>>846
なのでライフル弾などでは運動エネルギーをいかに体内の大きな穴に変えるかが問題になり
命中後破砕してたくさん穴を開ける、タンブリング(でんぐり返し)して大きな穴にする、などの工夫がされていますが
なかなかその通りにならない、なっても大口径弾と比べるとやはり劣る、のが現状です

まして拳銃弾レベルでは上記のような方法では体幹部まで弾丸(弾片)が到達しなくなるため
ますます軽量高速弾は不利となります

結果、9mmパラでは口径が小さすぎる、.45では反動が大きすぎるため、FBIではピストルの殺傷力を
定量的に検討した結果、.40 S&W(10mm)を採用したわけです。ただ、その後9mm弾薬も改良された、
女性でも扱いやすい、価格も安い、などの理由からFBIは9mmに戻ってきているようです。
とはいえ、未だに.45信者もおり、FBIの9mm回帰は妥協の産物という見方も強いようです。

またFBIはホローポイントを使っており、FMJの軍用ピストルではますます9mm不利となりそうですが
軍用拳銃は実際の殺傷力より撃つこと、撃ちやすいことに意義があるため、弾数が多い9mm有利という面もあります。