TRAPPIST-1の惑星に地球に似た大気や大量の水が存在か

 赤色矮星「TRAPPIST-1」を周回する7個の系外惑星に関する新たな研究成果が相次いで発表された。
内側の5惑星は二酸化炭素などからなる薄い大気を持つ可能性が示唆されたほか、一部の惑星には地球の250倍もの水が存在するかもしれないという結果が得られている。
 最も内側の惑星「b」は岩石質の核を持ち、地球よりもはるかに厚い大気に覆われているようだ。
「c」の内部も岩石質だが、bに比べると大気は薄いとみられている。
「d」は質量が地球の3割ほどしかなく、7つの惑星の中で最も軽い。
大量の大気や海や氷の層が存在するかどうかははっきりしていないが、密度が地球の0.62倍と小さいことから、そのような揮発性物質で覆われていても不思議ではない。
 「e」は大きさや密度、中心星から受ける放射量などの点で地球に最も似ている。
7つの中で唯一、地球よりもわずかに密度が高いことが研究者の注目を集めており、中心に地球の核よりも密度の大きな鉄の核の存在が示唆されている。
cと同じくeにも、厚い大気や海、氷の層は存在しないかもしれない。eが他の6つの惑星に比べて岩石の割合がはるかに多い理由は謎だ。
 「f, g, h」は中心星からかなり遠いため、水は氷となって表面を覆っている可能性がある。
もしこれらの惑星上に薄い大気があるとしても、地球大気に存在する二酸化炭素のような重い分子は存在しないだろう。

http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9709_trappist1

https://cdn.eso.org/images/screen/eso1805g.jpg

eが一番地球っぽいのかなるほど