>>353
>石狩湾海戦なら眼下に「大和」を目撃した守とか、第2次日本海海戦なら傷つきながら呉に帰ってきた「やまと」を迎える進とか、
>あっても良かったところ。

あるいは日本がポツダム宣言を受諾したその日に艦長を失い少なからぬ損傷を負いながらも、呉への帰投を果たした大和。
既に今後数日以内にやってくる米軍に武装解除の上投降せよとの命令を受けており、負傷者で埋め尽くされた艦内は
怒りと安堵と不安と誇りがないまぜになった形容しがたい空気に満ちていた。

ようやく接岸した大和を出迎える人々は既に敗戦を迎えていた故にさほど多くなかったものの、帝国海軍最後の戦いで
裏切り続けてきた国民の期待を僅かでも取り戻せた彼らの表情は決して暗いものばかりでは無かった。

戦死した黛艦長の代理として大和の指揮を執った副長を堀井技師とその子供らが出迎える。
守「父ちゃんが死んだなんて嘘だよね? こうして大和は帰ってきたんだ! 父ちゃんも乗っているよね!」
副長&堀井「・・・・」

既に父の戦死を聞かされていた守であったが、まだ幼過ぎてその事を受け入れられず、呉から出撃を見送った大和に
父が乗っていたとばかり思っていたのでそう言わざるを得なかった守であった。


・・ 暮に帰投した大和を堀井一家が出迎えていればこういうやり取りがあったかも知れないけど、もっといい文章が
書けるようになりたいです(苦笑)