第一次大戦後から1929年の世界恐慌まで各国はどんな状況だったか?

日本は戦後不況と関東大震災の痛手から抜け出せずこの期間長期デフレの不況となっている。
原資が無いので金本位制への復帰が出来ず、対ドルレートで円安。
生糸価格は暴落していた為輸出は伸びず、デフレ不況から抜け出せず金融恐慌を起こしてしまう。
借金しようと売り出した債権は短期高利にもかかわらず額面50%引きでもなかなか買い手がつかない。

イギリスは1925年に金本位制に復帰するが、交換比率を戦前と同じとした為、
対ドルレートでポンド高になってしまい輸出が低迷、こちらもデフレ不況に陥る。
債権市場では償還無期限、無利子の物が、日本を尻目に額面70%割引で売れている、まだまだ信用が違う。

アメリカは戦後すぐに金本位制に復帰、ご存知の通り空前の金余り、インフレは進行せず、GNPは年5%で成長、
国民所得は30%の伸び、大量生産大量消費の社会へと進んでいく。
1908年に登場したT型フォードが1927年には総販売台数が1500万台に達している。

こんな時に建艦競争していたらどうなるかは誰でもわかること。