>>642-644
>>結果、逆襲の為に大量の戦車と直援の少数の歩兵でOK
>>(原理的にはWW2末期の本土決戦構想と何も変わらない)

日本では研究者が少ないと思うが、私は旧日本軍の台湾防衛作戦を少し調べたことがある、
概ね九州防衛作戦と大差ない、とにかく陸軍幹部たちが「攻撃しないと死ぬ病」を罹っていたので、攻撃して死ぬ作戦を選んだ

今更だけどアメリカ軍がペリリュー島、フィリピン、沖縄と硫黄島を攻略目標に選んだことは実に運が悪い。数少ない「攻撃しないと死ぬ病」を罹っていない陸軍幹部がそこに着任していた。
沖縄戦5月4日攻勢の惨敗を考えれば、アメリカ軍にとって台湾と九州を攻略する方がより楽勝できるかもしれない。

対ソ戦の想定について相手が違うなので、速攻逆襲作戦を取って敵を海に蹴り落とすことが間違いとはいえない。(しかしソ連歩兵の装備から見れば対戦車戦闘にかなり強い)
それでも単に時間稼ぎたいの場合、やはり野戦築城による縦深防御態勢を取って、高地戦と市街戦を敵に強要する作戦が有効だと思う。

まあ、攻勢機動戦の流行と政治的な問題もあるので、やはり台湾においても速攻逆襲作戦を推進する勢力が基本的に強い。

しかし、仮に速攻逆襲作戦を取っても、機械化歩兵の数不足が致命傷になりやすい。
相手が戦力分散を狙って何らかゲリラコマンド部隊による陽動作戦を実行する可能性が極めて高い。
そして、そもそも橋頭堡周りで激戦になりやすい。
上陸側がまともな対戦車兵器を持っていない古寧頭戦役の終盤さえ退路を失った共産党が市街地に篭り激しく抵抗したため、その掃討戦によって一帯が血の海になったと伝われている。
最近のマラウィの戦いを見てもやはり市街地に篭る敵歩兵を掃討するために、機械化歩兵を大量投入することは避けられない。