>>234
友永隊の行動については、ほぼノーミスでしょう
奇襲を受けながら敵戦闘機による攻撃機および爆撃機の損害は2機に留め
制空隊との連携も良いし、対空陣地の制圧と艦爆隊の突入のタイミングも完璧です
しかしながら、一航艦の事前に下していた各航空隊の評価は戦闘詳報にある通りなのです
友永大尉に三機種連合の編隊を率いさせることそのもの(四空母から艦攻と艦戦だけの攻撃隊でもよかった)が目的化していたとは思い難いです
むしろ指揮官機の技量でカバーできる作戦を志向していたように見えますね
個人的には、第四編成は敵空母への攻撃を計画するにあたって
雷撃の成績不良(この判定は大いに誤りだったでしょう)、艦爆隊の編隊爆撃訓練未了という判定から副次的に出てきたものに過ぎないと思います
すなわち、雷撃における単機ごとの練度不足と艦爆隊の破壊力の不足(単機での必中の投下高度は400メートルくらいしかない)を補うため
指揮官機には高い技量が求められるが単機ごとの雷撃の練度は低くて良い雷爆同時攻撃をする計画が先にあり
そうやって半数待機の編制を定めると、第一次攻撃隊も三機種連合とせざるを得ない
そうやって決まった編制なのではないでしょうか
また、敵の航空基地に対する攻撃で、第四編成が教科書通りという認識もかなり一航艦独自です
戦力に余裕があれば最初の一撃は艦戦と二座機(または艦戦と一式陸攻)、次いで攻撃機を出すのが
支那事変以来パターン化された攻撃となっています。艦攻は極端に戦闘機にやられやすいのです
ですからここは標準的な編隊だと流さず、どうして第四編制としたのかよく考える必要があります