「エンゲル係数」ウィキペディア書き換え合戦 首相答弁直後に...
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国会でエンゲル係数をめぐる議論が行われた直後、ウィキペディア(日本語版)の「エンゲル係数」の内容が、あるユーザーによって書き換えられたことが注目を集めている。
編集後の文章が政府側の主張を擁護するような内容だったため、批判派は「政権の主張によって事典の内容まで書き換えられるのか」などと紛糾、
中には政府による「工作」「陰謀」を唱える人も。2018年2月2日午後の時点で、件の項目は編集できない状態となっている。

■エンゲル係数の上昇をどう捉える?

発端は、1月31日の参院予算委での質疑だ。
民進党の小川敏夫・元法相は、各種の指標を挙げて「アベノミクスによって国民生活は苦しくなった」と主張、特にエンゲル係数の上昇を指摘し、政権批判を展開した。
「エンゲル係数」についてウィキペディア(日本語版)で調べると、以下のようにある。
“「エンゲル係数とは、家計の消費支出に占める飲食費の割合(パーセント単位)のこと。(中略)一般に、エンゲル係数の値が高いほど生活水準は低いとされる。
これは、食費(食糧・水など)は生命維持の関係から(嗜好品に比べて)極端な節約が困難とされるためであり、これをエンゲルの法則という」

総務省の統計によれば、エンゲル係数は2005年まで低落傾向が続いたものの、以後はゆるやかに上昇、特に2010年代半ばからはそのペースが速まり、
2016年には25.8%(前年比0.8ポイント増、2人以上の世帯)と、1987年以来の高い数字を記録した。

小川氏はグラフを示しながら、「エンゲル係数はアベノミクスが始まってから上がっている」として、
“「安倍総理、これは厳然たる事実ですよ。国の行った調査でエンゲル係数が上がっている、国民の生活は苦しくなっている。それがアベノミクスの実質じゃないですか」
などと質した。対して安倍首相は、エンゲル係数の上昇自体は「ファクト」だと認めつつ、その原因には「物価変動のほか、食生活や生活スタイルの変化が含まれている」と反論する。
野田聖子・総務相も、高齢化や共働きの増加など、やはり「豊かさ」以外の要素がエンゲル係数の上昇に関わっているとの認識を示した。


同志マルクスの保護者さん、どうなのよ?