南雲忠一中将を再評価するスレ(己)
レス数が1000を超えています。これ以上書き込みはできません。
>>474の続き
なにしろサッチ少佐が、今”現場”から戻ってきた
ばかりなのだから、おおよその敵艦隊の位置は
把握できているはず。
その方位を中心に2、3機程度出せば、
十分なようにも思われる。 >>494の続き
また直後に、ヨークタウンのレーダーが
敵編隊を捕捉しますが、その敵機は、
「敵空母の方から」飛んできたはずです。
なのに、10機も発進させる必要があるのでしょうか。
水偵ではなく、純然たる攻撃兵力であるSBDを? >>495のつづk
ただし、ここは注意を要する点です。
すなわち、日本軍の「第四の空母」が、サッチ少佐が
報告したところの「戦闘不能にした空母3隻」(>>446)
と、同一集団であるとは限らない。
日本空母は全部で5隻で、
3隻+2隻の二集団に分かれており、
米空母が撃破したのは第一集団の3隻のみで、
別のところに居る第二集団2隻から攻撃隊が発進した・・・
という可能性も残されている。 >>496の続き
やはり、敵の全貌をつかむには、ある程度広範囲を
索敵しなければならない、と判断したのもしれない。
と考えると、フレッチャー少将の深慮遠謀がうかがえますね。 深慮遠謀が過ぎて戦意不足と見做され望楼作戦では早々に機動部隊指揮官を
解任されちゃった。 >>498
キミは随分早漏だね…もちっとガマン汁! >>496
フレッチャー少将の状況判断に影響を与えたものには、
>>1テンプレの
米海軍作戦計画
CinC, U.S. Pacific Fleet.Operation Plan No. 29-42.(作戦計画第29号〜42号)
(4)「上陸に先立って、黎明時もしくは深夜に空母機による事前空襲があり、
約2日間、もしくはミッドウェー島航空兵力が排除されるまで継続される。
上記の目的のため、一隻あるいは複数の空母が昼間に接近するかもしれない。
(5)「ミッドウェー島陸上機による攻撃から空母群を護衛するため、他の空母もしくは
高速戦艦が追加される可能性もある」
もあるでしょうね。 >>500の続き
つまり米太平洋艦隊司令部は、
「日本空母機動部隊はミッドウェー島空襲の際、
(4)一部の空母を分離接近させる可能性
(5)更に空母が追加され、空母部隊本体を援護する可能性
もあるかもしれない。」
という想定も行っていたわけですが、これは
「日本空母は2群以上に分離行動している可能性あり」
を意味していますからね。 >>500の続き
とは言え、仮に米太平洋艦隊司令部の推測が正しく、
日本側が空母部隊を分離していたとしても、
「相互に援護しあえる」
ことが前提でしょうから、
その空母群の距離は最大でも50浬程度位
と推測すべきではないかと、私は思量します。 >>502の続き
また、多数のPBYを索敵に使用したにも関わらず、
他のPBYから日本空母発見の報が無いことは、
日本空母機動部隊は
1.終始概ね1群として行動している。
2.第2群が存在したとしても、その位置は第1群に近接している。
即ち発見アディ機の索敵線上付近に存在する可能性が高い。
とも推測できるかと。 >>498 まぁ、最も日本空母の実力を知る男ですからねぇ
>>499 続きはソロモン編で! >>500- 空母戦において、敵の全貌を把握することは
困難ですからね。
ただし、この件に関しては、
「米空母の索敵は、(敵情判断にかかわりなく)、
いつもこうだった」という可能性も考えられます。
今後の宿題としましょう。 >>503の続き
以上により私個人としては、
フレッチャー少将は、ショート隊の大部で先の攻撃海域方向へ索敵攻撃を行い、
その両翼に4機程度のSBDを割いてそれぞれ5〜10度程度の開度で索敵機として先行させる。
という積極的な選択肢もあり得たのでは、と思量します。
(ただ前提として、米海軍航空隊には日本海軍航空隊のような
「索敵攻撃」という概念があるのかは、私には分かりませんが…。) >>506
SBDは(ダグラス製の偵察爆撃機 Scout Bomber Douglas)索敵攻撃が目的で開発された
のではないの? >>497の続き
一方、日本側は、
米海軍と対照的に、触接の維持に力を割いている。
戦闘詳報から索敵経過を拾ってみると、
0130 黎明索敵機(7機)発進
0428 利根四号機、敵艦隊発見
0530 蒼龍二式艦偵発進
0638 筑摩五号機発進
1000 榛名水偵発進
1035 筑摩四号機、利根三号機発進
1300 筑摩二号機発進
1543 日没
1545 筑摩二号機、触接離脱
1700 筑摩二号機、収容 >>508の続き
上記のように、最初の敵艦隊発見から、
矢継ぎ早に触接交代機を出し、
そのおかげで、一時中断はあったものの、
日没まで触接を維持しています。
そのおかげで、扇形の索敵線で出すのは、
最初の一段目だけで、以降は1機ずつ
報告艦位に向けて送り込んでいる。 >>509の続き
対する米空母は、敵艦隊の艦位情報は、
PBYによるものだけで、
攻撃隊が帰投してからは、完全に触接を失い、
また最初からやり直しで、一段目と同じように、
多数の機体を使用しなければならなかった。
ずいぶんと効率が悪いですよね。 明日は飲み会のため、お休みです。
夜桜見物には、ちと早いかな。
フレッチャー少将の場合JCLクラブ(>>488)にも入らず、
純然たる”黒靴組”なのですが、
なぜ空母の艦長になったのかは、明確には記されておらず、
伯父のフライデー(フレッチャー級駆逐艦の由来)の勧めとか、
戦艦屋は出世競争が激しいので、発展が見込める航空屋に移ったとか
本人はどう思っていたのか、気になるところではあります。
それではまたノシ >>510
前にも書いたけどなんでPBYを敵艦隊発見後にそのまま飛び去らせたの?
南雲部隊につきまとって正確な位置を送れば温存したヨークタウンのスカウト飛行隊も攻撃にまわせたのに。
せっかくの艦隊決戦の場で撃墜されるのが怖いなんて言ってる場合じゃないでしょ。
暗号解読で事前情報では圧倒的に有利な立場なのにこれじゃ。 >>512 全く。ニミッツを証人喚問に呼ぶべきだ! >>510の続き
既述の通り、筑摩五号機の報告によると、
「敵ハ、味方ヨリノ方位70度・90浬ニアリ」(0810時)
飛龍から見て、ヨークタウンは70度(東北東)
逆にヨークタウンから見ると、250度(西南西)
この時期、飛龍は北上し、ヨークは南下しているため、
時間が経てば、ほぼ真西の方向になります。 >>513
軍隊だったら査問会でしょ?
米軍は日本軍と異なり戦意不足の指揮官には厳しかったようですね。
査問会で戦意不足と見做され処分された艦長で拳銃自殺を遂げたボード大佐の例が
ありました。 [ミッドウェー海戦](0900頃)
└┐
↑ ▽ヨークタウン
▲飛龍 ↓
┃ >>516の続き
ヨークタウンを発進した索敵機が西方に向かえば、
250浬を進出するまでもなく、30分程度で
「第四の空母」を発見できるでしょう。
なにぜ10機も出しているんだから、見落とすなんて
有り得ないし。
ところが、アダムス大尉機が飛龍を発見報告したのは、
なんと1145時、なんと3時間近く経過した後だった。
いったい、どこを飛行していたのでしょうか? >>518
長官!ここは軍板ですぞ?
大事なことなので 索敵と触接に関していろいろな記録・意見があって興味深い。
他の戦記などでも、日の索敵機は(対潜哨戒は別にして)爆弾などは積まず、
燃料を目一杯積んで航続距離(滞空時間)を延長してた感じですが、
米の索敵機は最後に爆弾を投下して帰っていく(当たれば儲けモノ的攻撃をする)
ような記載を見た覚えがあります。
日米で、触接を維持に対する重要性の認識に差があったと言うことでしょうか。 だって米軍のそれは偵察爆撃機というカテゴリーだから敵を発見したら報告だけでなく
ついでに攻撃もするのが任務。
触接任務はPB2Yが担当していた印象 >>519 申し訳なし。
それにしても、今回の証人喚問は、とんだ茶番でしたねぇ
民主党政権のときは、”官邸主導”と官僚を排除してたのに、
いつから官僚は、政治家からの圧力がなければ、不正も
改竄もしない、善人の集団になったんでしょうか。 >>520 そうですよね。まだまだ考察中ですが、
日本海軍の場合、漸減邀撃作戦における夜戦を重視し、
そのために不可欠な、日没前からの長時間の触接を
研究してきたので、
それがそのまま空母戦にも応用されたのではないかと。
それと比べると、米海軍の方は「触接軽視」に見えますが、
むしろ日本海軍が特殊で、米海軍が標準なのかも。 >>521 なるほど。
空母機は触接なんかせずに、さっさと攻撃して離脱ですか。
この触接談義は、なかなか奥が深そうですねぇ >>517の続き
なぜ飛龍発見に、これほど時間を要したのか。
それはヨークタウンを発進した索敵機が、そちら(西方)に
飛ばなかったからです。
アクションレポートによると、
http://www.midway1942.com/docs/usn_doc_04.shtml >>525の続き
At 1300 launched ten VSB from VS5 to search the sector
from 280° to 020° true for a distance of 250 miles
to locate and attack enemy carriers.
「1300(日本時間0800時)、VS5(第五哨戒飛行隊)から
SBD10機が索敵に発進した。
真方位280度から20度、
進出距離250浬
敵の空母群の位置を特定し、攻撃を加えるためである」 [ヨークタウン索敵図]
┌─┐
┌─┘ └─┐20度
┌┘ │
┌┘ │
┌┘ │
│ │
│ │
┌┘ │
│ │
280度 └─┐ │
└───┐ │
└────▽ヨークタウン
↑ ↓
250度 ▲飛龍 >>527の続き
本職のAA技術では、きれいな扇形は作れないので、
各自、脳内で補完されたし。
重要なのは、飛龍が居る(と推定される)西南西には、
ヨークタウンは索敵機を飛ばしていないのです。 >>528の続き
おそらく>>517のアダムス機は、最も西方(280度)を担当し、
その復路で、北上する飛龍を見つけたのでしょう。
往路に1時間半、側程に30分、復路に入って30分ほど
経過して発見したとすれば、計算が合いますね。
それにしても、なぜこんな方向に出したの?? ミッド米軍は索敵機に南雲部隊をつきまとわせてるわけではないにしても
壊滅したとはいえ基地機で断続的に攻撃し、艦爆の攻撃で3空母を炎上させてもなお
敵空母の正確な位置を艦隊司令部は把握してないってどういうこと? >>522
相変わらず長官は、南雲スレや戦史研究と直接関係の無い現代政治ネタが好きですな。
>>1を熟読されたし。
財務省税関職員だった私が、似たような経験談をここで書いたら迷惑でしょうに。
>不正も改竄もしない、善人の集団になったんでしょうか。
これについては全くそのとおり。
自衛隊、検察、警察等を含め、組織的不正の無い行政組織なんて存在しないでしょう。
ところで内閣官房(含む首相官邸)も行政組織ですね。 >>523
>それと比べると、米海軍の方は「触接軽視」に見えますが、
海戦前日6月4日のPBYリード機は、船団部隊に2時間以上の長時間触接、
それも日本側同様の隠密触接を行っていたようです。
更に同日のB-17爆撃隊に先だって、
海軍士官の乗ったB-17 1機が触接・艦種確認のために先行出撃。
6月4日のミッドウェー基地航空隊の行動を見る限りでは、
日本側の触接行動とあまり変わらないような気がします。 >>530 そのあたりの経緯は、今も分かっないのですが、
このフレッチャー少将が命じた索敵範囲は謎ですよね。
>>531 ははは・・・毎度申し訳なし
税関って、財務省の管轄だったんですね
長官私室の金庫の中にあるアレは、バレてないよな・・・ドキドキ >>532 そうですね。
本職が今考えて営るのは、米軍にも触接の思想はあるが、
それは飛行艇や大型爆撃機など後続距離の長い機体に
よるもので、空母機で触接する発想は無かった。
日本海軍の場合、優秀な水上偵察機が巡洋艦以上の
大型艦に多数搭載されていたので、自然に空母戦でも
長時間触接することが当たり前になった。
と考えています。 >>529の続き
ヨークタウンを始め、米空母はその攻撃隊を南西
(240度)方向に出している。
その後、日本空母は北上しているため、
攻撃を終えた機体は、西南西方向から
帰投したはず。
それに対して、フレッチャー少将が命じた索敵範囲は
北西から北にかけてで、全く一致しません。 >>535の続き
しかも、この索敵機発進直後に、レーダーが
日本機の編隊を捕捉していますが、
「1159時(日本時間0859時)に、ヨークタウンの
レーダーが、方位255度、距離46浬の地点に、
接近してくる敵編隊を発見した」
(『歴史群像』(55)日米空母決戦ミッドウェー)p155 >>536の続き
ここでも、敵の方位は255度で、西南西の方向に
敵の健在空母が所在することは明らかですよね。
10機のSBDは、まだ発艦したばかりなんだから、
索敵方位の修正を無線で命じれば良かったのでは?
と思うのですが・・・ >>537の続き
ここで注目したいのが、索敵機の発進時間で、
先に紹介した歴史群像(>>413)では、0850時となっている。
原文では「1150時」となっていますが、
ミッドウェーの現地時間と日本時間では、−21時間の時差が
あるので、0850時で間違いありません。 >>538の続き
次に、ヨークタウンのアクションレポート(>>526)では
「1300時」となっていますが、これはハワイ時間で、
日本時間とは−19時間の時差があるので、0800時。
日本海軍の戦闘詳報は、どこの戦場でも東京時間で統一
されていますが、米海軍の場合、現地時間とハワイ時間が
あるので、ややこしいですね。 >>539の続き
アクションレポートの方が正しいとするならば、
ヨークタウンのショート隊が発進したのは0800前後で、
まだマクラスキー隊やサッチ隊が帰還する前のことになる。
0800の時点では、攻撃隊が向かった南西方向の日本艦隊は
PBYの報告した「空母2隻」のままであり、
残り2〜3隻の別働隊が居るとすれば、北方に索敵機を
出したのもうなずけます。 >>540の続き
他の資料を確認してみると、
『モリソン戦史』には、索敵隊の発進時間について、
はっきりとは書かれていません。 >>541の続き
「さてフレッチャー少将は、ヨークタウンに対する
日本軍の第一次攻撃の以前から、敵航空母艦1隻が
無傷のまま健在しているものと判断して、
ウオーレス・ショート大尉の指揮する哨戒爆撃機10機
より成る索敵飛行隊を出動させる先見の明があったのである」
(第三巻)p310 >>542の続き
ただし、その後に続けて
「彼らは3時間以上にわたり、遠くかつ広く索敵を行った後、
幸運にも、母艦撃沈の惨事を知らずに、ヨークタウンを
目指して、帰還飛行の途上にあった。
ちょうどその時、1445時(日本時間1145時)、
サミュエル・アダムスは、日本軍の航空母艦飛龍他が、
ヨークタウンの西微北の方向、約110浬の地点を
北上しているのを目撃した」 >>543の続き
1145時点で、すでに3時間以上飛行していたということは、
発進時刻は、0845以前でなければならない。
よって、アクションレポート(>>526)と同じく、
0800発進説だと思われます。 明日から、留守にするので、
週末はお休みです。
ツインリンクもてぎに、全日本ロードレース(二輪)の
開幕戦を見に行ってきます。
あまり指摘されることはありませんが、
ヨークタウンはミッドウェーで沈んでいるので、
そのアクションレポートは、母艦の残存記録が乏しい中、
海戦後に書かれたことになります。
疑惑が取り沙汰される一航艦戦闘詳報と同じですよね。
果たして”改竄”はあったのか? 証人喚(ry
おっと、ここからは専門家にお任せしましょう。
それでは、また来週ノシ >>545
軍艦○○戦闘詳報というのは作戦後各科の戦闘詳報を纏めて「清書」して提出するもの
では?
当然、時系列的に矛盾があっても困るので各科の執筆者の意見を擦り合わせてるが「記憶
違い」もあるだろうから纏めるのは大変そう。 >>546
艦船沈没や部隊壊滅・解散の場合、
戦闘詳報等の各種報告書作成は「残務処理事務所」が置かれそこで作成されるわけですが、
生存者は既に新たな艦船や部隊に配属される場合があるため、
残存資料のみならず証言の収集自体も困難を伴うようです。
例として『軍艦加賀戦闘詳報』は冒頭に
「本報告は生存者の断片的記憶を整理調整せるものにして資料不備の為
内容中の必要事項及其の精粗調はざる点あり
照合資料を得次第訂正を期す」
と注釈があります。 >>546
>時系列的に矛盾があっても困るので
ちなみに私の経験ですと、
何らかの事件を摘発した場合は職員が手分けして
各種事件書類(供述調書や差押え目録、見取り図等)を一斉に作成開始するのですが、
1.重要事項(各時刻、場所(正確な地番)、氏名、船名、名称(正確なアルファベット綴りや難読漢字の確定)、品名、個数等)を
壁に貼り出し、随時更新する。
2. 1.を確認しながら可能な限り速やかに「時系列」の素案を作成する
(業務処理上、真っ先に作成するのは「摘発報告書」ですが)。
3.関係職員は以上を随時確認しながら、事件書類の作成を進め必要な訂正を行い、決裁を受ける。
大体こんな感じです。
これらの書類は公判維持を前提としますので、
特に「整合性」に留意しています。
また、現在の国家公務員組織は一般の行政事務処理についても、
下位官庁と上位官庁の決裁文書のやり取り等では文言の「整合性」を重視しているようです。 >>548の続き
一方、日本海軍の戦闘詳報は、
「整合性」についてはそこまで厳格に追求していない可能性があります。
以下は、過去の空母スレか戦艦スレに書き込まれた内容で、
あくまで私の記憶で、私自身は資料をまだ確認していませんのであくまで参考に。
エンガノ岬沖海戦で航空戦艦伊勢及び日向が多数の米海軍機を撃墜したという“エピソード”があるが、
1.戦後の両艦長の書籍証言より、両艦の戦闘詳報記載の撃墜数は共に少ない。
2.四航戦の戦闘詳報は、「両艦の撃墜数は過大」と判定している。
3.米側資料の撃墜数は更に少なく、両艦を攻撃した時刻自体が四空母撃破後なので、
そもそも激しい攻撃を長時間受けた訳ではないようだ。
つまり、1.及び2.のとおり、日本側の戦果判定は評価が異なる(「整合性」が取れていない)が、
四航戦司令部は両艦の戦闘詳報を訂正・変更するような処置は行っていないわけです。
(個人的には、行政処理手続きも含めて上下官庁は決裁文書等で無理に「整合性」を取る必要は無いと考えます。) >>549
戦闘詳報を受ける側はあくまで一次資料として読むだけで全体の経緯に過大な矛盾が
無ければそのまま領収すると?
エンガノ岬沖海戦における米軍機の喪失は10〜13機となっていますからそのエピソードに
関しては最初から眉唾な感じがしました。 >>550
単に松田四航戦司令部の
「その時の対応がそうだった」
だけなのかもしれません。
(それはそれで、より上位の小澤3F司令部からは、
何らかの指示・指導を受けないのか?
ということでもありますが。)
>眉唾な感じ
両艦の“見事な回避術”も、過大評価の可能性がありますね。
ただし、両艦が海戦を通じて目立った損害を受けなかったのは事実ですし、
撃墜に至らずとも阻止砲火としては一定の効果を挙げていた可能性はあるかと。 >>551の続き
あくまで一つの推測ですが、
・上級司令部は、下位部隊の報告(戦闘詳報)に重大な誤りが無ければ特に訂正を求めない。
上級司令部はその報告と自己が現認した状況から総合的な評価・判定を行い、
自身の報告(戦闘詳報)を作成する。
という感じなのかもしれません。 >>552の続き
一応「戦闘詳報」を文書として作成提出する前には、
「戦闘概報」その他の電文・信号報告が先行しますので、
その過程で上下司令部は情報の共有、状況認識のすり合わせ等が
ある程度先行しているかもしれません。
ちなみに『海戦要務令(明治34年)』には
「第12条 通報及び報告は自己の目撃せしことと関知せしことと及び推測に関わることとを判然区別するを要す」
とあります。 >>545
>果たして”改竄”はあったのか?
改竄かどうかは不明ですが、
私が確認した限りでは、珊瑚海海戦前後の
『横濱航空隊行動調書』
には、事実と全く異なる記述のものが少なくとも二日分ありますね。
それも比較的重要な日です。
『戦史叢書 南東方面海軍作戦<1>』の戦史編纂官は、
同書の記述上絶対に気付いているはずですが、
何故かその点については何らの指摘、説明、考察は一切ありません。
※上記は、過去スレで簡単にネタ振りしていますが、誰も食いつかないのが悲しいところ。
これが分からないようでは、“敵空母らしき兆候云々”の考察なんて無理かと思います。 >>552
現場にいなかったGF司令部が戦闘詳報にツッコミを入れようにも限度はあるから
一応体裁が整っていれば良しとしてたのでしょうね。 >>546 そうですね。その元資料が失われているので、
記憶に頼る部分が多かったのではないかと。
>>547 ありがとうございます。
そんなところがあるのですか!>残務処理事務所
加賀さんのように注釈付きだと余計な混乱を生みださずに
済みますね。
>>548- これも例の税関話ですかな。
整合性・・・おっと、あた脱線するのでやめておこう ご無沙汰しております・・・orz
今週に入ってから、不具合対応で追われておりまして、
申し訳なし。
来週も続きそうなので、なんとも言えませんが、
善処します。
ぐふっ >>544の続き
このヨークタウン索敵機(ショート隊)の発進時刻ですが、
母艦が沈んで資料が失われたためか?
戦記の類にも、明確な記述はあまり見られません。
プランゲ博士の『ミッドウェーの奇跡』では、 >>558の続き
「1445時(日本時間1145時)、フレッチャーとスプルーアンスが
待ちわびていた敵情報告が、ヨークタウンの索敵機から入電した。
この報告によると、1150時(0850時)に、ヨークタウンから
120浬離れていた飛龍は、281度方向72浬に迫っていた。
アメリカにとって幸運にも、飛龍は米空母の方に向かって、
その針路を採っていたのであった」(下巻)p102 >>559の続き
これでは「0850時」が、索敵機発進時刻なのか、
攻撃隊収容時刻なのか、区別できませんし、
「しかし、フレッチャー提督は(日本空母撃破の報告にも)
祝福する気持ちになれなかった。
日本空母は4隻いると予想されているのに、まだ2隻しか
分かっていなかった。 >>560の続き
ミッドウェーの飛行艇からは、5時間もなんら連絡がなく、
上空に旋回中の飛行隊から、はっきりとした敵情を知る
ことはできなかった。
他の2隻の空母はいるのだろうか。
いるとすれば、いったいどこにいるのか。
フレッチャーは、北西方を索敵することにした。
1120時(日本時間0820時)、予備として控置しておいた
17機のSBDのうち10機を、ウオーレス・ショート大尉麾下に
発進させた」 (『逆転』ウオルター・ロード/著)p176 >>561の続き
ここでは、「索敵は0820時発進」となっており、
その後、サッチ少佐の収容、「敵空母3隻撃破」の報告、
飛龍艦爆隊の来襲をレーダーが探知・・・
という流れになっています。 >>557
長官は名誉の戦死をなされた!ゲショゲショ様、どうかご采配を! >>563 GF長官が戦死となれば、国葬ですね!
葬送行進曲は、ふぃぎゅ@で(ry ぐふっ >>562の続き
これらを比較してみると、ヨークタウンが索敵機を
発進させたのは、攻撃隊収容よりも前、
すなわち、
日本時間0800時(アクションレポート)や、
0820時(『逆転』)と考えるのが自然ですね。 >>565の続き
『歴史群像』の0850説(>>413)だと、
索敵機の発進直後に、母艦のレーダーが
敵編隊接近を探知したにもかかわらず、
なぜ索敵機に対して、針路の変更を命じなかったのか?
と疑問がわいてきますし。 >>566の続き
仮に0800時に発進させていたとすれば、
すでに1時間を飛行していることになり、
今さら索敵範囲の変更は、混乱を招くだけです。
この場合、空母戦の”常道”から言えば、
フレッチャー少将は、ショート隊の残り7機のSBDに対し、
直ちに第二波索敵の発進を命じ、
敵編隊来襲方向の捜索にあてなければならない。
実際、彼がそこまで考えていたかは不明ですが、
おそらく、対空戦闘準備に追われて、それどころでは
なかったのでしょう。 >>567の続き
ただし、『歴史群像』の0850説にも出典があるでしょうから、
テンプレ(>>1)「米海軍作戦概要」では、
両論併記の形をとっています。
ここまでを振り返ると、
アメリカ側は、暗号解読により日本軍の作戦計画概要を
把握し、稼働全空母を戦場に集結させるという、
万全の態勢で迎えながら、実際の戦闘経過は
ずいぶんと物足りなさを感じる内容になっていますよね。 >>568の続き
基地航空隊の綿密な索敵網で、いちはやく
南雲機動部隊を発見したにもかかわらず、
ニミッツのPBY温存方針により、その触接は
中途半端なものとなり、
その結果、フレッチャー少将は全力攻撃をためらい、
劣勢な上に、兵力の逐次導入という愚策に走る。 >>569の続き
更には空母飛行隊自身の未熟な航法により
空母ごとの3集団ではなく、飛行隊ごとの9集団と
分割され、雷撃隊は各個撃破された。
まともに攻撃成功したのは、ヨークタウンのSBD隊
(レスリー少佐)くらいなもので、
エンタープライズのマクラスキー少佐の機転がなければ、
後世の史家に酷評される結果になったのではないでしょうか。 >>569
ミッド攻撃後に敵艦隊が現れる想定なのに攻撃隊の半分を雷装待機させろの件でもそうだけど、
PBYが撃墜されるのが怖いからと敵艦隊発見したら離脱しろとの命令は現場指揮官の手足を縛るものだね。 >>570
そのマクラスキー隊も攻撃時の手違いで戦果が加賀だけだったら赤城と飛龍で反撃できるし
飛龍の位置確認に手間取り2度の反撃を許したんだから大変なことになってたよね。
しかも飛龍は残存機数が少ないから薄暮攻撃にしてるところを爆撃されてるんだから
使用機数が多ければ三度攻撃も可能だったってことだし。 >>571 そうですね。しかも問題なのは、PBYの使用方針を
空母指揮官に伝えてなかった(らしい)ことです。
>>572 飛龍に対する索敵についても、全く見当違いの方向に
飛ばしているので、一番端の機体が、復路で発見したという
ぎりぎりの状況でした。 >>570の続き
日本空母4隻をすべて、航空攻撃で沈めたのだから、
大勝利に間違いないのですが、そのために費やされた
味方の損害はあまりにも大きく、効率が悪い。
せっかく暗号解読で待ち伏せしていたのだから、
もう少しうまくやれなかったのか・・・というのが正直なところ。 >>574の続き
機種別に分析してみると、
(1)戦闘機隊(F4F)
戦闘機の任務は母艦の防空と、攻撃隊の護衛ですが、
どちらも失敗している。
前者は、ヨークタウンに対する二度の攻撃(小林艦爆隊と
友永雷撃隊)を阻止できず、
せっかく3隻の空母を揃えたのに、TF16の二空母は
さっさと離脱したため、ヨークタウンの防空を担当したのは、
自前の戦闘機隊のみ。 >>575の続き
後の友永隊の来襲時には、遅ればせながら
エンタープライズの機体も加わっているが、結局
ヨークタウンの被雷を防げなかった。
一方の攻撃隊護衛についても失敗で、そもそも
護衛対象の友軍飛行隊を見失っているので、
話にならないですね。 >>576の続き
(2)急降下爆撃隊(SBD)
「ミッドウェーの奇跡」の立役者ですが、これまで
見てきた通り、ヨークタウンのレスリー隊を除けば、
薄氷を踏むが如く、綱渡りの勝利だったと言えます。
特にSBD隊は、意外に損失が大きく、
ホーネットは35機で出撃し、敵を発見できず、
燃料切れによる不時着で2機喪失。 >>577の続き
エンタープライズは33機中14機、
ヨークタウンは17機中2機を失っている。
モリソン氏は、「達成された大戦果に対して
決して過大な代償ではなかった」と評しています。
確かに戦闘である以上、犠牲は避けられないのですが、
彼らの大半は、戦闘そのものではなく、航法を誤ったことによる
燃料切れに起因するもの。
言わば、必要のない損失だったと言えるでしょう。 >>578の続き
(3)雷撃隊(TBD)
ただし損耗率と言えば、雷撃隊を出さないわけないはいかない。
ホーネット隊:15機中全機
エンタープライズ隊:14機中10機
ヨークタウン隊:12機中全機
なんと41機中37機、実に損耗率9割超!
「過大な代償」以外の何ものでもないですよね。 >>579の続き
確かにTBDデバステーターは、時代遅れの機体で
いずれTBFアヴェンジャーと交代して、スクラップになる
運命だったかもしれませんが、
搭乗員たち、特にウオルドロン、リンゼー、マッセーという
飛行隊長をを始めとした熟練搭乗員をすべて失ったことは、
雷撃隊の再建を、大いに困難にさせたでしょう。 >>580の続き
個人的には、
珊瑚海海戦において、雷撃隊の損失はわずか1機で、
その原因は、遠距離から魚雷を投下し、さっさと反転して
避退したためでしたが、
ミッドウェーでの彼らは、戦闘機の護衛を受けず、
かつ40機を上回るゼロファイターに囲まれながら、
及び腰の機体は1機もなく、いずれも”必中射点”に向かって、
全速で突進し、撃墜されたのです。
マクラスキー隊の「お膳立て」としか紹介されないことが多いですが、
本職は、勇敢なる彼らの戦いぶりに敬意を表したいと思います。 そんな米雷撃機も珊瑚海で祥鳳だけには多数の魚雷当ててるのはなんで? 別に米雷撃機を庇う訳じゃないが、空襲開始直後の魚雷命中で舵やられて祥鳳は回避できなくなってるからなあ
魚雷に限らず、爆弾多数(13発。ただし日本側報告)当てているのは祥鳳は航行能力失っているからでしょうよ >>582 それは爆撃隊と雷撃隊が無線で連絡をとりあって
協同攻撃のタイミングを合わせるという、想定通りに攻撃が
進んだのと、
ヨークタウン+レキシントンの攻撃隊の全力計92機で、
祥鳳の防空を圧倒したからですね。 >>582 そうですね。
「協同攻撃」とはいっても、第一波のレキシントンSBD隊
28機の爆撃は、全弾回避してますし、
その後のレキシントン雷撃隊とヨークタウン艦爆隊の攻撃が
完璧な雷爆同時攻撃となって、戦闘力を奪われてしまった。 >>554
『横濱航空隊行動調書』はアジ歴の『昭和17年4月〜昭和17年5月 横浜空 飛行機隊戦闘行動調書』でしょうか?
事実と異なる記述の部分がわかりません…。
戦史叢書では機動部隊発見の誤報があったのは4月25日で触接機は撃墜されたとなっていますが、横浜空の報告では4月26日に敵機動部隊発見で帰還していると記載されている部分でしょうか…。 >>582
翔鶴・瑞鶴と離れていたから他の二艦に比べて防空が弱かったのかも。
五航戦と違い実戦経験がなかったからしかたないし、艦隊を連携させなかった指揮が悪かった。 >>585
レキシントン爆撃隊の攻撃を回避後に戦闘機を飛ばそうと直進したところを被雷して行動不能、
そこを袋叩きにされてしまったんだっけ? >>588
艦を風に立てたばかりに…(。・ω・。) >>586
>『横濱航空隊行動調書』は
スミマセン、同戦史叢書巻末掲載の正確な出所資料名は、
(29)「横濱航空隊飛行機隊戦闘行動調書」
でした。
>アジ歴の『昭和17年4月〜昭和17年5月 横浜空 飛行機隊戦闘行動調書』でしょうか?
はい、その資料です。 >>590の続き
>事実と異なる記述の部分がわかりません…。
以下のとおり、
同戦史叢書 P219
「敵機動部隊発見誤報事件」
の該当記述はかなり分かりづらいのですが、
>戦史叢書では機動部隊発見の誤報があったのは4月25日で
それは同書の誤記載で正しくは“4月26日”と思われます。
『五航戦戦時日誌』等の他資料では「4月26日」となっています。
>触接機は撃墜されたとなっていますが、
「通信途絶」→「帰還、搭乗員より聴取」
の流れで記述されており、
同書では“撃墜”されていないことが分かります。
通信途絶の理由については、説明、考察はありません。 >>591の続き
>横浜空の報告では4月26日に敵機動部隊発見で帰還していると記載されている部分でしょうか…。
はい、ここが本題です。“4月26日付”の同行動調書をよく見て下さい。
時系列というより、因果関係が破綻していますので。 「再評価」というか、少しだけ、庇える事実がある。
日本国民は絶対に以下の三点を見逃したり、忘れてはならない。
一、昭和16年12月8日の宣戦布告は、政府の機密厳戒態勢の中、韓国人の朴:茂コ(日本名:東郷茂徳)外務大臣の
命令に よってなされたこと。
二、 日本政府は機密厳戒態勢だったが、米国政府は日本が12月8日に宣戦布告することを事前に知っていたこと。
三、「ミッドウェ−作戦では機密情報管理が甘かったこと。連戦連勝に沸いていた海軍は情報管理で甘くなっていた。」
ということだけが多く主張されるが、(韓国人外相の下での)宣戦布告の機密漏洩の理由との関係についての 考証が、
ほとんどされてないこと。 >>592
すみません、通信途絶により二十五航戦では撃墜されたものと判断したと記述してあったので、撃墜されたものと思っていましたが、次のページに搭乗員に聴取したことが書いてありました…。
横浜空の行動調書では正午ごろの敵機動部隊発見の報告が無い部分でしょうか?聴取では大艇は1330までは触接していたとあるのですが、横浜空の26日の行動調書では正午ごろの発見の報告など該当する記述が無いように見えます…。、
戦史叢書では正午ごろの敵機動部隊発見の報を受けて、触接のため大偵と水偵が各1機ラバウルを発進したが敵発見の報告は無かったと記述してあり、横浜空では1415発進〜2110帰着の間に敵機動部隊発見となっているので、
大艇の1415発進の理由が正午ごろの敵機動部隊発見だとすると、26日の行動調書に該当する報告が無いのは気になります。 >>587 祥鳳はMO攻略部隊所属で、
翔鶴・瑞鶴のMO機動部隊とは、全くの別行動ですからね。
>>588 だいたいそんな感じです。風上に立て!
>>589 空母が最も無防備になる瞬間ですからねぇ
>>590- いつもながらの焦らしぷれいですな
悔しい! でも感じ(ry
>>593 せめて南雲長官に関係ある話題に・・・ >>581の続き
以上のように、米空母は多大な犠牲を払って、
日本空母撃破に成功した。
次にフレッチャー少将がすべきことは何なのか。
いま一度、状況を整理しておきます。 >>596の続き
[事前の暗号解読情報]
日本空母は4〜5隻
[0800頃の南雲機動部隊]
4隻のうち、3隻(赤城・加賀・蒼龍)が被弾により行動不能
残り1隻(飛龍)が第一次攻撃隊(小林艦爆隊)を発進
[サッチ少佐からの敵情報告]
日本空母3隻を撃破(確実)
残りの空母については、詳細不明 >>597の続き
フレッチャー少将としては、一刻も早く
敵空母の残存兵力を把握し、これに攻撃を加えなければならない。
さもないと、今度は自らが反撃を受けることになる。
彼が採り得る手段は唯一つ、索敵機を出すことだdけですね。 >>598の続き
現在の主題である、
「日本空母は残り何隻か」
これ以降、米空母部隊指揮官が頭を悩ますことになるのですが、
事前の暗号情報は、この疑問に対する答えを
何ひとつ与えてはくれません。
頼りになるのは、自らの目と耳と、勘だけです。 >>593
山口多聞が駐米武官のときに暗号機盗まれてるんだよ
名将山口の名のもとにそういった粗相は全く問題にされないけど >>600 停電を装って入って来た工事業者に
やられたらしいですね。>暗号機
>>601 けしからんな >おもらし
おじさんが助けてあげよう・・・ >>599の続き
そこで、フレッチャー少将の出した索敵機(ショート隊)の
話へとつながるのですが、
既述(>>527)のとおり、彼らは280度から20度、
すなわち西方から北方にかけて飛んでいる。 >>603の続き
日本空母3隻を撃破した第一次攻撃隊を出したのは、
240度方向(南西)で、そちらに触接機を出すのが
普通だと思いますよね。
なぜフレッチャー少将は、一見”的外れ”に思える方向に
索敵機を出したのでしょうか。
そのヒントになりそうなのが、この日最初に出した索敵機。 >>604の続き
ヨークタウンのアクションレポートによると、
At dawn, ten VSB of VB5 were launched to search the Northern semi-circle
for a distance of 100 miles as a security search against surprise by enemy
carriers not previously located by our forces.
「黎明時、10機のSBDが索敵のため発進した。
索敵範囲は、母艦の北側半円で、進出距離は100浬。
我が方が敵を発見するよりも前に、敵空母による奇襲を
受けることを防ぐための安全策として出された」 [ヨークタウンの黎明索敵](6月5日0130時発進)
☆ヨークタウンの索敵範囲、★ミッドウェー島PBYの索敵範囲
★(20度-700浬)
☆(0度-100浬)
(270度-100浬)☆ ▽ ☆(90度-100浬)
ヨークタウン
(北緯31度40分・西経176度30分) ■ミッドウェー島
(北緯28度10分・西経177度20分)
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★(200度-700浬) >>607の続き
6月5日の0130時(日本時間)、
南雲機動部隊がミッドウェー島攻撃隊を発進させたのと
同じ時間帯、フレッチャー少将も索敵機を出している。
当時ミッドウェー島から見て、ヨークタウンは、
13度方向・約210浬の位置にあった。
ミッドウェー島からは、PBYが
200度から20度の範囲で、索敵に出ています。 >>605
普通の索敵ではなくて敵索敵機を発見撃墜することが目的だよね。 >>609
敵攻撃隊の早期察知の意味合いもあるし、
日本艦隊接近の警戒も含めた近距離索敵もあったりするけどね
奇襲を防ぐ目的とはそういうこと >>609 その通りです。
100浬とという進出距離は、敵艦隊を発見するためには短すぎる。
>>610 そうですね。
敵を発見することより、味方が発見されないことが主目的です。 >>607の続き
上図は、各自脳内変換されたし。
ヨークタウンの位置は、
ミッドウェー島から発進したPBYのうち、
最も北の20度線の索敵範囲上にあった。
そこから北半円にSBDを出したということは、
西半分はPBYの索敵圏内と重なることになります。 >>612の続き
一見、無駄なようにも見えますが、
PBYは700浬の超長距離索敵なので、
ある特定海域に限定すれば、行きと帰りの数十分間
飛行するだけの、”粗い”捜索になります。
しかも、最も端の索敵線であるため、
隣線の機体とダブルチェックすることも期待できない。 >>513の続き
0800時(〜0900)に出した、二回目の索敵機も
北方を中心に計画(>>527)されていることからも、
フレッチャー少将にとってあ、よほど北側が
心配だったのでしょう。 >>611
マリアナ沖海戦あたりで日本軍索敵機撃墜目的で
ヘルキャットとアベンジャーをペアにして飛ばしてなかったっけ? >>615
あれは進出距離315浬の普通の索敵。
実際に日本の索敵機も喰っているけど、目的としては索敵機の生存性向上
マリアナ沖海戦といえば失敗したとはいえ、片道800km以上の遠距離攻撃を行なっているのには驚くよな
勿論、爆装F6Fの話だけど >>615 そりゃ、マリアナの頃は、初期と比べて、
米空母の戦術も進化しているでしょう。
>>616 ありがとうございます。
米空母機の航法能力も向上したのかな? >>614の続き
これら、フレッチャー少将の”心配”の原因と考えられるのが、
事前の暗号解読情報です。
ゲショ氏の指摘されるとおり、>>500-501
>「ミッドウェー島陸上機による攻撃から空母群を護衛するため、
>他の空母もしくは高速戦艦が追加される可能性もある」 >>618の続き
「日本空母は4〜5隻」と聞かされていて、
実際のPBYの索敵報告は「日本空母2隻発見」
索敵報告を信じるならば、
残り2〜3隻が、”別の場所”に所在することになる。
しかも、その目的は、基地航空兵力の制圧、
もしくは友軍空母の支援です。 >>619の続き
客観的に分析すれば、ミッドウェー島上陸支援”のみ”が
目的ならば、せいぜい2隻の空母があれば十分。
ウエーク島の時も、分派されたのは二航戦だけでしたよね。
ハワイから1000浬以上離れた、ちっぽけな島に対して、
空母4〜5隻、しかも精鋭中の精鋭である南雲機動部隊の
一航戦と二航戦を投入することは、
明らかに「兵力の過剰集中」であり、
島の制圧以外に、別の目的があると考えるべきです。 フレッチャーとスプルーアンスは、南雲が1AFと2AFを分散配備している可能性を、
ニミッツから示唆されていたのでしょうか?
インド洋でも南雲は空母をずっと集中配備で使っていたような… >>620
あーまたこの人は
フレッチャー様が信じたのは「索敵報告」ではなく「解読情報」だって
前から教えてあげているのに
5月20日の山本電によって日本軍の作戦行動は筒抜けになっている
つまりアホ南雲が密集陣形でやってくることもわかっていたのである
さらにミッドウェー島からの米雷撃隊が密集陣形であることを見て確認している
海の上なんだから隠れようがない、見ればわかるわけよ >>617
44年頃から米海軍はF4Uを代用艦爆として用い始めることからも解るように航法能力は向上しとるよ
日本の単座攻撃機(爆装零戦や単座彗星など)は応急的処置だけど、米海軍は将来の方針として単座
スカイレイダーでいきなり単座攻撃機をやり出したわけじゃないんよ >>621 作戦計画を素直に読めばそうなりますね。
>>623 お、早速釣られましたな。
>フレッチャー様が信じたのは「索敵報告」ではなく「解読情報」だって
その通り、フレッチャーさまは最後まで暗号情報を疑わなかったために、
あさっての方向に、索敵機を飛ばすハメになったのです。
>>624 ありがとうございます。
>航法能力は向上しとるよ
それは訓練により練度が向上したのか、
優秀な計器が装備されたのか、気になるところです。 >>620の続き
その”別の目的”とは何なのか。
ハワイもしくは西海岸に対する空襲か。
あるいは、米空母誘出を狙った陽動部隊か。
いろいろな可能性が検討されますね。 >>626の続き
フレッチャー少将がPBYの索敵報告
「日本空母2隻発見」
を受け取った時、何を考えたのか。
正解は、日本空母4隻は密集しているから、
全攻撃隊を発進させ、攻撃すべきだった。 >>627の続き
そうすれば、飛龍も行動不能にさせ、
ヨークタウンは沈まずに済んだ・・・はず。
アメリカの完全勝利!、ですよね。
ただし、これは史実を知る我々だからこそ出来る
”神の視点”で、あまり意味がない。
米空母が待ち伏せしていると分かっていたなら、
誰も兵装転換なんてしない、のと同じです。 >>628の続き
彼がヨークタウンのSBD隊を半数控置させたのは、
残り2〜3隻の日本空母に備えるため。
それらは、全く別の海域で行動しているかもしれないし、
PBYが発見した2隻と同一集団に居たが、雲に隠れて
見つけられなかっただけかもしれない。 >>625
装置装備の発達
平時なら訓練すればするほど錬度上がるだろうけど、戦時だと錬度なんざ下がる一方だよ
平時から居たベテランは減っていくし、補充は大量育成で補うから平時と比較したら新兵は訓練時間は取れない
どこの国も一緒 第二次大戦の航空戦は勝った側も大量の飛行機を失ってそのつぐ補充されてるとか
負けた側は新兵の補充が追いつかず訓練期間が激減するとか消耗が激しいよね。 >>631
個人専用機があるアメリカやドイツの有名撃墜王でも、1ヶ月くらいで同じ型式でも
新しい機体に乗り換えているよな。
撃ち落とされない撃墜王でさえそうだから、航空戦の消耗は、人も飛行機も
凄まじいペースだったんだろう。 >>629
まーだこんなこと言っているw
フレッチャー様が早い段階で、日本空母が4隻の密集陣形だと認識していたのは、
ウイキにも記述されていることです
私はこの件に関してはウイキを支持します
暗号解読情報があったこともそうですが、ミッドウェー島からの雷撃隊が
密集陣形を目視して確認しているわけですから
攻撃する前には普通は状況を報告するものですし、
「4隻の日本空母を発見」と一言報告すれば伝わるのですから
でもここのスレ主の主張は「最後のほうまでフレッチャーには
日本空母が4隻密集していたとはわからなかった」なんですよね PBYは最初の接触後に飛び去ってるなか、
攻撃は失敗しているとはいえ基地機も複数回来襲しているのに
日本空母の正確な位置も数もろくに報告できてないってどういうこと?
しかも三空母撃破後に飛龍の位置確認にも手間取っているし。 ミッドで日本海軍の索敵はよく問題にされるけど
索敵や接触面で言えばアメリカ海軍の方がよほど下手やないか。 >>630 なるほど。事情はどこも一緒ですな。
>戦時だと錬度なんざ下がる一方だよ
>>631 飛行機の消耗は戦闘だけでは無いのです。
>>632 ”愛機”と言っても、月替わりなのか・・・
>>633 萌える? それとも、萌えない? >>634 えっと、wikiの件は過去スレでも指摘しましたが、
出典元に「日本軍の空母4隻すべての所在を確認した」
の記述はありません。
そもそも、4隻密集していると分かっているのなら、
さっさとショート隊を第二次攻撃隊として出すべきでしょう。
サッチ隊が戻ってきた方向に出せば良いのだから、
索敵すら必要ないでは >>635 そうなんです。
「あまりにも効率が悪い」>>574 でしょ?
>>636 ですね。「錯誤の戦い」と言われる空母戦において、
最も複雑にからみあうのが索敵なので、
日米双方とも、公平に評価しましょうよ、
と、問いかけたいですね。 >>629の続き
フレッチャー少将には、ふたつの選択肢が迫られる。
(A)日本空母4〜5隻は同一集団で行動している。
ゆえに、空母機全力で攻撃する。
(B)日本空母は、2隻と2〜3隻の二集団で別行動している。
PBYの発見した2隻は、TF16(エンタープライズとホーネット)に任せ、
もう一群の所在が明らかになるまで、ヨークタウン隊は待機させる。 >>640の続き
前者(A)の場合、もし予測が外れて、
日本空母が別々に行動していた場合、
もう一群を発見しても、手持ちが無く、
一方的に攻撃されるという不利な状況に陥る。
後者(B)の場合、もし予測が外れて、
日本空母が同一集団だった場合、
第二次攻撃隊として、ヨークタウン隊を出せば良い。 >>641の続き
兵力の逐次投入にはなってしまいますが、
「どちらが”致命傷”になるか」を比較すれば、
史実のフレッチャー少将の作戦指導(B)が
妥当だったと、誰しも納得できるでしょう。 >>642の続き
>「日本軍の空母4隻すべての所在を確認した」
もし、wikiの記述通りに進んでいれば、
フレッチャーは気楽で良かったですよねぇ
繰り返しになりますが、指揮官の仕事は、
「適切な情勢判断」と「迅速な決断」
手持ちの情報が正確ならば、誰だって、適切に迅速に決断できます。
不正確で、不十分で、矛盾する情報しか入手できてないけど、
決断しないといけないから、指揮官が必要になるのです。 >>643の続き
その時指揮官は、いくつかの選択肢の中から、
「どれが最も作戦目的達成に効果的か」
という視点で、取捨選択します。
フレッチャー少将に与えられた作戦目的(空母運用方針)は
何だったか。よく思い出して吟味するのがよろしいかと。 >>637
飛行機が足りなかったアフリカ戦線のドイツ空軍で、
エースのマルセイユは1942年2月から9月までの7ヶ月間で、
下の4機のBf109F-4/Zを乗り継いでいる。
W.Nr 12593
W.Nr. 10059
W.Nr. 10137
W.Nr. 8673
2ヶ月間は休暇でヨーロッパに帰っていたから、
5ヶ月で4機のBf109F-4/Zに乗り、
新しいG-2に乗り換えた初日に事故死。
だからアメリカ軍やイギリス軍のエースは、
もっと頻繁に専用機を更新していたと思われる。 >>640
惜しいですねw
(B)日本空母は、4隻と1隻の二集団で別行動している。
これが暗号解読から導き出せる正解
アメリカ様の「日本空母4隻ないし5隻」とは適当な数字ではなく、
山本電の解析から導き出された数です
前にも言ったけれど、フレッチャー様が攻撃隊を待機させていたのは、
5隻目の日本空母に備えたせいなのよね
史実のフレッチャー少将の作戦指導(B)が
妥当だったと、誰しも納得できるでしょう。 >>643
>フレッチャーは気楽で良かったですよねぇ
残念なことに、この5隻目の空母は位置も予定進路も不明だったので、
フレッチャー様の気が休まることはありませんでした
それは決して日本空母の威力を過小評価していなかったせいですね
たとえ日本空母一隻でも、結果が逆転する可能性があった、ということです >>645 ありがとうございます。
欧米では個人撃墜を重視してるので、
愛機には撃墜マークも描くから、思い入れも強いのかな
>>646-647 それは過去スレでも指摘しましたが・・・
「日本空母は、2隻と3隻の二集団で別行動している場合」
エンタープライズとホーネット→2隻を攻撃、
ヨークタウン→残り3隻に備えて待機
これは、妥当な兵力配置です。
しかし、貴官が仰るとおり
「日本空母は4隻と1隻の二集団で別行動している場合」
米空母3隻全力で、日本空母4隻を攻撃すべきですよね。
>この5隻目の空母は位置も予定進路も不明だったので
5隻目は、参加するかどうかもはっきりしてないのだし >>644の続き
サッチ少佐が戻る前の0800頃の情勢判断では、
「残り2〜3隻の日本空母」
の所在は、分からない。
そこで、PBY索敵網で見落としている恐れが大きい
北方海域を中心に、再度索敵を実施するという
フレッチャー少将の作戦指導には賛同できますね。 >>650の続き
しかし、この後の米空母の対応については、
大いに疑問が残ります。
特に、米国のお家の事情?である、
”効率の悪さ”、”連携の悪さ”が見て取れる。 >>651の続き
既述のとおり、>>446
0820頃、サッチ少佐がヨークタウンに着艦し、
フレッチャー少将は、「日本空母3隻撃破」を知った。
その後0900時には、レーダーが日本軍攻撃隊の
接近を探知した。 >>652の続き
ここで彼の情勢判断(>>640)は、若干の修正が
加えられたはず。
(A)日本空母4〜5隻は、同一集団で行動している。
第一次攻撃隊により、3隻を戦闘不能にした。
残り1〜2隻が健在で、すでに攻撃隊を発進済み。
(C)日本空母は、4隻と1隻の二集団で行動している。
第一次攻撃隊により、4隻のうち3隻を戦闘不能にした。
残り1隻は健在で、すでに攻撃隊を発進済み。
もう一群(1隻)の所在は不明 スレの最初の方で話題になっていた航法の話が朝日ソノラマ文庫「空母ヨークタウン」に出ていたので抜き書き
アメリカがミッドウエーの西方には全く気象観測所を持っていなかったためストレンジ気象長は信頼できる天気図を作成することはできなかった。
しかし異種類の風がヨークタウンと日本艦隊の間に吹いており、しかもこの風が異なった高度であることをつかんでいた。
ストレンジ気象長はヨークタウンのパイロットに海面に描かれる風の縞を観測して見かけの風向・風力に基づく風落を修正するよう勧告した。
この観測法はランス・マッセイ少佐の率いる雷撃隊によって実施されることになった。 ―中略―
ペダーソン飛行長はヨークタウンの攻撃隊を発進させる直前、敵艦隊が風に立って南東に進路をとりミッドウエーへ向かっていると判定した。
日本艦隊は風に立って飛行機を発進させ、また収容しなければならないから南東の進路をとり続けるはずだと信じたのだ。
また日本艦隊がきわめて高速で航行していることを念頭に置くようヨークタウンのパイロットに注意した。
そこで出会点は日本艦隊が出せる最大速力をもとにして作図された。
もしヨークタウンの攻撃隊が予想出会点に到達して日本艦隊がどこにも見えない場合、答えはただ一つである。
日本艦隊は真っ直ぐ北西方向にあり、あらかじめ作図した予想進出線を南下中であることは確実だろう。
ヨークタウンの全機はペダーソン理論にしたがって敵の予想進出線を逆にたどって敵艦隊の煤煙を発見したのである。 >>654 ありがとうございます。>「空母ヨークタウン」
文庫本だとp183〜ですね。
>出会点は日本艦隊が出せる最大速力をもとにして作図された。
これはうまい方法で、迷っても一方向だけ探せば良い。
TF16の二空母はそれを飛行隊長の判断に任せたので、
エンタープライズは成功し、ホーネットは失敗したわけですね。
まぁ、波頭を観察して偏流測定するのは、一般的な方法ですがねぇ >>653の続き
この時点では、(日本時間0900頃)
5隻目の日本空母の所在は不明です。
しかし、敵の「第四の空母」が健在であることは
明らかなので、
フレッチャー少将にとっての最優先事項は、
「第四の日本空母を捕捉攻撃すること」 >>657の続き
なぜなら、本作戦における米空母の任務は、
>ただし我が空母や巡洋艦が重大な損失をこうむるような
>決定的な戦闘に我が艦隊を投入することは許可されない。
(OP29-42)
彼我の距離が100浬以内という至近距離である以上、
この「第四の空母」を戦闘不能にしない限り、
米空母は反復攻撃を受けることになり、
「重大な損失」につながりかねない。 >>658の続き
しかも、アメリカ側に有利な点は、
レーダーの探知により、敵機の来襲方向が分かっているので、
(改めて索敵機を出すまでもなく)
第四の空母は「255度方向、100浬以内」に居ることは
確定とみなして良いのです。
あとは攻撃隊を準備して出すだけ、ですよね。 現場指揮官のフレッチャー司令もスプルーアンス司令も何もおかしい指揮してないよね。
日本海軍も南雲司令も同様。
前者は暗号解読で敵がその通りの動きをすること前提に、
後者はこちらの作戦が読まれておらずミッド攻撃中は敵艦隊は出てこない前提に作戦命令を受けてるのに。
前提が崩れたら指揮官は確実な情報がないなかに決断を求められるから大変。 >>660 まさに、フレッチャー少将が回想するところの
”暗中模索”ですね。 >>659の続き
もちろん、三空母は第一次攻撃隊を収容したばかり
ですから、「即時発進」というわけにはいきません。
レーダーで探知した「255度」とは、
日本攻撃隊の出発点とヨークタウンを結ぶ直線の方位を
示すものであり、
日本軍「第四の空母」は、刻々と移動しているはずですから、
攻撃隊の準備を待っていては、見失う恐れがある。 >>662の続き
そこで、本職が米空母指揮官なら、
取り急ぎ、触接継続用として、
SBDを2機編隊で一組出しますね。
場合によっては、爆弾を搭載せずとも良い。
給油と機銃弾搭載だけなら、それほど時間はかかるまい。 >>663の続き
とりあえず255度方向に飛ばせば、
仮に敵空母が25ノットで航行していたとしても、
1時間以内なので、出発点の25浬以内には居るはず。
少し周囲を捜索すれば、確実に捕捉できるでしょう。 >>664の続き
とにかく、時間が経てば経つほど、
敵に反復攻撃の機会を与えることになるから、
第一次攻撃の時とは違って、五月雨式で結構、
逐次投入で良いので、次々と攻撃隊を繰り出せば
戦果を期待できるかと。 >>665の続き
ここで各空母の状況を確認してみると、
まずヨークタウンは、本来なら
「こんなこともあろうかと思って、用意しておいた
ショート隊を出す時が来たようだな」
と、真田さんばりの頼りになるところを
発揮するはずだったフレッチャー少将ですが、 >>666の続き
すでに17機のSBDのうち10機は、第二次索敵に
出してしまって、残りは7機。
加えて、自艦が敵機の目標となり、
防空、ダメコン、旗艦移乗など、
とても攻撃隊発進の余裕なんぞありません。 >>667の続き
対するスプルーアンス少将の方は、
敵の攻撃隊が、二度ともヨークタウンに集中したため
「防空用戦闘機の増援をヨークタウンに派遣」
「母艦に降りられなくなったヨークタウン機の収容」
を除けば、攻撃隊の準備を進められる状況にあった。 >>668の続き
ところが、スプルーアンスが攻撃隊を発進させたのは、
なんと1230時!
0900時に「第四の空母」の存在を確信してから、
実に3時間半も経過しています。
そしてこれは、先にヨークタウンから出した
第二次索敵機が飛龍発見を報じた電文
(1145時)を受けての行動です。 >>669の続き
南雲機動部隊のように、断続的に敵襲を被ったわけでもなく、
すでに攻撃隊の準備は完了していたはず。
なのに、いったい何故?
諸説あるようですが、プランゲ博士によると、 >>670の続き
「エンタープライズの艦上で、スプルーアンスと幕僚は
ヨークタウンに対する日本機の攻撃を、どう判断するか
どう対処するか、検討を加えていた。
参謀長のブラウニング大佐は、ヨークタウンに攻撃を
加えてきたのは、先にアメリカの艦爆隊が討ち漏らした
一艦からに違いない。
即刻、それに対して攻撃を加えるべきだ、と主張した。 >>671の続き
が、スプルーアンスは、その意見に反対であった。
第一の理由として、攻撃隊の発艦の準備がまだ
完成していないこと、
第二の理由として、索敵機から正確な敵部隊の
位置の報告を得てから、攻撃隊を発艦させるべきだ、
と言うのであった」
(『ミッドウェーの奇跡』下巻)p94 >>672の続き
さて、常日頃から山口少将の即時発進を絶讃する
自称”航空の専門家”の皆さまが、どう批評するのか、
実に楽しみですねぇ >常日頃から山口少将の即時発進を絶讃する
それは日本海軍関係者がまだ生きていて、
「運命の5分間」伝説も信じられていたころでは?
被弾直前の赤城の空中写真から、まだ攻撃隊は飛行甲板に1機もいなかったことも
確認されているし。
さらに赤城被弾直前に発艦した零戦も、攻撃隊ではなく補給を終えた上空直掩機
であることも明らかになっているし。
即時発進で結果を逆転できた海戦とは、今は思われていないでしょ。 >>674
> 被弾直前の赤城の空中写真から、まだ攻撃隊は飛行甲板に1機もいなかったことも
> 確認されているし。
被弾直前に攻撃隊は未だ飛行甲板に上がってなくても格納庫で攻撃隊の爆弾や魚雷を取っ替えひっ替えして兵装転換やってたらリスクは同じですよ
当時の空母の飛行甲板は耐爆性が無いに等しいから飛行甲板に爆弾を浴びれば格納庫まで簡単に破壊が及びますからね
爆弾に遅延信管を使ってれば飛行甲板をブチ抜いて格納庫で爆発しただろうし
そこで兵装転換やってれば格納庫の床に転がってる爆弾や魚雷が誘爆して大爆発だね
水線より上の部分での爆発だから即座には沈まないというだけの話で船としての命運は100%確実に尽きてしまう致命傷だ そういや魚雷と爆弾の兵装転換はなかったという珍説があったよな。
米爆撃隊の日本空母の飛行甲板上には飛行機はほとんどなかったという証言が根拠らしい。
格納庫の中で兵装転換やってたというのにね。 >>674 星亮一、森史朗、その他ミッドウェーを特集した一般書籍・・・
>被弾直前の赤城の空中写真から
そんなのあったっけ?
>>675 まぁ、攻撃隊を発進させないまま沈むのは未練ですから >>676 澤地女史ですね。>兵装転換はなかったという珍説
0220時の予令が根拠で、
>敵情特ニ変化ナケレバ第二次攻撃隊ハ第四編成(指揮官加賀飛行隊長)
>ヲ以テ本日実施ノ予定
最初から爆装だったから、兵装転換してないというわけですね。 >>672の続き
第一の理由について、
>攻撃隊の発艦の準備がまだ完成していないこと
確かに小林攻撃隊が来襲した、0910頃はそうですが、
それから3時間も待つ理由にはなりません。 >>679の続き
第二の理由について、
>索敵機から正確な敵部隊の位置の報告を得てから
こちらも認識の誤りで、
ヨークタウンが索敵機(ショート隊のSBD10機)を出したのは、
所在不明の「5隻目の空母」を捜索するため。 >>680の続き
日本軍攻撃隊が二度来襲したところから、
討ち漏らした「第四の空母」が健在なことは明らかです。
しかも既述の通り、レーダーにより来襲方位を把握できており、
1回目の小林艦爆隊は、
0859時「敵編隊接近中、方位255度、距離46浬」
2回目の友永雷撃隊は
1110時「敵編隊、方位北西、距離37浬」 >>681の続き
これらは、同一空母からの反復攻撃と推定され、
彼我の距離は100浬以内、
さらに来週方位が、西南西(255度)から北西に移っていることから、
敵の空母は、「北上している」と予想される。
もちろん、索敵情報があった方が、より正確で確実ではありますが、
格納庫に爆弾と燃料を満載した飛行機を満載したまま、
いつ入るか分からない報告を待ち続けるのは、
「空母戦術」を理解していない、と批評されても仕方ないでしょう。 >>682の続き
だって、考えてもみてください。
山口少将の即時発進を”蹴った”南雲長官は、
このように酷評されているのですよ。
「兵理からいっても、指揮官の決断としては妥当と言えよう。
古来より”兵は拙速を聞く”との言葉がある。
完全に準備が整わなくて、出来上がりは拙くても、
迅速果敢に事をなせ。
即戦即決こそが勝利につながり、
巧みに戦争を展開して勝利した例は、未だ聞いたことがない、
という意味である」 (『ミッドウェー海戦』第二部 森史朗/著)p110 >>683の続き
お約束の『孫子』の引用から始まって、
「航空戦では、相手より一歩先んじた者が勝負を制する。
この日の朝、基地からのPBY飛行艇の執拗な触接ぶりを
思い起こせば、味方は二時間も前に、米側全容をつかまれている
に違いない」
空母戦の要諦を説く。 >>684の続き
「南雲中将は決して、自分から判断を下さない将官であった。
水雷戦のエキスパートでありながら、航空戦指揮は不得手だとして、
指揮をすべて航空参謀に任せる、他人任せの一途な頑固さがあった。
未知な分野には手を出さず、得意な分野だけを大事にする
守旧型のリーダーであった」
水雷屋の南雲は、航空戦にはズブの素人で、
空母戦に必要とされる迅速な決断を放棄している
進取の気鋭もない、退嬰的な無能提督というわけですよ。 南雲司令部は、中佐の源田参謀が牛耳っていたから評価が低いのでは?
同じ水雷屋の素人スプルーアンスは、いつ攻撃隊を発進させるかは、
参謀任せにせず、自分が判断して決断した。
司令官として、この差は大きいと思う。 >>686
> 同じ水雷屋の素人スプルーアンスは、いつ攻撃隊を発進させるかは、
> 参謀任せにせず、自分が判断して決断した。
> 司令官として、この差は大きいと思う。
というよりも極論すれば司令官の仕事はたった二つ、一つ目は決断すること、二つ目はその自分の決断に責任を負う、この二つだけだと言っても過言じゃない
だから南雲は戦闘の最中に司令官としての職務を放棄したということ
最も重要な時に自分の職務を放棄した人間には擁護する余地はない、永遠に批判の集中砲火を浴びせられて当然
それが南雲忠一だ
しかもその職務放棄の結果として大惨敗を喫したのにその結果に責任を負うどころか「復仇の機会を」と第一航空艦隊司令官の職にしがみ付いた
帝国陸海軍でも高級軍人としてこれほど見苦しい事例は極めて珍しい >>686
でも実際には山口の進言を聞いていたら史実より状況は悪くなっていたわけだから
逆に小沢は参謀の意見も聞かずに全部自分で決めて自爆した
小沢や角田は自分で決断した拙速で失敗した例でしょう >>686
>南雲司令部は、中佐の源田参謀が牛耳っていたから評価が低いのでは?
孫引きの記述なので確実性は不明ですけど、
1AF立ち上げ時は、南雲長官は源田参謀や淵田総隊長の献策をほとんど採用しなかったとのこと。
まあ、これはこれで
「有為な意見に耳を貸さない」
と評されていますが。
部下の意見を採用してもしなくても、南雲長官は無能のようです。 >>687
南雲長官はミッドウェー海戦敗北の責任で辞表すべき、という意見には賛成です。
>だから南雲は戦闘の最中に司令官としての職務を放棄したということ
これは所謂「舵貰うぞ」の件でしょうか?
もしそうなら出典は何でしょうか?
私はこれまで読んだ書籍がかなり片寄っているせいか、
その場面を一度も読んだことがなく、
過去長い間戦場伝説かネタの類いかと思っていたほどでして。
その場面が記述されているのは、草鹿参謀長か源田参謀等の書籍ですかね? >>686 「牛耳っていた」が何を指すのかは分かりませんが、
一航艦の最終的な判断は、すべて南雲長官によるものですよ。
源田参謀の意見が適切なものだったから、
南雲長官も賛同し、承認したのでは。
過去スレでも述べましたが、作戦全体を預かる指揮官として、
帰投する友永隊を後回しにすることは、有り得ない選択です。 >>687 その通りですね。
>決断すること、自分の決断に責任を負う
ところで、「職務を放棄した」とは?
南雲長官は、即時発進の具申を退け、友永隊収容優先を「決断」
しましたよね。
>第一航空艦隊司令官の職にしがみ付いた
それには賛成です。本人の気持ちはどうあれ、
南雲長官は敗戦の責任を取って、更迭されるべき→>>690 >>688 それは後出しジャンケンというものですよ。
前戦での決断は、常に暗中模索
「ああすれば良かったのに」と後世の人が批評するのは、反則みたいなもの。
まぁ、結局は負けたから叩かれるんですけどね。 >>689 そんなこともあったんですねぇ。>献策を却下
本職としては、南雲長官を持ち上げようが、叩こうがどっちでも良いのです。
ただ批評するなら、論理を一貫させましょうよ、
ということです。
「巧遅はダメだ、拙速でなければならない」と主張するなら、
薄暮攻撃を選んだ山口少将や、
即時発進を渋ったスプルーアンスも
批判しないといけないでしょ。 >>694の続き
これまた繰り返しになりますが、
ミッドウェーでは、米空母の出現を想定せずに兵装転換を始めた
南雲を批判しながら、
真珠湾では、米空母の出現を警戒して、一撃で離脱した南雲を
「消極的だ、第二撃で戦果拡大しろ」と叩くのは、
自家撞着以外の何ものでもないですよね。 >>690の続き
ところで「舵貰うぞ」というのは具体的にはどんな行為なのでしょうか?
艦の針路決定は
艦長の号令→操舵手が復唱し舵輪をまわす
のような感じかと思うのですが、
南雲長官の当該エピソードの紹介?で見かけるのは、
南雲長官自身が直接舵輪を操作しているようなイメージに思えます。
艦の舵や直進性はそれぞれくせがありますから、
普段から操作して熟知している操舵手でなければ、上手い舵捌きは達成出来ないのではないかと。
熟練の艦長でも、自分が直接舵輪を操作したら、上手く舵を捌けるわけではないと思うのですが。 >>696の続き
なお戦闘中ではないですが、
「艦長の針路号令を取消し、事実上旗艦の針路決定権を一時的に掌握し、
その間、艦隊針路自体や後続艦の針路等については特に指示を出していない艦隊司令長官」
という事例(エピソード)はあります。
南雲長官の後任である小沢3F長官の内地出撃時の出来事です。 >>690
> >だから南雲は戦闘の最中に司令官としての職務を放棄したということ
>
> これは所謂「舵貰うぞ」の件でしょうか?
いいえ違います、「司令官の職務を放棄した」と書いたのは「決断を避けた」という意味のつもりだったのですが
>>692氏の指摘でその表現は間違っていたと反省しています
具体的にはすぐ下の>>692氏への返答を参照ください
>>692
> ところで、「職務を放棄した」とは?
> 南雲長官は、即時発進の具申を退け、友永隊収容優先を「決断」
> しましたよね。
確かにそうでした、「職務を放棄した」という表現は間違っているので取り下げます >>696-697 さすがに南雲長官が自ら舵輪を回すことは
ありませんね。
そもそも操舵室は羅針艦橋のひとつ下の階にあるので、
舵輪を握るなら、階段で降りていく必要があります。 >>699の続き
例えば、『波まくらいくたびぞ』(豊田譲/著)によれば、
「南雲は、コンパスの前に立っている航海長を押しのけると、
”取舵一杯、急げ”
と伝声管に向かって叫んだ」(p236)
南雲長官にとって、魚雷回避の操艦はお手の物ですから、
航海長の回避運動があぶなっかしくて、
思わず割って入ったのかもしれません。
司令長官のやることでは無いですがね。
まさしく「職務放棄」w ていうか越権行為、職権濫用ですな。 >>698 宜候
貴官の仰るとおり、司令官の仕事は決断することで、
決断を誤った提督は数あれど、
決断を放棄した提督は稀かと。 >>683の続き
もし「拙速が兵理」ならば、
スプルーアンス少将は、ブラウニング参謀長の進言に従って、
直ちに第二次攻撃隊を発進させなければならない。
>完全に準備が整わなくて、出来上がりは拙くても、迅速果敢に事をなせ。
>即戦即決こそが勝利につながり、
>航空戦では、相手より一歩先んじた者が勝負を制する。
なんでしょ? >>702の続き
さらには、
>この日の朝、基地からのPBY飛行艇の執拗な触接ぶりを
>思い起こせば、味方は二時間も前に、米側全容をつかまれている
>に違いない
と同じく、
ヨークタウンは二度にわたって、日本軍の攻撃を受け、
米空母部隊の全容はつかまれていると思うべき、でしょ? >>703の続き
既述の通り、正確な索敵報告は入ってないが、
レーダーの来襲方位から、敵艦位の見当はつくので、
索敵爆撃隊として出すことは可能な状況でした。
なのに、スプルーアンス少将は
「即時発進の具申を蹴り、」
「正確な敵情が入るまで発進を遅らせた」
なぜ南雲が叩かれ、スプルーアンスはスルーされるのか。
論理一貫してないと思いませんか。 >>700
それは少し変だ。
出入港時とか戦闘時とかの重要な場面で操艦するのは、危険が伴うから、
普通は艦に全責任を負う艦長で、航海長ではないよ。
だから、その時は青木艦長でないとおかしい。 >>705 その通りなのですが、
それは原則であって、状況によりけりだと思います。
例えば、『暁の珊瑚海』(森史朗/著)によると、
珊瑚海海戦での対空戦闘中の操艦は、
城島艦長ではなく、塚本航海長と描かれています。
まぁ戦記なので、本当かどうかは分かりませんが・・・
いずれにせよ、司令長官の仕事では無いですな。 >>697
すみません質問があるのですが、>>592の横浜空の事実と異なる記述とはどういったものだったのでしょうか?
>>594のように考えてみましたが、合っているのか分かりません…。 >>707
申し訳ありません、返答が大変遅くなりました。
> >>594のように考えてみましたが、合っているのか分かりません…。
あくまで“私の見解”ですが、貴方の考察と同じですよ。
(「歴史考察」はタイムマシンが発明でもされない限り絶対の“正解”は分かりませんが、
今回の事例(例題)は複数の他資料との対査(整合性確認)が可能ですので、
「概ねその考察で間違ってはいないだろう」までは詰められるものだと判断します。) >>708の続き
>>594
>横浜空の行動調書では正午ごろの敵機動部隊発見の報告が無い部分でしょうか?
一点目はそれです。
同行動調書は、連日の日施哨戒実施結果と同様に
“敵ヲ見ズ”
と記されており、一見しただけでは特段の特記事項は無いように見えます。
しかし実際には
“敵機動部隊発見”
を報じているのですから最低でも、
「事後、島嶼を敵艦と誤認したことが確定」
等と追記等の処置をすべきだと私は考えます。 >>709の続き
>触接のため大偵と水偵が各1機ラバウルを発進したが敵発見の報告は無かったと記述してあり、
>横浜空では1415発進〜2110帰着の間に敵機動部隊発見となっているので、
二点目はこれです。
触接機が哨戒機の敵発見報告地点を捜索しても発見できなかったにもかかわらず、
何故か同行動調書では触接大艇は
“Q区ニ於テ敵機動部隊発見報告”
と記されています。
勿論上記のとおり、そのような事実はありません。 >>710の続き
>大艇の1415発進の理由が正午ごろの敵機動部隊発見だとすると、26日の行動調書に該当する報告が無いのは気になります。
三点目に私の考察を述べます。
以上の「昭和17年4月26日、敵機動部隊発見誤報事件」における
横濱航空隊行動調書の不可解な記述の原因の一つとして、
1.日施哨戒機の行動調書に
“Q区ニ於テ敵機動部隊発見報告”
2.触接機の行動調書に
“敵ヲ見ズ”
と記すべきものを、逆に記載してしまった。
つまり「単純ミス」なのではないかと、私は考えています。 >>704の続き
そもそも、この『孫子』の引用、
原文を読むと分かるのですが、
「勝つも久しければ、すなわち兵を鈍らせ
鋭をくじく」
とあるように、長期戦による国力の疲弊を戒め、
短期決戦による早期の戦争終結を教えたもの。 >>713の続き
そこから転じて、即断即決を推奨したように
使われますが、
その意味で引用されたとしても、
即断即決を進言したのはブラウニング参謀長であって、
スプルーアンス少将は巧遅を選んでいますよね。
さぞかし森史朗氏は、舌鋒鋭く糾弾するかと思いきや、 >>714の続き
「この朝、全力を集中して一気に勝敗を決する決意で
のぞんだスプルーアンスは、積極作戦から一転して
慎重派に変わった。
”敵空母の所在がはっきり分かるまでは出撃すべきではない”
と(ブラウニング)参謀長の提言を退けた」 (第二部)p310 >>711の続き
>「単純ミス」の背景考察について
私は「戦闘行動調書」の作成手順や報告の有無、送付先、時期等についてはほぼ知りません。
ただ「戦闘行動調書」は「戦闘詳報」と違って様式が定まっており、
その記載内容は元国家公務員の目から見ると、
“官用車運転日誌”と“業務日報・日誌”の中間くらいに思えます。
(あくまで個人的感想ですが) >>715の続き
”柔軟に”方針を転換した彼を、なぜか称讃し、
「スプルーアンスは黙して動揺の色は見せず、じっと耐え忍んで
事態の進展を待った。恐るべき強靭な精神力と言えるだろう」
あれ? 孫子の兵法はどこにいったの?
精神力の勝利ですか?
耐え忍んでいる間に、日本軍の奇襲を受けたら、
何と評するのでしょう! >>717
「兵は拙速を…」を引用する手合いに程度の高い者はいないと思うのですが、これって偏見ですかね。
>>713で指摘されてる誤用(と言い切ってよいと思う)をする人が大部分に感じる。 >>718 そうですね。いつも不思議に思うのですが、
孫子の兵法は、ビジネス分野でも多くの書籍が出版されています。
それは言わば”素人”が書いた本だから、好きなことを書いても仕方あるまい。
ことミッドウェーに関しては、”評論家”のお歴々が
この孫子を引用して、職業軍人を批判するんですよね。
どんだけ身の程知らずなんだ、と
君らは防大で、戦史教育や戦術論を学んできたとでも言うのか?
海大を次席で卒業し、艦隊司令長官を預かる海軍提督に対して
孫子を語るなど、「釈迦に説法」「孔子に論語」と言うべきで、
靖国の南雲大将も苦笑しているのではないでしょうか
「もしかしてワシ、孫子も知らないと思われているのかな・・・orz」 >>716 参考になります。
前にも公務員の方が「整合性」を重視すると紹介していただきましたが、
こういう文書って、必ず上司の決済を受けますよね。
単純ミスが起こってしまう背景として、
部隊内保管が原則で、外に出すものじゃないから、
それほど内容の整合性にも、注意が払われなかったのだろうか。 >>717の続き
さらには、ミッドウェー全体を通して見えてくる、
米海軍の組織力の弱さを指摘しなければなりません。
もともと米海軍は、部隊ごとの独立性が強く、
フレッチャー少将が先任司令官とはいえ、
TF16の二空母に関しては攻撃隊の編制や発進時刻などは、
スプルーアンス少将の自由裁量に任せる部分が多い。 >>721の続き
当時の米空母部隊は、旗艦であるヨークタウンが被弾し、
フレッチャーが将旗を移すという混乱状態にあった。
どこの国の軍隊でも、非常時の指揮系統については
厳格に決められており、
日本海軍の「海戦要務令」には、
「戦隊指揮官ノ乗艦ガ、列ヨリ離レ、指揮ヲ執リ難キニ至ラバ、
次席指揮官ハ、直チニ指揮ヲ継承スルモノトス」(第三章戦隊の戦闘) >>722の続き
日本側では、三空母被弾時がまさにそれで、
旗艦赤城が被弾炎上して戦闘不能となり、南雲司令部は
軽巡長良へ移乗を開始した。
「0745時、第一機動部隊の次席指揮官である第八戦隊司令官
阿部弘毅少将は、赤城に将旗がひるがえっていないことに気付き、
第一機動部隊の指揮権を継承することとした。
0750時、阿部司令官は、二航戦司令官山口多聞少将に対し、
敵空母攻撃を命ずると共に、聯合艦隊以下、各部隊に戦況を報告した」
(『歴史群像日米空母決戦ミッドウェー』)p152 そもそもヨークタウンは修理要員を乗せて修理しながらの被害担当艦だし、
フレッチャー様とスプー様が同一行動を取るというのは、そもそも無理ゲーだし まあここのスレ主もわかっていてアホ南雲を贔屓の引き倒ししているんだけど、
どんなに頑張っても勝利をもぎ取ったほうがエラいに決まっているわなw
いわば勝った中学生の藤井六段に「どうして定石通りに打てないの?」って
素人のオッサンが説教するようなもんだから
定石通りに打って負けたら褒めてくれるのかと >>724 組織力というのは、「同一行動を取る」とはイコールではありませんよ。
麾下の各部隊を統制できているかが焦点です。
違いが分かるかな? >>725 喩え話というのは、その人の理解力が表れていて面白いですねぇ
将棋の話なら、
素人のオッサンが負けたときに
「君は定石を使わないから負けたんだ」と説教しながら、
定石を破って勝ったオッサンに対しては、スルーする。
結局、定石は関係なくて、勝敗しか見ていない。
ただ「定石」という言葉を使いたいだけなのですよ。 >>727の続き
そもそも定石というのは、長い歴史の中で築き上げられた型
であって、定石を使ったからいつも勝てるという単純な話ではない。
孫子の兵法も同じで、拙速で成功したのと同じくらい、
拙速で失敗した例がたくさんあります。
本隊の到着を待たず、先遣隊だけでヘンダーソン飛行場に
突撃して全滅した一木支隊など、その典型でしょう。 >>728の続き
定石通りでいくか、あえて使わないかは、
指揮官が適切に情勢判断して使い分けなければならない。
その一番大事な「情勢判断」のところを無視して、
馬○のひとつ覚えのように「拙速を尊ぶ」と繰り返すのは
もうやめにしましょう、ということです。 >>723の続き
速やかに、指揮権の継承が実施されたことが分かります。
これが”組織力”です。
逆に指揮官がいなくなった途端に、統率を失って
バラバラに右往左往するのを、「烏合の衆」と言います。 >>730の続き
当時、赤城は被弾炎上し、通信も困難な状況だったので、
阿部少将自身も、正確な状況は把握できていなかったでしょう。
戦闘詳報(>>1テンプレ参照)を確認すると、
0827時には、阿部司令官より
「貴艦通信可能ナルヤ」
と問い合わせるも、赤城からの返信は無し。 >>731の続き
0830時になって、ようやく
「長官、長良ニ移乗セラレタリ」
第十戦隊の木村少将より報告があり、
0845時には、長良に中将旗が掲揚され、
0850時に、長良機密第一番電として、
「0730頃、敵ノ爆撃ヲ受ケ、赤城・加賀・蒼龍、相当ノ損害を受ク、
火災、戦闘行動不能
本職、長良ニ移乗、敵ヲ攻撃シタル後、全軍ヲ率ヘ、北方ニ避退セントス、
地点ヘイア○○」 >>732の続き
これまでの経緯を、全部隊に通報し、
機動部隊の指揮権は、南雲長官の手元に戻ったのです。
これは軍隊以外でも、会社組織などでも、非常時における
指揮系統について、お手本とすべき事例ですね。 >>733の続き
一方のアメリカ側ですが、
旗艦被弾→司令部移乗
の流れは、日本側と全く同じ。
次席指揮官スプルーアンス少将への継承は
うまくいったのでしょうか。 >>734の続き
まず、0800頃からフレッチャー少将は
ヨークタウンのSBD10機(ショート大尉)を
索敵に出す。
当時入手していた敵情は、PBYの「日本空母2隻」のみで、
残りの2〜3隻を捜索するために、北方へ向けてのもの。 >>735の続き
その後、第一次攻撃隊が帰投して、
サッチ少佐の報告から、
「日本空母3隻撃破」を確信した。
直後の0900頃に、ヨークタウンのレーダーが
敵編隊の接近を探知し、敵の「第四の空母」が健在
であることが明らかになった。 [ミッドウェー海戦](日本時間6月5日0900頃)
☆(最東索敵線)
20度
☆(最西索敵線)
280度 ▽ヨークタウン(フレッチャー少将)
┏→ ▽エンタープライズ(スプルーアンス少将)
━▲日本軍攻撃隊 ▽ホーネット
255度
▲第四の空母
(飛龍)
×(赤城)
×(加賀)
×(蒼龍) >>737の続き
0908時、ヨークタウンを発見した小林艦爆隊は
これを攻撃、3発を命中させた。
そのうちの一弾は、煙路内で爆発したため、
一部のボイラーが損傷し、0928時には機関停止した。 >>738の続き
この後、ヨークタウンは驚異的なダメコン能力を発揮し、
続く友永雷撃隊が「無傷の敵空母」と判断するほどの
復旧を見せるのですが、
被弾当時は、発生した火災によりレーダー及び
無線設備が使用不能となり、また猛煙により
発光信号も使えなかった。 >>739の続き
これでは、作戦指揮を行うことは出来ないと、
フレッチャー少将は、0934時には司令部移乗を決意し、
約1時間後の1024時には、重巡アストリアへ将旗を掲げた。
さて、この「空白の1時間」、次席指揮官である
スプルーアンス少将は何をやっていたのか。
指揮権の継承は、滞りなく行われたのでしょうか。 >>740の続き
この間、スプルーアンス少将が何をしていたかと言うと、
エンタープライズとホーネットの二空母は、日本軍攻撃隊の
来襲を避けるため、離脱を図り、CAP(戦闘空中哨戒)を上げて、
防空を強化した。
一部の戦闘機は、ヨークタウンの直衛に派遣されている。 >>741の続き
また麾下の水上艦艇から、
重巡ペンサコラ、ヴィンセンス、駆逐艦ベンハム、バルチを
救援に向かわせた。
肝心の攻撃隊は、発進させていない。
阿部少将の攻撃命令を受け、直ちに艦爆隊を出した
山口少将とは対照的ですね。 >>742の続き
・・・と言いたいところですが、
当時、米空母は第一次攻撃隊を収容した直後であり、
さらに、先に紹介したとおり(>>414)
順番待ちをしていたレスリー隊は、ヨークタウンに
着艦できなくなったため、彼らも収容しなければならない。
とても攻撃隊発進どころではないですね。
そもそも、準備が整った機体を用意できていなかったでしょう。 >>743の続き
現在、主題としている
「米海軍の組織力の弱さ」
本職が指摘したいのは、ここからの両司令官の動きです。 >>744の続き
上記のとおり、
フレッチャー少将が重巡アストリアに移乗を終えたのが1024時、
ヨークタウンの被弾(0908時)から、約1時間後です。
日本艦隊においても、赤城が被弾(0725時)から
軽巡長良への移乗完了(0850時)まで、約1時間半。
日米ともに、司令部が移乗するには、これくらいの時間が
かかるのでしょう。 >>745の続き
かくして、フレッチャー少将は再び指揮を執れる情況に
復帰した。
彼が最初にすべきことは、何でしょうか。
何度も繰り返しになりますが、
>フレッチャー少将にとっての最優先事項は、
>「第四の日本空母を捕捉攻撃すること」 >>746の続き
そして第四の空母の位置は、索敵情報は無いものの
レーダーが探知した敵編隊の来襲方位から、
「255度方向、100浬以内」
と推測される。
日本側の場合、すでに飛龍艦爆隊の発進準備が完成していたので、
阿部少将の攻撃命令は、直ちに実行に移されました。 >>747の続き
同様に、フレッチャー少将も
第四の空母に対する攻撃を決意しなければならない。
もちろん、ヨークタウンは被弾し、かつその飛行隊も
TBD隊→第一次攻撃で全滅
SBD隊→VS(ショート隊)のうち10機は索敵に発進中、
VB(レスリー隊)は、エンタープライズに収容
手持ちは、SBD7機程度なので、
とても攻撃隊編制は難しいでしょう。 ヨークタウン被弾で先任指揮官のフレッチャーが一時的に指揮をとれなくなっても
次席指揮官のスプルーアンスは独断で攻撃隊を出すわけにはいかないの? >>749 もちろん、いけますよ。
事実、この後、SBDの索敵報告が入ったとき、
スプルーアンス少将は”独断で”飛龍攻撃隊を出しています。 >>748の続き
自部隊(TF17)に兵力が揃わない以上、
フレッチャー少将がやることは、唯ひとつ、
スプルーアンス少将に対して、
「西方の敵空母を攻撃せよ」
と命じることですね。 >>751の続き
ただ、このように命じられたからと言って、
エンタープライズとホーネットから、第二次攻撃隊が
”即時発進”できたかどうかは、また別問題。
敵機の来襲に警戒しつつ、
ヨークタウンの所属機まで収容した格納庫内で
攻撃隊の準備を進めることは、手間がかかるでしょうし、 >>752の続き
重巡アストリアからでは、ヨークタウンと違って、
通信設備の関係から、うまく伝達できないことも
考えられる。
しかし、この状況においては、
「次に我々は何をすべきか」という大方針を
全部隊に周知させなければならない。
それが艦隊指揮官の仕事なのです。 >>753の続き
現に南雲長官は、軽巡長良へ移乗を完了し、
最初にやったこと(第一番電>>732)が、
今後の行動予定を全軍に通達することだった。
非常時においても、指揮系統を維持するのが
組織力ですね。 >>754の続き
では、この間、フレッチャー少将が
何をやっていたのかと言うと・・・
実はよく分かりません。
『モリソン戦史』などの海外の著作を読んでみても、
特に記述は無し。
この後すぐに、飛龍を発進した友永雷撃隊が来襲するので、
その経過を記されているのがほとんどですね。 >>755の続き
ただフレッチャー少将は、すでにヨークタウンから退去して
重巡アストリアに移って、指揮を執っていた。
日本軍の攻撃隊は、ヨークタウンに集中するので、
外から第三者の視点によって、冷静に状況判断が
できそうなものですが、いずれにせよ推測の域を出ない。
今読み進めている、フレッチャーの自伝に、そのあたりの
解説があればなぁ・・・と思ったりします。 フレッチャーの自伝なんてあったっけ?
対日戦を指揮したアメリカ海軍提督で自伝・回想を書いたのは、
キングとハルゼーだけでは?
ニミッツは一切何も語らず、ニミッツ死後に妻が日記代わりの手紙を
ほとんど全部、焼却したくらいだし。 >>757 おっと、自伝じゃなくて伝記でしたね。>>475
失礼しました。 >>756の続き
一方のスプルーアンス少将はどうでしょうか。
こちらの方は、さらに問題で、
友軍が攻撃されているのを目の当たりにしながら、
自ら行動を起こそうとしない。
彼が山口少将と並び称される”名将”だったなら、
まさに「直チニ攻撃隊発進ノ要アリト認ム」
と、具申すべき状況ですよね。 >>756の続き
「索敵報告が入るまで待つ」(>>715)
などと悠長なことを言っていては、
”専門家”の皆さんから、
>完全に準備が整わなくて、出来上がりは拙くても、迅速果敢に事をなせ。
>即戦即決こそが勝利につながり、
>航空戦では、相手より一歩先んじた者が勝負を制する。
と、無能提督の烙印を押されてしまいますよ、レイモンドさん! >>760の続き
だいたい、その索敵報告にしても、
索敵範囲は280度〜20度なのに対し、
敵機の来襲方向は255度で大きく外れており、>>737
どれだけ待ったところで、報告が入るわけはないのです。
どう見ても、彼らは空母戦に向いてないですよね! >>761の続き
このあたりからうかがえるのは、
「フレッチャーは、索敵の発進をスプルーアンスに知らせていたのか」
「スプルーアンスは索敵の詳細を知っていたのか」
疑問がわいてきますよね。
米海軍の組織力の弱さ、連携の悪さが
如実に表れています。 >>762
元水雷屋のスプルーアンスに無茶言うな! >>763 ほら、やっぱり空母戦に向いてないでしょ >>763の続き
特に、本職が強調したいのは「連携の悪さ」で、
フレッチャーとスプルーアンスは、共に戦う同志でありながら、
全くお互いのことを考えず、また協力も出来ていない。
ニミッツから受領した作戦計画をどう咀嚼していたのか、
甚だ疑問が残るところです。 >>765の続き
例えば、日本側では、
南雲長官と山口少将とは、「即時発進」をめぐって争い、
結果として具申は却下された。
多聞丸としては、大いに不満だったでしょうが、
お互いに、「今、機動部隊が優先すべきことは何か」
について、真剣にぶつかった末の決着でした。 >>766の続き
しかしアメリカ側には、そのような形跡はうかがえず、
フレッチャーは、自らが出した索敵機の”範囲外”から
「日本軍第四の空母」が攻撃隊を出してきた状況で、
敵空母攻撃の決心を、全軍に通達し、
スプルーアンスに対しては、その実行を命じなければ
ならない立場でありながら、 >>767の続き
「戦闘の最中に司令官としての任務を放棄し」(>>687)
ただの防空戦闘に没頭していたのだろうか・・・?
全く、司令官失格と言わざるを得ないですよね。 >>766
南雲は第一機動部隊の指揮官かつ一航戦の指令を兼ねてて山口は二航戦の指令と上下関係ははっきりしてるのに
TF17のフレッチャーとTF16のスプルーアンスは同格だからその比較するのは不適当では? >>769 同格ではありませんよ。
フレッチャーとスプルーアンスは同じ少将ですが、
フレッチャーの方が先任なので、明確な上下関係があります。 アメリカ太平洋艦隊の戦時日誌を見ると、
http://www.ibiblio.org/anrs/graybook.html
ニミッツはフレッチャーとスプルーアンスに、それぞれ直接、命令を出している。
スプルーアンスがフレッチャーの下に置かれていたら、頭越しの命令になる。
2人は同格でニミッツの下に置かれていたと思われる。 >>768の続き
スプルーアンスの方も同様ですね。
一方的に敵の空襲を受け続ける状況下で、
格納庫には、爆弾と魚雷、航空燃料を満載させた
飛行隊を抱え、一発でも敵弾が命中したら、
たちまち乗艦は火の海間違い無し
南雲が同じことをやったら、さぞかし叩かれるだろうに・・・ >>772の続き
いったい、彼は何を待っていたのでしょうか。
そりゃあ、もちろん”索敵報告”なんですけれど、
>>761のとおり、
索敵範囲から第四の空母の推定位置は外れており、
百年待ったところで、報告は期待できません。 >>773の続き
居るか居ないかも分からない”第五の空母”よりも、
現実の驚異である第四の空母を、真っ先に攻撃すべきなのは、
誰の目にも明らかで、この程度の優先順位すらつけられない
スプルーアンスは、無能指揮官と言うより他は無いですね。
おそらく、ヨークタウンから発進したSBDの索敵範囲について
TF16の司令部は、把握していなかったと思われる。
しかし、それらに関係なく、エンタープライズのレーダーで
飛龍小林隊の来襲方位は探知できただろうから、
今こそ、即時発進を進言すべき時なのです。 >>774の続き
史実のように、飛龍が北上を続けていなければ、
ヨークタウンの索敵機は、発見することも出来ずに、
空しく帰投していたでしょう。
スプルーアンスは、何時まで待つつもりだったんですかね。
面白い仮想戦記が一冊書けそうだな。 >>771 ありがとうございます。
戦時日誌もしっかり残っているのか。
>ニミッツはフレッチャーとスプルーアンスに、それぞれ直接、命令を出している。
ご指摘のとおり、OP29−42などを読んでもそうなっていますね。
とすると、艦隊行動や攻撃開始、避退などの判断は
両司令官全く同等の立場にあったということですかねぇ
指揮系統の一元化は、軍隊の基本だと思いますけど・・・ >>776
重巡インディアナポリス(ヽ´ω`)・・・ インディアナポリスと言えば撃沈後の
乗組員の悲惨な話が思い出されますな >>776
ミッドウェー海戦は、ガダルカナル以降と違って、アメリカ側が日本を待ち伏せての
島嶼防衛戦だったから、存在・場所を秘匿するため空母からミッドウェー島に電波を発する訳には行かず、
いつでも電波を出せるハワイの陸上にいるニミッツが、海戦に参加する
全てのユニットを直接指揮して、統一的な指揮を執ったんじゃないの? >>776
もし角田部隊がミッドにいて南雲部隊と共同してミッドウェーを攻略しろと命令うけてたなら同種の問題おきるのかな?
まあそれなら南雲部隊の指揮下に入れるだろうが。 >>777-778 シャーク!
>>779 それは有り得ないですね。
上級司令部が前線に介入してくるのは混乱の元。
やれ雷装待機だの、やれ夜戦強行だの・・・
そもそも、ニミッツは海戦の推移をほとんど把握できていない。
>>780 角田少将は戦隊司令官ですから、同格にはなりませんね。 >>775の続き
プランゲ博士は、この時のスプルーアンスについて、
「スプルーアンスの慎重さを、山口はあざ笑ったかもしれないが、
スプルーアンスのこの決定は妥当なものであった。
というのは、南雲部隊は残った唯一の飛龍を中心とする
陣形を組んで、10時20分(日本時間)まで北上していた
からであった。 >>782の続き
飛龍は、そこでヨークタウンに対する第二次攻撃隊を発艦させ
北東に変針していっる。
だから、この時機にアメリカが攻撃をかけても、
おそらくは飛龍を発見できなかったであろうし、
また、ヨークタウンも救い得なかったであろう」
(『ミッドウェーの奇跡』下巻)p94 >>783の続き
おおむね好意的な評価のようですが、
上記は全くの結果論であり、意味のない内容ですよね。
例えば、「山口少将の具申を容れて即時発進しても、
当時は利根四号機の誤った艦位情報しかなかったから、
空振りに終わるだけ」
こう言われて納得できるのでしょうか。
後世の我々しか知り得ない情報を元に、当時の判断を
批評したところで、何も得るものはありません。 >>784の続き
仮にスプルーアンス少将が、飛龍の航路を把握しており、
ヨークタウンの索敵機が復路で発見することを
”知っていた”のなら、それこそ稀代の名将ですが、
それは、もはや戦史検証などではなくて、
超能力とか未来予知とか、オカルト研究部あたりに
やらせれば良いでしょう。 南雲を持ち上げて、スプルーアンスをコケにすればするほど、
南雲機動部隊は、ダメ提督のスプルーアンスにコテンパンに撃破されたとなって、
みじめにならないかい? >>787
そこに掲載されている搭乗員の証言や意見の多くは、
・『ミッドウェー海戦 惨敗の真相と海戦史歪曲』戸澤力(甲飛二期会、非売品)
・『月刊予科練』該当特集号座談会(海原会)
に掲載されており、
私が過去スレで一部ですが内容を紹介していますのでご参考までに。
また“敵空母らしき呼び出し符号”云々問題については、
戦史叢書の記載内容及び考察の問題点について私見を直近の支隊スレで述べています。
これまた参考まで。 >>788の続き
さて、人や組織というものは、意図的か無意識かは別として
“自分に都合の良い”
ものを中心に取り上げたり主張したりしがちだと私は考えます。
例えば先に上げた『月刊予科練』の搭乗員座談会では、
ミッドウェー海戦の前日に加賀、前々日に蒼龍から
それぞれ前路警戒機の艦攻が出ていて
「それぞれの搭乗員は自分だった」
と二名が述べています。
特に加賀機搭乗員は
「進出距離300浬」
と証言しています。
(まだ調査中ですが、艦攻の前路警戒進出距離としては長距離すぎるようですので、
当該搭乗員の記憶の誤認かもしれません。)
以上は戦闘詳報等の公式記録には残っていません。
当該座談会は、南雲1AF司令部に否定的な発言が多いですが、
上記の回想証言が事実だとすれば、
「1AF司令部はミ海戦直前悪天候にもかかわらず、
インド洋機動作戦時同様の警戒度で前路警戒を実施していた。」
ということになります。
つまり
「MI作戦時の南雲1AF司令部が“油断慢心”していたとは、単純には言えない。」
と間接証言していることになるわけです。 >>786 ふふふ・・・すべてのものに意地悪く(げそげそ)
本職なりに、フレッチャーやスプルーアンスの行動の理由について
いくつか考察しているのですが、いずれも説得力が弱い。
良い視点を期待しています。 >>787 ありがとうございます。本職も読んでました。
アベノセイダーズじゃないですけど、現代組織の問題を
日本軍と結びつけるのは、定番ですよね。
>もう一つは、作戦の目的が「ミッドウェー島の攻撃・攻略」か
>「米艦隊の誘出・撃滅」かということが、出撃した部隊に
>徹底されていなかったこと。
まさに、今の本編に格好の題材ですな。
作戦目的が「米艦隊の誘出・撃滅」と徹底されていたとして、
いつ入るかも分からない索敵報告を待ちながら、
格納庫内には魚雷と燃料を満載した飛行隊を待機させ、
ひたすら敵基地機の空襲を受け続けよ、と言いたいのかな。
それこそ、無能指揮官w >>788 もう当時の関係者で、ご健在な方は少ないでしょうからね。
過去の資料から引っ張ってきただけか。
>>789 ま、結論ありきで都合の良い証言をつなぎ合わせるだけで、
同じことを米軍指揮官がやっても批判されることは無いんですよねぇ >>785の続き
当時の状況は、まさに山口少将が即時発進を具申した時と
類似しており、
敵の空襲を繰り返し受け、今後も継続すると予想され、
敵艦隊のおおよその艦位は把握できており、作戦行動圏内にあり、
攻撃隊の発進準備も完成している。 >>793の続き
ここで行動を起こさない指揮官は、
>山口はあざ笑ったかもしれない(>>782)
批判の対象となるのです。
南雲長官の場合、友永隊の収容という二者択一を迫られて、
そちらを優先することになるのですが、
アメリカ側には、そのような制約はありません。 >>794の続き
何度でも繰り返しますが、
「索敵報告を待っていた」と言いながら、
敵の攻撃隊は、その索敵範囲外から飛んで来ているのです。
その索敵報告を待ち続けることが、
「慎重さ」であり「妥当な」判断なのでしょうか。
ぜひ日頃、南雲長官に「空母戦とは何たるか」を説く
”専門家”の皆さんに、ご高説を賜りたいものですな。 戦闘海域に存在する敵空母数に幅がある以上、索敵に慎重になるのは当然で、南雲にもスプルーアンスにも罪はない。
五十六やニミッツがどれだけ前提を明確にできるか、で。
K作戦不発でミッドウェー島の航空・陸軍戦力も周辺海域の海軍部隊の状況も不詳のままミッドウェー島への払暁攻撃を強要したGF長官が最も異形で罪深い。 >>796 罪はない、なんて言われちゃうと、
このスレの存在意義ががが・・・ >>795の続き
ただし、索敵範囲の圏内か、圏外か、といった
細かな内容については、司令官の仕事ではなく、
参謀たちが確認すべきところでしょう。
ちょうど日本側でも、利根四号機の報告艦位が
隣線の筑摩一号機の索敵線上であることに、
「南雲長官が」気付けよ、と糾弾するのは、
いささか気の毒ですよね。 >>798の続き
余談ながら、『提督スプルーアンス』(ビュエル/著)によれば、
スプルーアンス少将は、”マイ海図”を持ち歩いており、
PBYの索敵報告が入ったとき(日本時間0303時)
「彼(スプルーアンス)は、味方の部隊と敵の位置について、
ミッドウェー島からの距離と方位角を、参謀から聞いた。
そしてこれを自分の航跡図に書き込み、自分たちの位置と
敵との距離を測定した後、その航跡図をくるくると巻いて
投げ出すと、一言”攻撃開始”と言った」(p162) >>799の続き
決して参謀任せにはしないレイモンドなら、
レーダーの探知方位にも気を配っていそうなものだが・・・
まぁ、米艦隊は独立性が強いので、
そもそも、他の任務部隊が索敵機を
いつ、何機、どこに向けて出したか、
といった情報は、共有しないものかもしれない。 >>800の続き
どちらの責任にせよ、
刻々と自艦隊も、敵艦隊も移動しているので、
決断が遅くなればなるほど、第一次攻撃隊がもたらした
情報の”鮮度”が失われていく。
まさに、即断即決が求められるのが空母戦闘ですよね。 スプルーアンスは、細かい作業は基本、スタッフに丸投げ、もとい委任だろう。
頭を整理してるだけかと。 >>796
ミッドの場合はアメリカ海軍が暗号解読前提に詰め将棋のような作戦計画を立ててる。
これって相当にイレギュラーだよね。
その例外的な前提条件の中で両軍の現場指揮官は何もおかしな指揮はしてない。
敵艦隊出現の可能性が高く、両軍とも敵艦隊の撃滅が目的という前提条件で戦った海戦の方が
現場指揮官の腕の見せどころだし決断がストレートに勝敗に繋がりそう。 >>803
>両軍とも敵艦隊の撃滅が目的という前提条件で戦った海戦
そういう「作戦」は意味がない。
「海上優勢・拒否」、って概念は既にあったのに帝国海軍はコーベットは学ばなかったな。
ニミッツの作戦目標は、ミッドウェイ近海の日本海軍の活動を拒否すれば達成できる。 ミッドウェイの「AFは浄水装置故障中」の件は「真の情報源」を隠蔽するダミーではないかと疑ってる。
他のウルトラやマジックについては戦後もほとんど明らかにしてないのに、このエピソードはやけに具体的なんだよね。
決定的な情報源はヒューミントであり、山本の身近なところにいた可能性はないかと。
親米の米内系とかね。
戦後の政界にも関係者がいて厳重に秘匿する必要があった、と。 >>802 本職も同意です。参謀の仕事ですからね。
>>803 まさにそれですよ。
>アメリカ海軍が暗号解読前提に詰め将棋のような作戦計画を立ててる。
日本軍の作戦計画は、「相手がこちらの都合良く動いていることを
前提としている」と批判されますが、アメリカ側もそれは同じ。
>>804 ミッドウェー島の防衛は、主目標ではないですな。
>>805 あまりに脚本が出来過ぎている・・・・あやしいぞ >>801の続き
この時のスプルーアンス少将の心情を知るには、
彼の伝記に依るしかないでしょう。
スプルーアンスの作戦指導を見ると、
午前中の第一次攻撃(日本空母三隻撃破)と、
午後の第二次攻撃(飛龍に対する攻撃)とでは、
全く正反対の様相で、そこに大きな方針転換が
あったことがうかがえる。
、 >>807の続き
その理由について、
「午前中の攻撃において、彼はいかなる犠牲を払っても、
まず自分の方から日本軍に攻撃を加えたいと思っていたため、
敵発見という、たったひとつの報告だけに基づいて、
全力を挙げて、敵艦隊の攻撃に向かわせた」
(『提督スプルーアンス』トーマス・ビュエル/著)p169 >>808の続き
もともと、米海軍の邀撃計画は、来襲する日本空母部隊の
側背から奇襲を仕掛け、これを撃破するというもの。
そのためエンタープライズでは、保有全機を二度に分けて
発進させ、空中集合の後、敵に向かうという、極めて
効率の悪い攻撃方法を選択している。 >>809の続き
それは兵力の劣勢を覆すためには、全力雷爆同時攻撃による
しかないという、苦肉の策でした。
結局は、利根四号機の出現によって、同時進撃はかなわず、
航法の未熟さもあって、逐次投入になってしまったのですが、
”奇跡”が起きて、敵空母3隻撃破に成功した。 >>807
>午前中の第一次攻撃(日本空母三隻撃破)と、
午後の第二次攻撃(飛龍に対する攻撃)とでは、
>全く正反対の様相で、そこに大きな方針転換
単純にTF16の攻撃に割ける機数が117→21に激減した結果かと。
さらに、ブローニングの連絡ミスでマクラスキー隊のかなりの機数が海没。当然、収容前後は大混乱だったと思われ。
スプルーアンスの伝記では、スプルーアンスはブローニングにかなりブチ切れていたと。
後半はあまり「航空作戦の専門家」を信用していなかったようですね。
さらにマクラスキーが負傷したので、飛龍への第二次攻撃隊はギャラハーとシャムウェイ両大尉に直接的な指揮権が変更。
VS(索敵爆撃)とVB(爆撃)に区分された慣用戦術も使えないので慎重になったと解釈できる。
スプルーアンスの指揮としてはいたって一貫性があり、桃の缶詰の食い過ぎで中毒を起こしていたわけでは無さそうです。 >>810
>”奇跡”
日本人としては「奇跡」にしたいとこだが、それほど奇跡でもなく期待値に近い。
機数の上でも、性能の上でも先方ではVS,VBが主力。
艦攻が主力の日本の常識を当てはめると本質を見誤る。
3隻誘爆は若干できすぎでも重大な損害を受けたのは確率の範囲だと思いますよ。
敵の先制攻撃を浴びるような作戦全体の構造の問題で「五十六が悪い」。 仮に日本側の艦上待機部隊が米艦隊に指向され、両者痛み分けの消耗戦でもミッドウェイ上空の航空優勢の確保は機数の損耗から困難。
ミッドウェイへの上陸作戦は困難でニミッツの企図した「拒否」は達成された。
米側に多少の損害が出てもサラトガ、ワスプでカバーされてしまうので大きなバランスの変化は無し。
ミッドウェイへの奇襲が失敗した段階で終わってる。
つまりは「五十六が悪い」。 米内光政は、戦前から駐日大使ジョゼフ・グルー(先方の駐在武官を束ねるスパイの親玉)と交渉をもっていた。
さらに戦争中もグルー等ジャパンハンドラー(ジャパンロビー)に情報を流していた。
これはガチ。
敗戦時のポツダム宣言受諾の交渉を背景に「美談」として語られることが多いが帝国海軍軍人としてはいかがなものかと。
大戦略レベルではそうかもしれんが、作戦情報に転化されると前線の将兵はたまったもんじゃない。
艦隊派の南雲が戦後も執拗に叩かれているのは、このグループから派生した情報操作によるところ大だろう。
ミッドウェイなんて普通に考えれば山本が悪い。功績は全て山本で失策は全て南雲・草鹿。気の毒すぎる。
敗戦後、米内派は「戦犯」認定されたのがいない。どんな「ご褒美」ですかと。 >>814
山本と米内も別に条約派ではないんだけどね。
山本なんて、むしろ艦隊派寄りとみられていた時期もあった。
高木惣吉だって、第3次近衛内閣退陣の際、末次信正への大命降下で動いていた。
山本は個人的に条約派の堀悌吉の親友だっただけ。
阿川弘之の山本、米内、井上成美の三部作あたりの影響が大きいのだろうね。 >>805
まだこんなこと言っている
日本軍とアホ南雲がマヌケなだけで、「真の情報源」の隠蔽だなんて
そんな手の混んだことする必要なんて無かっただけのこと >>812
>敵の先制攻撃を浴びるような作戦全体の構造の問題で「五十六が悪い」。
MI・AL作戦は色々な批判がありますが
>敵の先制攻撃を浴びるような作戦全体の構造
なんてありましたっけ?
ミッドウェー基地航空隊のことですか?
五月中旬以降の大増強が無ければ、日本側推定とほぼ同じ少数兵力ですが。 >>817
以下は、書き込みがア○参謀だった場合ですのでご容赦を。
あまりこういうことは言いたく無いんですが、
ア○参謀のレスが
1.一定の知識、考察に基づいて小馬鹿にしている
2.単に脊髄反射でそれっぽい事を返しているだけ
を確認するために、
“AFは水不足云々”ばりの“マヌケな”かまかけをしたのですが、
まだ気付いていないのでしょうか?
過去レスで私とのレスはさほどありませんから、
これで気付けなければ、「無能な私以下」
は確定ですよ。 >>790
> >>786 ふふふ・・・すべてのものに意地悪く(げそげそ)
>>595
>>593 せめて南雲長官に関係ある話題に・・・
と書きながら、
>>787
>アベノセイダーズじゃないですけど、現代組織の問題を
と南雲長官と関係ない現代政治を持ち込むのは、
あい変わらずスレ主の悪い癖ですな。
これが本家の
“全てのものに意地悪く(ゲショゲショ)” >>813
>米側に多少の損害が出てもサラトガ、ワスプでカバーされてしまうので大きなバランスの変化は無し。
・サラトガ
自前の航空隊をヨークタウンに転用。
ハワイに陸揚げされた旧ヨークタウンとレキシントンの航空隊を中心に再編成しなければ、戦力化出来ないかと。
実際、ミッドウェー海戦(後半)ではTF16に機材を補給してハワイに帰投してますし。
以後、潰滅したミッドウェー基地航空隊に陸軍機P-40の輸送任務を実施。
・ワスプ
SB2UからSBDへの機種転換未了。
以上により、米空母機動部隊が作戦可能になるには1ヶ月以上の期間は必要かと。
史実の“勝利”でもガ島反攻は8月からで、
その際ホーネットは練習任務で参加していませんし。
(最も就役から日の浅い同艦が、乗組員の訓練も兼ねた為ではないかと推測します) >>810
>それは兵力の劣勢を覆すためには、全力雷爆同時攻撃による
>しかないという、苦肉の策でした。
これは見かけ上の一度の攻撃兵力が増える代わりに、
攻撃半径がかなり短くなる両刃の剣。
攻撃半径が短くなるということは、その分日本機動部隊に接近をよぎなくされるということ。
つまり状況次第ではPBYの長距離索敵の優位を打ち消して、
むしろ日本側の索敵により「先制攻撃」を許す恐れがある。 >>805
やれやれ
よく「日本は情報を軽視していた」と言われるけど、ミッドウェー海戦の頃までは
アメリカ様もそれほど情報を重要視していなかったのよ
実際に開戦直後はアメリカ軍の情報部はほとんど成果をあげられなかったし
イギリスソ連をスパイ先進国とするならば、日米はスパイ発展途上国であろう
このことは米軍の情報処理が一元化されていなかったことでも明らかである
海軍、陸軍、参謀本部が独立に情報部を持ち、それぞれが三者三様で結論を出していた
しかもそれぞれが対立しあっていたことも有名な話で、最終的にニミッツ様が鶴の一声で、
海軍情報部の結論を確かなものと認めたから良かったのだが、
一歩間違えればミッドウェーの勝利はフイになるところだった >>823
そのうえこの頃は守秘義務というものがいい加減であって、
シカゴ・トリビューン紙のジョンストン記者が、どうやら海軍のレイトン情報士官から
いろいろと暗号解読に至る経過を聞き出すことができた
「どうやら」というのは、記者が最後まで情報源について口を閉ざしていたからである
ジョンストンとレイトンの関係は、珊瑚海海戦を取材に来た記者の乗艦したレキシントンが被爆、
脱出の際に負傷兵を救出する記者の活躍のおかげで情報士官のレイトンの受けが良くなって、
空母サラトガへと乗艦させてもらうこととなって、仲良しになったのである
このとき明らかになったのが「AFでは真水不足」という偽電にまんまと引っ掛かった
日本軍のマヌケぶりである
さらにサラトガへと伝送された暗号解読情報を「盗み読み」したことで、
その内容をアメリカ時間の6月7日のシカゴ・トリビューン紙にすっぱ抜いてしまった
もちろん「盗み読み」というのは、レイトン情報士官に遠慮した言い方なのは明らかである
この記事で米海軍が大激怒したのは当然のことである
これ以降のウルトラやマジックに関しては、守秘義務が徹底されることとなった >>824
この記事のあとは、ジョンストン記者は海軍からスパイとして訴えられることとなる
シカゴでの大陪審にかけられることとなったのだが、まずその記事の内容がデタラメでないかどうか
記事がデタラメであれば、検察は起訴することができなくなる
そこで海軍情報部の情報士官が証人として呼ばれ、記事の真偽が問われた
その情報士官は、AFの偽電を含めて、記事の内容が事実であることを認めたのである
ここでルーズベルト大統領から「裁判中止」命令がくだる
本来ならばアメリカは厳格な三権分立であるから、司法に大統領は口出しできないのだが、
さすがにこのままだと全世界に米軍の暗号解読の経過が公開されてしまうこととなる
もちろんこのことは日本軍の諜報対策を強化させてしまうことにもなる
それで大統領は強権を発して裁判を中止させてしまったのである
おかげでジョンストン記者はスパイにされることもなく自由の身となった >>825
ちなみに日本側の記録としては軍令部作戦課の佐薙中佐の日誌に
「6月1日における第三部特務班の判断・ミッドウェー島で真水不足」とある
さすがに日米で口裏合わせて「真の情報源」を隠蔽していたとなると、
まるっきり陰謀論ということになってしまうんですけど >>815
>スプルーアンス
大将なのに朝はコーヒーとトースト、あとは桃缶をこよなく食する。
20時には就寝、書類はムーア参謀長に丸投げ。昼寝の常習者。
実家は貧乏でタダで高等教育を受けられるアナポリスを選択。
司令部勤務嫌いで前線勤務好き。旗艦は何故か巡洋艦インディアナポリス。
明らかに変人。
ただし、戦歴は「不敗の魔術師」。
南雲提督に限らず、この人と戦って無事だった人はいない。相手が悪い。 >>826
wiki「ミッドウェイ海戦」
「このエピソードについては、実際の暗号解読状況や手法を秘匿するための粉飾とする説もある。
沈没する空母飛龍から脱出後、アメリカ軍に救助され捕虜となった相宗邦造中佐ら機関科兵34名は、
アメリカ軍情報士官から1942年5月に就役したばかりの飛鷹型航空母艦隼鷹の写真を見せられて仰天している。
萬代久男少尉によれば、「隼鷹」の写真は軍極秘回覧簿で見たものと全く同じであった。
萬代は暗号解読云々よりも、むしろ連合軍諜報活動の方が連合軍の情報戦勝利に影響を与えたと述べている。」
それほど荒唐無稽でもないかと。 >>828
>旗艦は何故か巡洋艦インディアナポリス。
人間関係の処理が苦手なので、第5艦隊司令部の参謀の数を増やさないための理由付けとして
狭いインディアナポリスを旗艦に使い続けたそうだ(ビュエル『提督スプルーアンス』)。
キングとスプルーアンスは割と似たタイプ。2人ともアナポリス時代にいい思い出がない。
アナポリス生活をエンジョイしたニミッツとハルゼーとは対極にある。 >>811 そうですね。本職としても、ここでは
フレッチャーやスプルーアンスの能力を疑問視するのではなく、
連携や組織力を問題としています。
>>812 ふふふ・・・「奇跡」という言葉は、
専門家の皆さんへの皮肉をこめています。
だって、空母戦は先制が重要と攻撃隊を先発させたのに、
戦果を挙げたのは、一番最後にやってきた人たちですからねぇ
>>813 えっと、戦略論は別スレで・・・
ここは南雲スレ!南雲長官が主役!
>>814、816 陰謀論も別スレへ・・・
南雲長官は作戦目的を果たすために、全力を尽くすのみ!
>>815 本職も知りたい。
山本長官みたいに、腹こわしたの?
>>817 真実はいつだって闇の中
>>818 全く。
南雲機動部隊は、当日朝まで敵に発見されず、
友永隊が島の先制攻撃に成功しているのだから、
作戦の問題ではないですよね。 >>819 そっ閉じ
>>820 ははは・・・いつも通りのお叱りを受けましたな。
>>821 即戦力とはならなかったようですね。>サラトガとワスプ
>>822 そうそう、スプさまは、先制より集中を優先しているのですよ。
>>823-827 情報感謝します。
アメリカ国内も機密保持に関しては、ゆるみまくりですな。 >>828 桃缶・・・ゴクリ
スプルーアンスが「不敗の魔術師」なら、
南雲長官は「常勝の英雄」だ!
草鹿「長官、太平洋を手にお入れくださ(ry
>>829 その話は聞いたことがあります。
>隼鷹の写真を見せられて仰天
陰謀論が陰謀でなくなってきたな。
>>830 指揮官先頭で、日本艦隊と交戦したいからじゃ
なかったのか・・・ >>810の続き
そのスプルーアンスが、一変する。
「しかし午後の状況においては、彼(スプルーアンス)は、
第四の敵空母の概略の位置を承知していながら、
攻撃隊の発進を遅らせていた」 (同p169) >>835の続き
>航空戦では、相手より一歩先んじた者が勝負を制する(>>684)
明らかに、空母戦の”兵理”に反する行動を取ったのは何故か。
山口少将の意見具申の際には、
あれほど威勢が良かった”専門家”の皆さんも、
この場面では、不思議なことに多くを語らない。 >>836の続き
それに加えて、
「しかも彼は、そうしている間にも、彼の空母部隊が
敵の攻撃を受ける羽目になるかもしれないことを
承知していた。
そしてそれこそ、彼が午前中の戦闘において、
避けたいと思っていた状況であった」 >>837の続き
まさに、南雲長官が無能と酷評されていた状況を
再現したかのようですね。
やはり、スプルーアンスさまは、ただ運に恵まれただけの男で、
空母戦闘の何も分かっちゃいなかったのかな? 週末はちょっと出かけてくるので、お休みします。
今回は湯治のために城崎温泉へ。
今年の冬は寒かったせいか、肩が痛い・・・
梅雨の時期だけに、天気が一番心配でしたが、
どんな名将も、天気だけはお天道様まかせ。
運が強いことは、欠かせない”能力”です。
それでは、また来週ノシ >>829
まあウイキはネトウヨ御用達だし、日本軍のマヌケぶりを認めたくない奴が
珍説を掲げるのであれば、そりゃあ「説もある」としか言いようが無いだろ
さて問題は、AFがミッドウェー島であることを特定するのに「真の情報源」
なんてものが必要かどうか、であるのだが、
きちんとアメリカ様の手順を追っていけば、そんなものは必要無い、てことが理解できるはずだ >>840
ネトウヨご用達の軍事板で今さら。
情報活動は複数ソースで信頼性を担保しながら判定すおのです。
シギント一本で判断したかのような目眩ましにいつまでも眩惑されてたら知能が足りない。 >>835
この時期、珊瑚海海戦の戦例でも分かる通り、同一日で第一次攻撃に使用した攻撃隊を再編しての第二次攻撃隊は難しい。
パイロットの疲労もあり機体の整備もあり、収容してから風上への変針もある。
珊瑚海でのフレッチャーのように「戦闘を切り上げて離脱」という選択もあり得たかと。
使用機数も二十機強に減少し、さらに距離を詰められると水上艦戦力の劣勢がリスクとなる。
そこを、敢えて攻撃に踏み切った段階でスプルーアンスとしてはかなりのリスクをとってる。
これを成立させるのに周到準備を志向したのは妥当。
もう「先制攻撃」で全てを決めるほど機数が残ってないでしょう。両軍とも。 逆に、ミッドウェイ島攻撃から帰投した友永隊を再度雷装させて即時に放った二航戦が凄いと言えば凄い。
ただし友永大尉のエピソードのように結果は悲惨。この当時の技術では限界に近いということでしょう。
当然、自分は「直ちに攻撃隊発進の要ありと認む」のような人殺し多聞丸の運用は肯定しない。
逐次攻撃になったスプルーアンスの運用も失策だが、そこはマクラスキーが現場でカバーしたということでしょう。 >>823
海軍情報部の暗号解読結果を全面信用して他の情報機関のそれを退け、
またそれを前提とした異例の作戦計画でもニミッツがそれを強固に推進してんだ?
そんなに確信があったのか?賭けにでたのか? >さらに距離を詰められると水上艦戦力の劣勢がリスクとなる。
日機動部隊
戦艦2 重巡2 軽巡1 駆12
米機動部隊
戦艦0 重巡7 軽巡1 駆15
うーんこの >>844
AFはミッドウェーというレイトンの分析が正しいと、
ワシントンのキングを納得させるために行ったのが、
件の真水不足電、というのがアメリカ海軍の公式見解。 >>845
第三次ソロモン海戦第一夜のような戦闘になるかな?
但し第三次ソロモン海戦第一夜は砲撃前の進路変更発動が激しいスコールによって
混乱し前衛の水雷戦隊が後方に廻ってしまい敵の前面に二隻の戦艦が晒される
ことになってしまった。
当時のミッドウエイ近海はスコールは無かったのでそのようなことはない分は日本側
にとっては有利だし戦艦は徹甲弾を装填しているのも有利な条件だが・・・。 >>840-841 陰謀論はいつの時代もありますからね。
>>842 そうですかね。日本空母は残り1〜2隻で、
SBDを中心に40機程度確保されていれば、
第二次攻撃は十分に視野の内でしょう。
そもそも、麾下の空母が無傷なのに、
離脱を考えるのは、軍人ではありません。
>>843 そうですね。雷装は信管の調整などもあり、
徹夜作業と聞くので、一航戦が時間かかるのも分かります。
>>844 その確信の根拠はどこにあったのか。
>>845 アメリカ側の夜戦の実力って、実際どうだったんだろう。
>>846 太平洋の稼働空母をミッドウェーに集中させるのだから、
当然心配になりますよね。
>>847 日本側が水偵で、薄暮から触接できていれば、
一方的な戦闘になりそうですけど・・・ >>849
夜戦に移行した場合、南雲長官の本領が発揮されたんだろうか…
艦隊司令長官として航空艦隊(空母無し)全体はともかく、長良座乗とは言え指揮権は別の人になるのでは。
また機動部隊所属の水雷戦隊は各艦精鋭でも寄せ集めに過ぎず、実際二航戦の敢闘→飛龍戦没後はかなり分散してしまい、夜間の再集結はままならず、太刀打ちできないのでは。 >>845
>日機動部隊
>戦艦2 重巡2 軽巡1 駆12
その内、秋雲が補給部隊の護衛で不在。
更に各空母の救難・救助で駆逐艦の半数程度は戦力外かと。
>米機動部隊
>戦艦0 重巡7 軽巡1 駆15
TF17、夕刻頃から戦場離脱を開始?(書籍によって動向がはっきりしない)。
TF16、TF17へ増援に出した重巡2、駆逐艦2は原隊復帰したのかどうか? >>851の続き
>>849
> >>847 日本側が水偵で、薄暮から触接できていれば、
>一方的な戦闘になりそうですけど・・・
米側の状況にもよりますが、それは楽観的過ぎるかと。
第一機動部隊は上記のとおり駆逐艦不足に加えて、
空襲を半日近く受けていたため、見張員の疲労は相当なものと思われますし。 >>846
>>848
この当時流行りの順変多表式換字暗号は"AF"が何を表すかよりも、そもそも意味のある文字列にするまでの暗号機構造の推定が困難。99%と言ってもいいです。
AFが何島かなんて1%くらいの話。それを重視すると99%を無視することになる。
(今ならパソコンレベルだが)当時、機密のコンピュータで統計的に数学モデルを解くか、暗号機をろ獲するか。(若しくはヒューミント)
アメリカは隠したい動機があります。
現代的には当時の暗号の解き方が分かっているが、「AFが何島なのか」とかそれほど重要な話ではない。
例えば使用頻度確率でも推定できるし。「浄水装置」で罠はらなくても。 アメリカ海軍はthree-plane-navyとして海上-上空-水中の各々を制して行動を保障するという考え方がある。
航空優勢でも、水上と水中の優勢を確信しないと積極行動は抑制する。
スプルーアンスは夜間は待避してるので水上勢力では劣性を意識してたかと。 >>849
日本海軍の夜戦の強さは猛訓練で鍛え上げた職人芸に頼る部分も大きいので
機動部隊を編成するために寄せ集められた駆逐艦ではあまり期待はできないかも
もちろんこの時点では各艦とも練度の高い乗員が揃っているだろうから艦単位では実力を発揮できるかもしれないが
恐らく大混戦になって双方とも相当の損害を受けるような結果になるような気がするけど >>845
>日機動部隊
>戦艦2 重巡2 軽巡1 駆12
>米機動部隊
>戦艦0 重巡7 軽巡1 駆15
ウォースパイト!
諸君、ナルヴィクで狩だ。 スプルーアンスは戦後、海軍大学の校長やってて「自分の戦略(作戦)のエッセンスは地理と後方連絡線だ」としている。
ミッドウェイも、最悪、LOCだけは維持しようとしてたと分かる。 >>856
ナルヴィクは戦艦ウォースパイトの艦砲射撃では狩ってない定期 >>858
駆逐艦エーリッヒ・ケルネル、ディーター・フォン・レーダー、エーリッヒ・ギーゼ? >>850 そこは水雷の権威である南雲長官ですから、
>>851-852 まぁ、そうなんですけどね。>楽観的過ぎるかと。
仮想戦記で楽しむにとどめておきましょう。→>>855
>>853- ありがとうございます。
ことさら真水不足が強調されるのは、目をそらすためか。
>>856- さぁ、北海へ出撃だ!
>>838の続き
スプルーアンス少将が、その作戦指導を
百八十度と言えるほど、転換させたのは、
午前中の第一次攻撃隊を、冷静に分析した結果だった。
麾下の攻撃隊は、スプルーアンスの目論見とは
全く別の行動をとり、もう少しで大失敗に終わるところ、
最後の最後で、奇跡が起きて、大逆転となったのです。 >>861の続き
前スレから、指摘を繰り返したところですが、
<エンタープライズ>
戦闘機隊→護衛を放棄して帰投
艦爆隊→大迂回の後、燃料ぎりぎりで敵艦隊を発見して攻撃成功
雷撃隊→単独で突入して壊滅
<ホーネット>
戦闘機隊→航法に失敗して不時着
艦爆隊→航法に失敗して会敵できず
雷撃隊→単独で突入して全滅 >>862の続き
「彼(スプルーアンス)の指揮下の航空部隊は、いくつかの
グループに分かれたまま、海上をさまよい歩き、
ホーネットを発進した急降下爆撃隊は、ついに日本艦隊を
発見することができなかった。 >>863の続き
その他の攻撃隊は、偶然敵を発見して、しかもその攻撃は
各個ばらばらとなったため、その雷撃隊は、日本の戦闘機に
撃墜される結果となったのである。
多くのアメリカ軍機が、むなしく海上をさまよい、
燃料が尽きて不時着し失われた」 (同)p172 >>864の続き
全く、三流海軍の寄せ集め部隊のようで、
悪い見本として、教科書が一冊書けるくらいのお粗末さですよね。
スプルーアンス自身、空母戦闘の素人と自覚していたでしょう。、
そんな素人目から見ても、こんなに”使えない連中”とは、
思ってもみなかったのではないかと。
きっと、がっかりしただろうね。 >>853
バカすぎて、もうね
>>865
ここのスレ主がアホ南雲を擁護しようと、わざと必死の風を装っているとはいえ、
やっぱり「がっかりしたのはアホ南雲のほう」だと突っ込まざるを得ないのだ >>865
多分にパイオニアなので。
珊瑚海が航空戦隊レベルならミッドウェイは「航空艦隊」レベルの初めての海戦。
その中で珊瑚海からの相場感として半数が日本側のCAPにインターセプトされるか、会敵に失敗し、残り半数の攻撃で10%くらいの命中弾数を与えるくらいが期待値。
ただし、理不尽にもSBDドーントレスは99艦爆の約2倍の1000ポンド爆弾を搭載。
97艦攻の水平爆撃並の威力を急降下でぶつけてくる。
それが全てをひっくり返してしまう。
日本側2-3隻中破は期待値内。
スプルーアンスは冷徹に計算して攻撃隊を送ったと思われ。 戦前から米機動部隊の搭載機数の多さは危険視され、それに対抗するために日本は赤城・加賀を改装し、無い金を振り絞って蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴を建造してきたんじゃないの?
教義上、米機動部隊主力に対抗するためには南雲機動部隊全力6隻が必要で、それでも機数が足りないから基地航空隊や小型空母を整備してきたわけで。
南雲機動部隊としては、珊瑚海の損害が癒えて6隻がそろうまで作戦を延期するように必死に上申したが、連合艦隊が握り潰した。
あげくに、余計なアリューシャン攻略部隊を編成してさらに隼鷹、龍壤を持っていった。さらに瑞鳳も。
普通に山本が無能でしょ。 サラトガは修理中だが飛行隊はヨークタウンに編合された。
ミッドウェイの地上機も合わせるとニミッツはきちんと対抗できる機数を集結させている。
それに引き換えバカ(五十六)ときたら。
「連合艦隊長官山本五十六大将は、愛人の河合千代子と密会し、
別離を惜しんだ後の手紙に「5月29日に出撃して、三週間ばかり全軍を指揮する。
多分あまり面白いことはないだろう。この戦いが終わったら、全てを捨てて二人きりになろう」と記している。」
いや、面白すぎる。
血管が浮き出るほど。 >>861
結果的に加賀と赤城を葬ったがTF16全ての飛行機を攻撃に回して航法が散々な結果だったため
飛龍に対して確実に攻撃を成功させるために正確な索敵情報が入るまで攻撃隊発進を見送ったんだね。
午前の戦闘の戦訓を取り入れて慎重になってるスプルーアンス司令は指揮官として立派やん。
だけど慎重になってるところを先制攻撃されて甲板上で攻撃隊が燃えてしまったら叩かれるの確実。 >>868
>戦前から米機動部隊の搭載機数の多さは危険視され、それに対抗するために日本は赤城・加賀を改装し、無い金を振り絞って蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴を建造してきたんじゃないの?
戦前から米機動部隊の搭載機数の多さは危険視されとキミは証言しているけど
赤城・加賀を改装や蒼龍、飛龍を建造の計画時の日本海軍だと、米機動部隊の搭載機数は何機と見積もられていたの? >>866 ふふふ・・・南雲長官の名前が出て来なくて淋しいですかな
スプルーアンスは、文字通り空母戦闘の指揮は初めてで、
その上でこの結果だったとき、どう感じるか・・・
>>867 まぁ、これは想像の上で書いているのですが、
>残り半数の攻撃で10%くらいの命中弾数を与えるくらいが期待値。
こういうふうに割り切れるものかな、と。
>>868 そうですかね。
空母航空兵力に関して言えば、その脆弱性を鑑みて
戦前から日本側は米海軍と同数揃えることを目標とし、
ミッドウェーの時も、米空母は出撃したとしても最大2隻で、
4隻出せば、兵力として十分だと思われますけど。
>>869 あの・・・愛人宛ての手紙の内容と、作戦計画とを
同列に論じるのは、あまりにもお粗末(ry >>870 まとめ、ありがとうござ(ry
そこなんですよ。
>午前の戦闘の戦訓を取り入れて慎重になってる
本職は、ミッドウェーの戦闘が進むにつれて、
スプルーアンスの失望感が深くなっていくのを感じますね。
>>871 本職も知りたひ >>865の続き
おそらく、”水雷屋気質”というのは、
日米共通しているものと思われ、
麾下の駆逐艦部隊を、一糸乱さずに統率し、
自らの手足の如く操って、陣形変換や襲撃行動を
実施することに、喜びを見出す・・・ >>875の続き
南雲長官はもちろん、スプルーアンスやフレッチャー、
はてはハルゼーに至るまで、同種の人間だったのではないかと。
かつて、スプルーアンスが駆逐艦アーロン・ワードの艦長
だったとき、その駆逐隊司令はハルゼー中佐で、 >>876の続き
「この新鋭の駆逐艦から成る隊が、艦首で白波を
蹴立てつつ、信号旗にしたがって一斉に旋回したり、
敵に向かって突進する姿を見て、喜びに目を輝かせるのだった。
6隻の艦長は、互いに完全に理解し合い、誇り高く、
そして信頼しあった海の戦士であり、駆逐艦乗りとして
かたく結ばれていた」 (『提督スプルーアンス』)p55 >>877の続き
このような環境で育ってきたスプルーアンスにとって、
初めて指揮する空母部隊で、統率とか団結とかとは、
ほど遠い飛行隊のありさまを見て、
”元水雷屋”たちを、大いにとまどわせるものだったと
推察されますね。 >>871
>>873
アメリカ海軍の航空戦力は1926年のモロー委員会で「1000機」がぶち上げられたが共和党政権下で停滞していた。
が、民主党のルーズベルト政権下のビンソン・トラメル法で「1200機」を目標としてNIRA予算でマジで作り始めた。
一方、空母機動部隊もまだロンドン条約内の第一次ビンソン案まででヨークタウン級、ワスプ級の起工が決り艦載機だけでも450機程度は出現することが確定した。
これは、日本から見ればどう見ても渡洋侵攻の準備であり帝国海軍の焦燥感は図りしれない。
これに対抗するために日本もマル2、マル3計画で空母建造に狂奔し、翔鶴級と改装空母群で、どうにか対抗できる目処がたったんじゃないの?
(真珠湾攻撃時 399機)
開戦時の基本的な認識として、互いに1000機程度の航空機(内艦載機400機)をどう集中させ優位に立つかがポイント。
その前提の下で、ミッドウェイでの日本側の航空戦力の分散運用は全く不可解で異様。
アメリカ側も真珠湾や珊瑚海で大損害を受けてたわけだが
残存する航空戦力のほとんどをミッドウェイに集中させて迎撃してきたわけです。(360機)
それなのに、日本側は南雲機動部隊の248機しか集めていない。このヌルさはなんだ?
南雲機動部隊側が正規空母6隻すべてと改装空母群の集中を上申したのは戦前の経緯かみても妥当。
異様なのは、それを握り潰した山本。
しかもK作戦も不発で目前のハワイの空母数すら確認できなかった。 >>873
>愛人宛ての手紙の内容と作戦計画
きょうびの海自の新品3尉でも出港も帰港も行先も航海期間も一切家族に告げず、突然居なくなり突然帰ってくる。
海上作戦の躾、基本です。
それなのにこのバカ(五十六)は、家族どころか愛人に余計なことペラペラペラペラと喋ってる。
この「期間」だけで中部大平洋方面なのがバレバレ。
暗号保全以前の問題。銃殺でも良いくらいだろう。
例のAFは「目眩まし」の「水不足」は有名だが、それ以前にアメリカ側が「AF=ミッドウェイ」だとほぼ推測してた件は何故かスルー。
このバカ含めた米内派はどいつも(山本)こいつも(井上)も政治屋で、とても実戦指揮官の素養ないです。
このバカ(山本)を神格化(海自)するために南雲長官が割くってるわけです。 >>879 むむむ・・・1000機程度って、基地機とか空母機とか
色々ごっちゃになっていると思いますけど、
ミッドウェー島の陸上航空隊と空母機を合わせた数(360機)と、
南雲機動部隊の保有機(248機)とを比較して、
何を仰りたいのかがが・・・わかりませぬ。
その理屈だと、珊瑚海海戦は、
(日本)空母3隻+ラバウル空
(米豪)空母2隻+ポートモレスビー基地+豪州各基地
で、圧倒的に日本側の不利であり、やっぱり6隻揃えないといけない?
印度洋も同じ論理でアウトですよね。
ていうか、常に6隻揃えないと、日本海軍は
どこにも出かけられなくなりますぜ。 >>880 えっと・・・MI作戦計画の内容ではなくて、
機密保持が不満なのですか?
それは確かに重要な事柄ではありますが、
>ミッドウェイの地上機も合わせるとニミッツはきちんと対抗できる機数を集結させている。
比較対象が間違っているのでは・・・?
こちらも、よく分かりませぬ・・・ >>878の続き
第一次攻撃隊を収容して、
スプルーアンス少将の胸の内にあったのは、
「大きな失望」だったのでしょう。
若き日の彼が、苦労をわかち合った
駆逐艦長たちとの固い信頼関係とは正反対の
未だ経験したことのない”失望”です。 >>883の続き
それが、次の作戦方針を大きく転換させた
のかもしれない。
「ブラウニング(参謀長)は、直ちに攻撃部隊を発進させる
許可を求めた。が、スプルーアンスは頑として聞かなかった。
彼は第四の敵空母の正確な位置を知ることができるまで、
攻撃部隊の発進を遅らせる考えだった」 (同)p170 >>884の続き
ここで注目して欲しいのは、
スプルーアンスは「拙速」ではなく「巧緻」を選択した事実。
この後に、
「彼の指揮下の空母が、その間に敵の攻撃を受けるかも
しれない危険をおかす考えだったのである」
と記されているとおり、
空母戦闘の原則に反することを、承知の上での決断だった。 >>884
最初の攻撃隊発艦の時でも利根機がレーダーに反応したときに
ブラウニングは雷撃隊を残して爆撃隊と戦闘隊だけでの即時攻撃を主張したよね。 >>886 おっ、それは初耳ですね。
>ブラウニングは雷撃隊を残して爆撃隊と戦闘隊だけでの即時攻撃を主張したよね。
モリソン戦史でも、ミッドウェーの奇跡でも、
「スプルーアンスは当初0900(現地時間)に発進させる予定だったが、
ブラウニングの進言を容れて、0700発進に前倒しした」
とはありますが、
雷撃隊を残して艦爆隊だけ先発させろとは、書いてありません。
ちなみに、出典を教えていただけますでしょうか? >>885の続き
同様に、拙速よりも巧遅を選択したのが、
山口少将の薄暮攻撃です。
三空母が被弾した後、飛龍は二度に渡る攻撃隊で
米空母2隻を撃破したと判断
(実際はヨークタウンに、二度攻撃を仕掛けた) >>888の続き
米空母残り1隻に対する第三時攻撃隊を、
山口少将は、即時発進ではなく、薄暮攻撃に
切り換えることを決断した。
その理由について、
「これは第二次攻撃隊(友永雷撃隊)の残余機を
含めて、わずかながらも攻撃機数を増大できること。
薄暮攻撃では航空機の視認が難しく、敵戦闘機の攻撃と
敵艦の対空砲火の効果を減殺できることから、
攻撃成功の成算が高い、と判断したためであった」
(『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)p162 >>889の続き
これまたスプルーアンスと同じく、この決断はリスクを伴います。
「攻撃を遅らせると、攻撃隊発進前に、敵空母からの
航空攻撃を受けるおそれもあるが、残る敵空母は1隻と
判断されたため、予想される来襲機数は少なく、
防空戦闘機で対処できると考えられた」
それでも、あえて巧遅を選択したのです。 この時点の飛龍の搭載機は戦闘機6、艦爆5、艦攻4。
理性的に考えれば防空に徹して変針・撤退すべき。
攻撃する意味が分からん。特に雷撃隊は4機では挟撃態勢が作れない。回避されるだけ。
ミッドウェイ攻略も中止するしかないわけで。
「見たか、ユリアン。これが名将の戦いぶりというものだ。
目的を明確に持ち、それを達成したら執着せずに離脱する。
ああでなくてはな。(人殺し多聞にはそれが理解できなかった。)」 航空主兵派(日米問わず)は、ドゥーエ、ミッチェルの影響下にあり航空攻撃に対し楽観的すぎる。
敵国の心臓部まで容易に進出して爆撃して決定的な打撃を与えられると酔いしれてるドグマなわけです。
現実には、まず航空優勢がないと到達もできないし、対空砲火の被害も黙視できない。
航空主兵派は、戦闘機不要論者もいたりして、戦略空軍ドグマに酔って非現実的な航空運用をする。
太平洋戦域で最大の戦果を挙げたのが水上艦専門のスプルーアンスと南雲なのは偶然では無い。
艦隊と航空機全体を見据えた総合的な視点があるから。 航空機の重要性は水上艦重視論者にも異存は無いわけです。
水上艦も上空からの弾着観測が無いと戦えない、航空優勢が必要不可欠なのは理解している。
でなければ、これだけ空母の就役は進んでないですよ。
戦艦、重巡にも執拗に水上機乗せているし。 >>891 残念ながら、それは小説の世界の話でしょう。
山口少将に作戦を中止する権限はありません。
>>892 そうですね。開戦前の日本海軍も、今にしてみれば
中攻に期待をかけ過ぎていたように思います。
>>893 水雷屋と航空屋との距離は、意外に近いのかもしれません。 日本海軍は、1942年中にミッドウェイ以降もう一度戦略的大敗北を喫する。
言わずとしれた第三次ソロモン海戦。
戦略的に見れば、空母数で上回り、水上艦戦力でも上回る優勢な態勢なのに、飛行場の砲撃と水上戦闘の二重任務を与えて敗北したという。どこかで聞いた話だ。
しかも、ワシントン、サウスダコダに唯一対抗できる大和級は何故か自分の将旗掲げて後方待機。
残存空母「瑞鶴」以下出し惜しみ。どこかで聞いた話だ。
五十六にせよ井上にせよ
「どうも水を差すようですまんがね、君たちは一生建命やっているが、いずれ近いうちに失職するぜ。
これからは海軍も空軍が大事で大艦巨砲はいらなくなると思う。」
「敵の戦艦など何程あろうと、我に充分な航空兵力あれば皆沈めることが出来る。」
などと大言壮語したが、行動中のアメリカの戦艦は一隻たりとも撃沈できなかった。
それどころか、マリアナ沖では水上艦のレーダーによる防空システムの前に日本の空母機動部隊側の航空隊が潰滅した。
何事もバランスです。航空攻撃が有力でも、相手も対抗策を打ち出してくるわけです。
山本だの井上だの山口だのハルゼーだの「航空畑の気狂い」よりも
スプルーアンスや南雲の方が当を得た運用をしてたと思います。 >>894
つまり飛龍喪失も一旦艦隊を退避させなかった南雲中将の責任? >>890の続き
以上を総合すると、『孫子』の一節に拘泥することが
あまり意味がない行為だと、理解できるのではないでしょうか。
もちろん、即断即決は重要です。
空母戦に限らず、あらゆる戦いにおいて重要です。 >>897の続き
しかし、いつでも拙速で成功するかと言えば、
状況に応じて判断しなければならない。
そのために、指揮官がいるのです。
スプルーアンス少将は、
「攻撃隊の準備が整っていないこと」
「第一次攻撃隊の被害が、想定よりも大きかったこと」
「航法に不安が残る飛行隊を、曖昧な目標に対して出せないこと」
などの理由から、攻撃延期を選択した。 >>898の続き
山口少将も、
「攻撃兵力が少ないこと」
「発進時間を遅らせれば、機数を増やせる見込みがあること」
「薄暮攻撃ならば、攻撃の成算が高くなると期待できること」
という理由から、攻撃延期を選択した。
南雲長官だって、同じですよね。
作戦計画全体を俯瞰すれば、ミッドウェーから戻ってきた
友永隊をむざむざと、不時着させるわけにはいかないのです。 >>899の続き
では、なぜ、日本側が失敗し、アメリカ側が成功したのか。
スプルーアンスは名将で、空母戦をよく理解していたから?
南雲は水雷屋で、空母戦闘の要を知らなかったから?
じゃあ、山口少将はどうなるの? >>894
>山口少将に作戦を中止する権限
権限があろうがなかろうが、ミッドウェイ島への航空攻撃が継続できないのは明白だし、南雲機動部隊の残存艦艇を敵の航空攻撃圏外に離脱させるべきはあまりに明白でしょう。
この程度も判断できないなら将官やってる資格無いですね。 >>895 ソロモンの戦いについては、それまでの経緯が複雑なので、
個々の海戦単独で評価するのは難しいと思っています。
評判の悪いサボ島沖夜戦も、戦略的には成功ですからなぁ
>>896 もちろん、南雲長官は機動部隊指揮官ですから、
全責任を負います。
ただし、南雲長官は0830時の行動予定の仲で、
「敵ヲ攻撃シタル後、全軍ヲ率ヒ北方ヘ避退セントス」
と、明確に命令を出していますよ。
要は避退する前に、被弾しちゃったわけですな。 >>901 まぁ、現代人の感覚ではそうなりますわな。
ただそれでは、軍の統率は保てない。 >>902
第一次ソロモン海戦は戦略面でも大勝利なのにね。
船団攻撃はできなかったが日本軍の再攻撃を恐れて荷物が残ってたのに逃げ出したのだから。 >>904
それって殆ど知られていないのか船団に手を付けなかったことで日本の勝利
を割引きしたような批判をされてる。
船団はヌーメアまで引き返したから上陸した部隊は食料不足に悩まされていたのに。
日本軍の空襲を恐れてガ島海域を離脱した咎でフレッチャーは機動部隊指揮官を
解任されて左遷されたし。 北方への待避命令は、第八戦隊司令官の阿部少将が出したみたいだな。
○赤城、加賀、蒼龍の被弾炎上を主力部隊に通報
○「飛龍ヲシテ敵空母ヲ攻撃セシメ、機動部隊ハ一応北方ニ避退、兵力ヲ結集セントス」
○第二航空戦隊に「敵空母ヲ攻撃セヨ」と命令
ところが
「午前7時50分の時点で、第二航空戦隊司令官の山口多聞少将は独自の判断で飛龍を単艦で北東方向に進めており、
被爆した三空母とそれを取り巻く一航艦の各艦からは相当離れた位置にあった。」
「山口少将は、阿部少将の命令と入れ替わりに「全機今より発進、敵空母を撃滅せんとす」と全部隊に発信」
「先任の阿部をさしおいて山口少将が反撃を主導したのは、
山口少将の性格と、二航戦が現時点での主力であり重要な戦機であると考えたため」
現代人の感覚から言ってもこれでは「軍の統率は保てない」。
狂人じゃないか?ある種の? 筑摩五号機は第八戦隊と交信していがようだが、これと二航戦の攻撃隊との連携が極めて悪い。
珊瑚海海戦の菅野機ばりの自己犠牲で反転誘導を試み、最後は撃墜までされてる。
日本人なら涙無しには読めないエピソードだが、小林隊とは誘導電波のみに止まる。
(小林隊がインターセプトを喰らう遠因)
友永隊到着前には撃墜されヨークタウンを「第2の空母」と勘違いさせ、後々の状況判断に影響を与える。
聞多のそそっかしい戦闘指導が裏目裏目に出てる。 南雲にせよスプルーアンスにせよ、航空戦術は素人でも艦船側の回避行動や防空戦闘は良く知ってるわけです。
攻撃といっても、護衛戦闘機が突撃する空中回廊の航空優勢を確保、
雷爆連合で2方向から挟撃しないと行動中の艦船には命中させ難いことは熟知してたと思う。
ミッドウェイ海戦間、航空戦の専門家を自称する「狂人」に振り回され、
中盤くらいでようやく連中が狂っていることに気づき、正攻法の教義に回帰したと。 >>906
MI作戦時の阿部少将・山口少将の関係は、MO作戦時の高木少将・原少将の関係に重なる…。
どちらも先任順ではなく航空戦隊直率の司令官が航空戦の主導権を握っている。先任指揮官はそれを追認する形で。 >>909
もう一人、井上ってキャラがいる。
こいつも誰かさんと重なる。
五航戦に与える任務の方向性が曖昧。
さらに、ガダルカナルに飛行場作って米海兵隊にプレゼントしたスパイもこいつ。
よくよく見ると航空閥の用兵って本当におかしい。 井上中将は鹿島座乗でトラックからラバウルまで進出しただけで、経過に対しては殆ど蚊帳の外。
南雲中将は機動部隊直率なので全く異なる。
井上中将の計画ではMI作戦と同じように、当初MO機動部隊に敵基地航空戦力の撃滅が要請されていたが、連合艦隊司令部からの横槍で敵機動部隊への対応に専念出来るようになった。
まあMIと違って空母以外の味方陸上航空戦力が期待出来たからなわけだが。 >>904-905 そうですよね。
ソロモンの戦いを見ると、日米双方からの視点で
比較しないといけないなと感じます。
日本軍が残した食糧が無かったらヤバかったぜ・・・ >>906 その通りで、三空母被弾後、
南雲司令部が長良へ移乗中の0750時に
阿部司令官から発信されています。
山口少将の話は、一応公刊戦史にも解説がありますね。
(1)本人の積極的な性格
(2)ウエーク支援の時の阿部少将の指揮に不満
(3)珊瑚海海戦でも、MO機動部隊指揮官は高木中将だったが、
実質航空戦の指揮は、五航戦の原少将に一任されていた(p3370→>>909
あれ・・・やっぱり軍の統率は無視?
>>907 そうですかね。
長波誘導は、うまく連携できた例だと思いますけど。
筑摩五号機は敵空母発見以降、触接を継続し、
ヨークタウン以外の新たな空母を見つけるなど
重要電をたくさん送っています。
なのに触接を離脱して、わざわざ小林隊を迎えに戻って
誘導して来いと?
それこそ、無駄足でしょう。 >>908 そこなんですよ!
ミッドウェーでは、ホーネット艦長だったミッチャーの失態や、
ブラウニング参謀長以下、参謀たちの不手際ばかりが目立って、
「航空屋って、何の専門家だったっけ?」
状態でしたよねー ぷぷぷっ >>910 またも負けたか、四艦隊〜♪
>>911 こういうふうに比較してみると、
常に最前線で指揮していた南雲長官はやっぱりすごいぜ→>>1 >>907
私は珊瑚海海戦での
1.菅野機の索敵報告内容の重大な不備
(発見敵兵力の具体的な報告を行ったのは、味方攻撃隊発進後)
2.その事に気付かず、攻撃隊を発進させてしまったMO機動部隊司令部の状況判断
については、
「前日の艦種誤認による攻撃隊空振りと同様の事態に陥った可能性がある」
と批判します。
詳しい考察は初期スレの珊瑚海戦編で行っていますので参考まで。
(ところで長官、珊瑚海戦編に戻るんですよね?) >>900の続き
空母戦において、このような”巧遅”行動は、
常に危険を伴います。
>>890のとおり、敵の空襲をこうむる恐れがある。
戦艦などの主力艦と比較して、極端に防御力の低い空母は
一発の被弾で、戦闘不能→離脱となりかねない。 >>918の続き
事実、南雲長官は友永隊収容を優先した結果、
さらに攻撃隊発進が遅れ、マクラスキー隊らの奇襲を
許すことになり、
また、山口少将も薄暮攻撃隊が発進する前に、
飛龍が被弾して、手持ちの航空兵力を全て失う結果となった。 >>919の続き
結果から見れば、南雲長官も山口少将も、空母戦闘の基本戦術を
ないがしろにした結果、勝利の機をふいにしてしまった。
彼らの決断は、間違っていたことになります。
では、スプルーアンスの攻撃隊発信延期の決断(>>884)は、
「正しかった」のでしょうか。 >>920の続き
彼の思想は、日本側の指揮官と、何ら変わるところは無いですよね。
兵力の集中と、確実な敵情を得ることを優先した。
それに伴う敵襲の被害を許容して、です。
日米の明暗を分けた要因は、いったい何だったのか。 明日は飲み会のため、お休みです。
ちなみに来週の金曜日も歓迎会があるので、
二週続けてになります。
先週のルマン24時間では、ついにトヨタが勝ちましたね。
空母戦もそうですが、モータースポーツを見ていると、
「勝つべくして勝つ」
のが、いかに難しいかを知らされます。
女神さまのご機嫌をとるしか無いんですかねぇ
それではノシ >>917 もちろんですぜ。
今は、珊瑚海海戦前日の5月6日、
大艇の敵情報告内容から脱線して?
ミッドウェーに至る。
菅野機の話は、いずれ
「珊瑚海よ、私は帰ってきた!」 >>905
批判ねえ
米豪艦隊が大打撃受けて、残った輸送船団は丸腰だったみたいに言われている事あるけど
有名な東方部隊は無傷
船団を直接護衛している駆逐艦計6隻。それ以外の駆逐艦改装の高速輸送艦には砲撃力あり
救助や混乱しているとはいえ、北方および南方の駆逐艦隊は健在
分散しているとはいえ、駆逐艦だけ見てもまだ10隻以上も残っているからなあ
勿論それが最後の砦なんだけど、そういうのは知られてないのか知る気が無いのか第八艦隊の夜戦能力を過大評価しているのか知らんが、
大抵無視された上で批判なんだよなあ >>924
第八艦隊と言っても急遽六戦隊を組み込んだ編成。
急造した艦隊で詳細な海図も無くしかも夜戦なので当初から攻撃は一航過のみ
と決めていた。
当時ですら海軍内で三川長官の判断は批判されたが実際に突入していたら数隻の
輸送船撃沈の戦果と引き換えに水上レーダーを持つ米豪艦隊の反撃でかなりの
損害を被った可能性は高い。 残りの巡洋艦は東方部隊スコット少将の軽巡サン・ファンとホバート。
魚雷はまだ残っていたかな。
護衛部隊総指揮官クラッチレーの重巡オーストラリアは参戦可能かどうか。
この時期の米駆逐艦はレイテの頃のように強力ではないので。
三川艦隊も再集結、再突入態勢をとるのには時間がかかりそうだな。 任務は何だったんだ?
「ガダルカナル泊地の輸送船団攻撃」
我の戦力は健在。
主敵の抵抗は排除。
夜明けまで四時間弱。
METT-T変更なし。
「やれよ」としか。 >>924- なるほど、
反転したら楽勝というわけにもいかないですね。
>>927 そこが出発点になりますね。
>任務は何だったんだ?
ミッドウェーでも、常に忘れてはいけないところ >>917
ここで言われている『MO機動部隊司令部』って、結局五戦隊司令部じゃなくて、五航戦司令部@瑞鶴の事だよなー。航空参謀やら飛行長やら結局空母にしか乗ってないし。
色々独断専行的な臭いがプンプンします。
井上長官も配下が借り物の寄せ集めばかりで、命令(要請)しても拒否されたり、連合艦隊からとり消されたりとかなり悲惨。 >>927
えーと旗艦の海図室に敵弾が飛び込んで海図を紛失しまいやして…(^^ゞ >>921の続き
そりゃあ、もはや”運”というしか無いんですよねぇ
「結局、それかよ!」
と叱られちゃいそうですが・・・
「スプルーアンスは運が良かった」
(だから名将と称讃される)
いろいろな角度から批評して来ましたが、
一周まわって、ここに落ち着くのかな、と。 >>931の続き
ブラウニング参謀長の進言をしりぞけて、
攻撃延期を決断したスプルーアンス少将に
楽観できる要素は、残されてなかったはず。
現に、ヨークタウンは二度にわたる敵襲を受け、
特に二回目の友永雷撃隊による被雷が致命傷となり、
戦闘不能になった。 >>932の続き
エンタープライズやホーネットが無傷で済んだのは、
ヨークタウンの迅速な復旧作業で、友永隊長が
「2隻目の敵空母」と誤認したためで、
何より、日本側の兵力が飛龍一隻で、しかも
艦攻10機という兵力不足に陥っていたから。 >>933の続き
南雲長官や山口少将は、
「攻撃隊の準備が整うまで」
という明解な期限がありましたが、
スプルーアンス少将の場合、
「索敵報告が入るまで、待つ」です。
当然ながら、敵を見つけられない可能性も残されており、
そうなったら、どうするつもりだったんでしょうねぇ
日没まで、延々と敵の空襲を耐え忍ぶつもりだったのか? >>929 まぁ、航空作戦は五航戦に一任されてましたからね。
井上長官は・・・お察しします。
>>930 そうだったー!
きっと主計室に予備の海図ががが・・・ 第八艦隊がガ島泊地攻撃して輸送船団を殲滅した場合、再突入の時間ロスで明け方をサボ島付近で迎えると思われる。
当初予定位置までまだ120マイルある。
確かにリスクではある。
ただし、ここでラバウルへの航空支援要請じゃないか?
ヘンダーソンを明け方に空襲してやれば防戦で第八艦隊の追撃どころじゃなくなるだろう。
坂井氏も負傷して大変だったようだが、勝負するならここでしょう。
全体の作戦指揮の観点で、山本を責めたいね。 >>934
離脱。
ほぼスプルーアンスの任務は達成されてる。
飛龍の撃沈は必須要件じゃない。 >>936
五十六批判オレスゲーキリッ言いたいだけちゃうかって言うか。
て言うか万事、三川司令部@現地判断じゃね?
南雲@真珠湾の第二撃同様。
後出し批判じゃなくて、当時当事者が見えていた範囲で同じように言えるかって事。 >>937
それも今だから言える事では?
飛龍残して撤退したら制海権取られるぞ。
角田第二機動部隊も南下合流したら、下手したらミッドウェー取られないか?
スレ主はスプルーアンスには活動中の敵空母を残して撤退する意図はないと見ている。 >>936
>ヘンダーソンを明け方に空襲してやれば防戦で第八艦隊の追撃どころじゃなくなるだろう。
ちょっと何言いたいのかわからない
誰か翻訳 >>940
日本側としては米機動部隊の所在が不明だから、いるはずの米機動部隊に対する牽制として米海兵隊のいる飛行場付近を空襲し、離脱する第八艦隊を間接援護するつもり…? >>840
>>841
勘違いしとったわ。
「三川艦隊の上空掩護」
「ガダルカナル沖残存艦艇への空爆」にしとく。
三川艦隊が敵艦載機の行動圏外にせるまでの数時間を掩護する。 >>938
英霊・南雲提督を称賛し、国賊・山本に筆誅を加えるスレでは? >>939
飛龍1隻では到底ミッドウェイの飛行場を叩けないし、近藤艦が隊発見され、上陸日時もせまってる。
角田艦隊は間に合わないさろう。 スプルーアンスは、夜間に入ってから一度東方に退避しただろう。
その後は索敵から仕切り直し。 >>937
何?離脱ってのは一時避退の事?
任務達成したとあるから、普通に飛龍残して任務終了(帰投)と解釈したが。 >>943
そういうスレは他でお願い致します。
(全ての人に意地悪く)
永野、山本、近藤、南雲、山口
キング、ニミッツ、フレッチャー、スプルーアンス
等、ミッドウェー海戦に関わった主な将官だけを見ても、
全ての人物に長短があり、完璧人間もいなければ完全無能もいないと、
私は判断しますので。 >>936 まぁ、ソロモンの話は、支隊スレかな→>>1
>>937 えっと、飛龍を残して真珠湾に戻るのですか?
手負いのヨークタウンを見捨てて?
無傷の空母2隻を連れ帰るのですね→>>946
>>939 そうですね。
作戦目的云々の前に、この状況で撤退する発想は
軍人には出て来ないでしょう。 >>943 またまた、そんなこと言うと、
ゲショちゃん(5さい)に叱られますよ
「ボーッと、生きてんじゃねえよ!」
ここは南雲提督を再評価するスレ
再評価の結果、現在以上に批判されることだって有り得るのです。
はら、やっぱり→>>947 >>944 それこそ、後知恵以外の何ものでもない。
今主題としているのは、「日本空母は残り何隻か」。
フレッチャーもスプルーアンスも、この時点で
分かっているのは、「日本軍第四の空母の健在」で、
それ以上のことは、索敵結果次第ですね。
>>945 日本艦隊との夜戦を避けたわけか。 >>944
でも日本は第七戦隊のミッドウェイ飛行場砲撃という手段でミッドウェイの飛行場叩こうとも考えていたよね
結果的に中止とはいえ、ミッドウェイ島まで90浬まで接近している
ああいう水上艦隊を撃退しうる可能性を持っているのが米機動部隊であること無視しちゃ駄目よ
あと上陸日時が迫っているというけど、別に上陸日時は絶対不変じゃないんだがなあ
リーフ乗り越えやすくて上陸に適しているってだけでその日以外は上陸不可能、その日以外ありえないその日駄目だったら上陸中止で撤退だとかあのアメリカ軍でさえ思ってないだろうな
米空母撤退後に日本海軍水上部隊や第二機動部隊来られたら、ミッドウェイ島単体では到底守りきるのどうみても無理 明らかにスプー様は東方に撤退しているよね
本人ははっきりと「撤退命令」とはしていないけど
それもニミッツ様の命令に従ったわけだし そりゃあ空母部隊が夕方夜間に敵艦の居そうな西方に行くわけ無いだろうな >>951
>上陸日時が迫っているというけど、別に上陸日時は絶対不変じゃない
物理的な問題ではなく、五十六の心理的な問題。
MI作戦は極めて日程管理が厳密。どういうわけか。
6/5-6 第1機動部隊、ミッドウェイ島航空攻撃
6/7 攻略部隊、ミッドウェイ上陸
南雲機動部隊は、「部品が間に合わないので延期を要望」したが、
「連合艦隊は一日だけ一航艦の出撃延期を認め、6月4日予定の空襲は5日に変更されたが、
7日の攻略は変更されていないため、空襲前に攻略部隊船団が敵飛行哨戒圏内に入り、発見されやすくなった。
連合艦隊はこれを敵艦隊誘出に役立つと考えた。」
6/7の上陸開始に南雲機動部隊は苦しみぬく。これ、敗因といっても良いくらいでしょ。
五十六「本作戦に異議のある艦長は早速退艦せよ。」 >>951
>米空母撤退後に日本海軍水上部隊や第二機動部隊来られたら、ミッドウェイ島単体では到底守りきるのどうみても無理
艦砲射撃では無理。
日本側はニミッツのミッドウェイ守備隊の増強すら把握できていなかった。
日本側の5000に対し3000まで増強されて築城まで開始してる。(攻撃3倍則未達成)
陣地・施設位置に対するインテリジェンスがないと有効なダメージを与えるのは無理です。
この宿痾はガ島の砲撃のときも度々ポカやってる。
(予備滑走路の見落とし→日本側船団壊滅)
五十六の弱点(その2)「統合作戦に関する知識の欠落」 >>953
夕方からではない、
日本空母撃沈を成功させた攻撃隊を収容してすぐに東方に退いている そもそもミッドウェー島の滑走路が使える状態で、B17も健全なのに、
日本軍の輸送部隊がのんびり状況の好転を待っていられるわけがないわな アメリカが海兵隊を「陸海のミニ統合軍」として再編した意味はこれなんですよね。
上陸部隊のニーズに合致したCASやネイバルガンファイアを落とすためにJoint terminal attack controllerなる精鋭を育ててる。
太平洋戦争のときにプロトタイプ部隊ができてた。
さらに事前に潜入して目標情報をとるフォースリーコンの前身も。
それに比べるとミッドウェイの攻略部隊の陣容は極めてお粗末。
対着防御してる同規模の米軍に情報も不足して日時もないなかで敵前上陸させるって人殺しでしょ。
ガ島の目は既にあった。ミッドウェイで。同じ一木支隊だし。 スプルーアンスの伝記だと戦前にLVTPの実験に立ち会った記述がある。
「テリブル」ターナーやホーランド・スミスとも顔見知りで水陸両用戦にも造詣があったようです。
旗艦がインディアナポリスなのも他軍種との軽快な協議・調整のため。 >>959
『提督スプルーアンス』によれば、新式とはいえない巡洋艦インディアナポリスを
旗艦に選んだのは、第5艦隊司令官として、担当範囲のあちこちへ行かなければ
ならないのに、戦艦のように強力な軍艦を旗艦にしていると、戦闘地域から
戦力低下を招かない形で自由に離脱することができないから、ということだよ。 >>960
へー、そんな理由で選ばれていたんですね。
幕僚の数を減らすのに好都合だったとか、ちょうど良い新式の戦艦が手配されなかったとか、故郷の名前だったとか、そんな風に記憶していましたが。
ただ、ミッドウェー海戦当時は空母エンタープライズが旗艦。 インディアナポリスの狭さは、第5艦隊司令部の参謀を増やさない口実に使われた
けれども、参謀を減らす口実に使われたと書かれていたっけ?
ミッドウェー海戦の空母エンタープライズは、元来ハルゼーの旗艦。
TF16の幕僚は全員ハルゼーの参謀。 ブラウニングに失望させられたトラウマでしょう。
ミッドウェイ海戦終盤では、ほぼ更迭状態だったと。 >>951 念入りに空襲を繰り返して、
ミッドウェー島の守備隊は弱体化するでしょうね。
>>952 前も言ったような気はしますが、
当時は東風だったから、東航しただけで、
撤退ではないですよ。
>>953 南雲長官が率いる水雷戦隊は最・強 >>954 そうですかね。事前の予測とおりなら、
2日もあれば、制圧には十分でしょう。
むしろ島空襲開始から上陸まで、時間を空けると、
ハワイから米空母が来ちゃいますよ。
>>955 なぜか、空襲が無視されてる
第二機動部隊と書いてあるのに、・・・瑞鳳もいるでよ。
>>956 それは→>>964に戻る >>957 空母部隊が撤退したら、おそらくB−17も
ハワイに撤退するでしょうねぇ
>>958 航空支援を含めて話を進めないと、意味ないような
>>959 それで、スプルーアンスは「上陸支援優先」なんですな。
やはり空母部隊の指揮には、向いてないのでは
>>960- 戦艦を旗艦にして喜んでいるのは・・・
>>963 航空の専門家ってなんだろう >>934の続き
空母の乗員にとって、敵の空襲を受け続けながら
反撃できない状況とは、苦しいものです。
これは、マリアナ沖海戦での話ですが、 >>967の続き
「小澤中将は、アメリカの空母がどこにいるか、
正確に知っていた。また、アメリカの偵察機が
まだ自分たちを発見していないことも、よく知っていた
珊瑚海では、69機で先代レキシントンを沈め、
ヨークタウンに損傷を与えた。
ミッドウェーでは34機でヨークタウンを炎上させ、
致命傷を与えた。 >>968の続き
サンタクルーズでは、170機がホーネットを海底に送り、
エンタープライズに手痛い打撃を与えた。
以前のどの戦いおりも、はるかに勝る戦術的利点を持ち、
それに加えて、基地航空隊の支援も得られる320機の攻撃に、
第58任務部隊は耐えられる、とどうして思えるだろうか」
(『空母エンタープライズ』下巻 P.スタッフォード/著)p162 >>969の続き
「戦闘機を集中して、防空に徹した」なんて言うのは、
後から取って付けた言い訳みたいなもので、
一方的に敵襲を受け、反撃を封じられるのは、
明らかに戦術的な失敗です。
南雲も山口も、それで危機に陥ったのに、
同じ状況にあるスプルーアンスが、無事に済むなんて、
どうして思えるだろうか >>964
航跡図を見れば撤退だとわかるのに
このあたりになるとスレ主はかなり雑になるよな
だったら北方に向かった飛竜は北から風が吹いていたのかねw
飛竜は連合艦隊に向かって航行したのだよ >>971 なるほど、
貴官は風向きを考慮せずに、空母を使えるようですな
実に画期的
ところで、撤退中のTF16から、スプルーアンスが
攻撃隊を出したのは、どういう理屈ですかな
飛行隊を囮にして、母艦だけで真珠湾に帰るつもりだったとか? >>959
ニミッツ、スプルーアンス、ターナーの3人は、生前に話し合って、
ゴールデン・ゲート国立墓地に並んで埋葬して貰うことを決めていたほどの
親友だよ。「顔見知り」なんてもんじゃない。
あとターナーはガダルカナル戦まで水陸両用戦は素人。
ただキングの合衆国艦隊司令部で計画部長としてガダルカナル上陸作戦立案を担当し、
それをニミッツの司令部に移すとき、お前が立案したのだからと、実行責任者として
異動になり、あとは実地の経験で水陸両用戦の専門家になった。 次スレ
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1530542607/
「勝利は既に確定している。この上はそれを完全なものにせねばならぬ。
アンチの身の程知らずどもを生かして還すな。
次スレへ移る条件は、充分に整っているのだ。
卿らの上に大御稜威の恩寵あらんことを。プロージット!」 >>972
これも航跡図を見ればわかるでしょ
被害担当艦のヨークタウンを放って置けなかったからだよ >>964
もしヨークタウンを撃破した後で飛龍1隻のみでミッドウェー攻略作戦の航空支援ができるかと言われれば
可動機数から言って微妙と言わざるを得ないし、後続の瑞鳳や鳳翔を参加させても状況はさほど好転しないと思う
しかしそんなことは日本側から見た場合の話であってアメリカ側からすれば知りようがないこと
健在の敵空母を放置したまま機動部隊を退避させるという選択はしないだろう >>970の続き
さらに不可解なことは、
「しかし奇妙なことに、スプルーアンスは、この間、
一機の索敵機も発進していないのである」
(『提督スプルーアンス』)p171
索敵報告を待っていながら、肝心の索敵手段について、
この時の事情は、はっきりとしていません。 >>977の続き
スプルーアンスが、索敵報告を得るためには
三つの手段がある。
(1)ミッドウェー島基地航空隊のPBYからの報告を待つ
(2)TF17(ヨークタウン機)からの索敵報告を待つ
(3)自部隊(エンタープライズ、ホーネット)から索敵機を出す >>978の続き
まず、(1)は望み薄で、
ニミッツの温存方針により、PBYは第一報を報じた後は、
触接を放棄して、ハワイ方面に向かうことになっていた。
しかも、(おそらくは)それを、米空母部隊に伝えていなかった。
そのために、フレッチャー以下は、来るはずのない続報を
待ち続けることになった。
これも米海軍組織の大きな問題ですね。 >>979の続き
(2)は、実際にヨークタウンから索敵機を出してはいるが、
主に北方海面を中心としたもので、「日本軍第四の空母」が
所在すると思われる、西方からは外れている。
最後の(3)は、最も確実な手段と思われる、
「自前で索敵機を発進させる」ですが、
両空母から、SBDが飛び立つことはなかった。 >>980の続き
その理由について、ビュエル氏は、
「午前中の攻撃で、飛行隊が大きな損害を受けたため、
その中から索敵機を出すと、第二撃の兵力が少なくなって
しまうのを恐れた」
と解説していますが、これこそ本末転倒で
敵を発見しないことには、攻撃隊は出せないのだから、
全く無意味ですよねぇ >>975 つまり、それは”撤退”では無いですよね。
>ヨークタウンを放って置けなかった
更にスプルーアンスは、当海域にとどまり、
翌日も谷風相手に、
翌々日は最上と三隈相手に、
攻撃隊を出している。
「撤退」とは、作戦中止して帰投することじゃ
なかったのかな >>976 そうですよね。
そもそも、この状況で撤退の選択肢は無い。
軍人ならば、そういう発想にならないでしょう。 >>983
ニミッツ「状況が不利なら撤退したまえ。ミッドウェイは後から取り返せばいい。」
「フリート・イン・ビーイング」
冷静に判断して引くべきは引くのが真の軍人だろう。
スプルーアンスの残存航空兵力もSBDの2個飛行隊に減少してるし。 飛龍攻撃時にスプルーアンスの手元にあったのは、ギャラハーのVS-6と、ヨークタウンか退避したシャムウェイのVB-3の残余。
で、フレッチャーが放ったヨークタウンのVS-5が索敵中。これは機能的にも航空偵察はプロ。
索敵を追加するならギャラハーの部隊を注ぎ込むしかないが、そうなると飛行隊単位の組織的な打撃力が無くなってしまう。
史実のスプルーアンスの運用は至って普通だと思いますが。 悲痛でもあるが、この当時の飛行隊は日米ともかっこええわ。
日本人としては、この海戦で村田重治が飛べなかったのは無念の限りだが、その責任は南雲よりも五十六に見る。
村田重治を、陸用爆弾つけた97艦攻で敵空母向けて飛ばすのか?
美しくないやろ。それは。
何が「直ちに攻撃隊の発進の要あり」かと。人殺しが。
雷撃隊の手記見ても、魚雷でなくて爆装で敵艦に飛ぶのには心理的抵抗を感じているよ。犬死にだと。
雷装を追求するのは普通やろうね。 南太平洋海戦で村田重治が戦死した後、村田重治の生家を弔問したのは南雲中将。
当たり前といえば当たり前かもしれんが、良くも悪くも42年に戦争してたのは南雲機動部隊で、統率したのは南雲中将だと思いますよ。 このエピソードいいわ。
「真珠湾攻撃時には思いのほか海が荒れ、草鹿と源田は雷撃隊の発艦を危ぶんで爆撃隊のみの発進を決定しかけた。
すると雷撃機搭乗員が空母「赤城」艦橋に押し寄せて猛烈に抗議、
南雲は「お前たち、このローリングでも魚雷をかかえたまま、みごと発艦できるか」と隊員たちに聞き「やれます!」との返事に対して了承、
草鹿参謀長に「参謀長、いいではないか、出してやろう」と言った。」 真珠湾攻撃のとき南雲機動部隊ではZ旗ではなく、DG旗(意味は同じ)を使ったという。
Zが魚雷戦関連の単語と重複するの避けたいうことです。
良くも悪くも水雷屋。
南雲派はDG旗で。 >>984 それは間違ってないんですけど、
>ニミッツ「状況が不利なら撤退したまえ
仮にニミッツからの命令を忠実に実行した結果だったとしても、
友軍の空母を見捨てて、自分だけ逃げ帰ったとなると、
スプルーアンスの「船乗り」としての生命は終わっちゃうんですよね。
おそらく水兵たちは、誰もついてこないだろうし、
タワーズら航空屋からは非難の嵐で、
二度と海上指揮官として、前線には出られないんじゃないかな。 >>985 おや、ホーネットのリング隊はどうしたっけ
>>986 南雲長官は機動部隊指揮官なので、
全責任を負わねばなりません。
陸用装備でも発進可能ならば、攻撃する選択肢もあるはず >>987 おお、そんなことがあったのか。
>村田重治の生家を弔問したのは南雲中将
『波まくらいくたびぞ』でも、南雲長官の一番の理解者として
描かれていますね。>村田少佐
>>988 さすがは南雲長官、
部下の心を、がっしりわしづかみ。
>989 DG旗揚ゲ ぱたぱた〜 >>992
撤退という言葉が気に食わないのなら「転進」と言い換えればいいじゃんかw
スプー様も飛竜だって転進してたことは認めるんでしょ? >>990
ヨークタウンは修理しながらの被害担当艦なんだし、
置いてけぼりにされるのは仕方がない
それを守ろうとして無理に矢面に立って、日本軍に戦果をあげられてしまたっら、
それこそ非難の嵐でアメリカ軍からさえもマヌケ扱いされるぞ
むしろ逆に歴史家や研究者たちからはスプー様の撤退行為は
よくぞ決断したと称賛されているんですけど
非難している人って誰ですか? >>984
君は真珠湾の南雲、第一次ソロモン海戦の三川、レイテ沖海戦の栗田に対する最高の理解者だな。 >>986
連合艦隊からは第二次攻撃隊(村田・江草)は対艦攻撃装備(雷装)維持のまま。
何が五十六のせいなのか。
(陸用爆弾で即時出撃の意見具申は二航戦の山口)
オトコのロマンもええが、己に酔うのも程々にな。 >>993
転進=「進路を転じる」てか?
今まではその意味での撤退なのか?
スレ主が何度も書いているように、風向きは基本的に東から西に吹いている。
当時の空母は発着艦の際に必ず向かい風になるように転進するので、航跡図上では逃げているようにも見えるものなのだが。 >>994
ヨークタウンが被害担当艦なんて既定路線が資料にあるのなら教えてくれ。
結果論、印象論的な二次資料はナシで頼むわ。
海戦の帰趨は戦場に最後まで居座れた方の勝ちだから、スプルーアンスがその決勝点の敵空母完全撃破(飛龍撃破)まで居座ったのは海軍提督として当然。
主力空母四隻を失った日本海軍を退けた(=撤退せざるを得ない状態に追い込んだ)。
戦場を支配できた結果、ヨークタウンも何とか持ち帰ろうとした。
(が潜水艦に撃沈されたのは運が悪かった) >>998
鳳翔の偵察機に見つかったのが運の尽き。 スプルーアンスにも本来6隻の南雲機動部隊が(五十六の愚策で)「4隻」という事実は知りようがない。
アメリカは隼鷹の存在も知っていたし。
残存機数に見あったリスクしか犯しませんよ。ニミッツにそう訓令を受けているし。 このスレッドは1000を超えました。
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