エルドアンの考えてることはなんとなくわかるな。
PKKを駆逐するためとか、難民を助けるためとか言ってるが、
実際のところはそれにとどまらない。
イスラムの兄弟たちの盟主になろうとしてる。

アフリカに経済支援する時も、兄弟、同胞という風に盛んに強調したり、
それはシリアのイスラムスンニに対してもそうだよね。
それはミャンマーのロヒンギャ族に対してもそうだ。

こういう考えは単に、困ってる人の援助ということじゃなくて、
自分が盟主になりたいという欲求の現れに見えるね。
イスラム諸国の盟主になる、能力と力があると錯覚してる。

それゆえ、周辺諸国といろいろと摩擦を生じる。
イスラム主義に傾倒して排他的になっているからだ。
そしてそこに救世主気取りが加われば、
覇権主義的になるよね。

こういうやつが危険なのは、行き詰った時。
大言壮語して自信満々だったのが、何もできませんでした、ということになるのは
到底認めることは出来ない。
だから、思わぬ強硬手段に突然でたりなんかする。
タルリファトやマンビジでそれをやったら、トルコとエルドアンは終わり。
とてつもなく不幸なことになるよ。
もしもマンビジやタルリファトが取れなくても、イスラムスンニの反政府勢力から
突き上げを食らうことになる。
そうやって徐々にトルコの信用は失墜して、シリアで体力を失っていくことになる。