「日本の空軍力はアジア最強」はもはや幻想か 海外誌が日中の戦闘機性能を比較

2月19日付の米外交誌ナショナル・インタレストは、航空自衛隊の戦力を詳細に分析。
米国製のF-15Cの世界唯一のライセンス生産版で、三菱重工が国内生産している。
まだ世界トップクラスの性能を誇るものの、基本設計は1970年代のものだ。そして、
その約半数はレーダーやミサイル追尾システムを中心に近代化改修されているもの
の、残り半数の100機ほどに搭載された電子機器はフロッピーディスクを使った
1980年代レベルのままで、「初代ファミコン並み」だと揶揄する声もあるほどだ。

現代の中国機のベースになっているのは、1990年代末にロシアから購入したSu-27
及びSu-30戦闘機だ。特にSu-30はF-15Jと互角かそれ以上と見られ、中国はこれを
ベースに国産のJ-11を300機以上生産。ディプロマットは、これにより日本は
「技術的にも数の上でも劣勢になった」としている。さらに中国は、2014年に世界最先端
に近い「第4世代++」のSu-35と、それを上回る第5世代の国産J-20を導入。

航空自衛隊が新たに採用したF-35Aについては、最新鋭の第5世代に分類されるが、
空対空戦闘だけでなく対地攻撃能力なども考慮した多目的戦闘機であるため、空対空
戦闘ではそれに特化したJ-11・J-20にはやはり苦戦するとしている。

アメリカが最新鋭の純戦闘機F-22ラプターを日本に供与しなかったことが、中国が
戦闘機の性能面で優位に立った決定的な要素になったと、2009年の時点で指摘し
ている

https://newsphere.jp/world-report/20180309-2/2/