MDBの要点は
1)武力戦化した場合のもの
2)諸兵科連合された少数部隊(大隊規模)の分割使用
3)大規模な電子戦、精密遠戦火力、直距離SAMで援護

ですが、これが意味するものは

空軍に頼る必要のない小規模部隊なので
1)武力戦以前に周辺地域で事前に警戒待機しても政治問題に成り難い
2)その為、武力戦化した場合、即座に目立たず介入可能(電子戦の大規模支援が有効)
3)小規模でも長距離SAMの援護下で陸上移動を確保し、大規模遠距離火力で小規模であっても敵部隊を圧倒する

グレーゾーン事態に対し、介入能力を大きく高めたとは言えますが
事前に阻止する事はできないのですね。

だからそこは【でぃぷろましー】の範囲!と公開されたコンセプトペーパーやFMでにも明記


せいぜいが「でぃぷろましー」時期であっても、緊張を拡大しない範囲の小部隊のぎりぎり国境付近への派遣で威嚇や抑止効果が期待できるので
それを「でぃぷろましー」の武器として利用できると言えば出来そうですが・・・

まあ、事態の決定的解決には程遠いですね。
基本的に受動、とてもj状況を主導できない。
(武力戦開始後は主導できますが、それまでは受動しか選択肢がない。その時点まで状況は悪化していく、その状況悪化の最大化が武力戦の表面化)
(その時点で政治的には半分負けてる事を意味すると思います)

これが、政治と軍事の壁が明確な西側と、もともと壁が曖昧かつ低いロシア(旧ソ連からの継承)との差
これが西側作戦術としての、東側作戦術に対し決定的な埋める事のできない不利を生んでいます。

(戦略次元-作戦次元-戦術次元 の有機的な連携において、戦略次元の考慮範囲が西側は少ないのです)