〇スクラムジェットエンジンの研究
・超音速(ラムジェット)〜極超音速(スクラムジェット)で作動可能なデュアルモードスクラムジェットエンジン
・ミサイルは上層用と下層用の迎撃システムのギャップを極超音速で巡航し軌道変更することで迎撃網を突破
・燃料はジェット燃料を使用
・以下のような課題がある
 エンジン内部での空気の滞留時間が短く上手く燃料を燃やすのが難しい
 ジェット燃料は液体水素より燃えにくい
 空気抵抗と釣り合うだけの十分な推力が必要
 1つのエンジンでラムジェットとスクラムジェットの2つのモードを実現しなきゃいけない
・↑のような課題については↓のような工夫で克服
 エンジン内部にキャビティを設けて滞留時間を延ばす
 燃料をエンジンの熱で余熱しておく
・実際の燃焼試験ではラムジェット/スクラムジェットの両方とも上手く燃えた
・推力についてはまだ実測できてないが、コンピュータシミュレーション等での解析では必要分は確保できている
・今年度から研究試作に着手
・装備化の時期、速度、巡航高度、射程については明かされず(ブースの担当者も現時点では明かせないとのこと)
・ブース担当者によるとスクラムジェットでのシースキミング巡航は難しいとのこと
 (空気抵抗に釣り合う推力が出ない、空力加熱に耐えられないなどの理由)

感触としては高速滑空弾のBlock2や極超音速誘導弾がHGVやHCMとして装備化されるのは令和10年代かな