世界最大の防衛演習からわかるサイバー脅威の実態

1月には、安倍晋三首相がエストニアを訪れている。
そこで安倍首相は、日本がNATO(北大西洋条約機構)のCCDCOE
(サイバー防衛協力研究機関)に参加すると表明。
2017年に参加要請をしていたのが、正式に承認された形だ。

エストニアは現在、世界で最もデジタル化が進んだ国の1つとして知られている。
デジタル化・ネットワーク化が進んで依存度が高まるにつれ、サイバー攻撃の
脅威は高まり、被害も甚大になる。
事実、エストニアは2007年4月、サイバーセキュリティ史に残る大規模攻撃に
見舞われている。ロシアによる大規模なサイバー攻撃だ。

この攻撃を機に、エストニアも加盟する軍事同盟のNATOが、エストニアのタ
リンにCCDCOEを設置。
欧州諸国のサイバーセキュリティ政策の中心地という地位を確立している。
2018年は世界から過去最大規模の軍関係者やサイバー専門家たちが集結した。

演習から見えるのは、欧米諸国がインフラを狙ったサイバー攻撃が
いつ起きてもおかしくないと警戒していることだ。
電力網への攻撃、水道施設への攻撃
重要な情報インフラや銀行システム、交通制御システム、港、空港は、
最も危険なサイバー攻撃の標的と言えます。

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離陸できない状態にすることも可能です
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53134