
艦爆隊の編隊での爆撃訓練が未了とか
前者の場合、雷爆同時攻撃が必要なので、戦史叢書が出した第一次攻撃隊の回答(艦攻と艦戦のみで行い、敵の施設を徹底破壊、在地撃破に頼らず無力化)は無理だし
後者の場合敵艦を撃沈出来るような貫通力を発揮する投下高度では爆撃できない(単機でも必中の高度である400メートルくらいからでないと当てられないので、艦爆で正規空母を撃沈できない。これは実際にそうだった)
海戦が始まる前にに下した評価や決断もまた重要だと思います