>>791
平賀の影響を受けたとされる史実の設計チームの初期案でも、軍令部要求に忠実な初期の
A140原案やAシリーズは速力30〜31ノットなんだよ。

主砲前部集中デザインでも26〜28ノット案も存在し、艦型最小で24・5ノットまで妥協したK案でも
前部集中だった。

諸説あるものの、新型戦艦の初期構想では第二艦隊に配備して空母や巡洋艦と共に行動できる
高速が求められたが、金剛型の改装でその必要性が薄れた事もあって、第一艦隊に配備する
事となり、高速の優先度も23〜25ノットと予測される米新戦艦より速ければいい程度になったようだ。
こういう見方も存在するんだよ。

他には艦型の制限という問題もあるし、大和の詳細設計主任、牧野茂は、もし前部集中配置にしたら
主砲の大重量が集中することで、構造上の新たな弱点を生んだろうという見解を「日米戦艦比較論」
で書いている。