朝日新聞「日本の借金はGDP比230%。敗戦時と同じく国民の財産を奪う結末が来る」


平成経済、戦前に酷似 「第2の敗戦」避けるために

(3)財政危機
 平成経済はバブルの頂点からの転落の歴史だった。
巨大な不良債権の処理に追われ、大震災や金融危機にもたびたび襲われた。
人口減少と超高齢化が本格的に始まった時代でもある。

そこで国家を運営するのに政府は国債という名の借金に頼った。
足もとの日本経済は一息ついたかのようにも見えるが、借金を重ねるかじ取りは続いている。

いま、財政は敗戦時並みのひどさだ。
国の経済力を示す国内総生産(GDP)に対する借金比率がはっきりそう物語る。
100%超なら財政不安とみなされる比率は敗戦時が200%超。
今は230%である。

戦後、国民生活は困窮した。
敗戦による国土荒廃と経済の混乱のせいだけではない。
戦前・戦中に軍事費をまかなうため、借金(国債発行)を重ねた末の、財政破綻(はたん)の結果でもあった。

https://www.asahi.com/articles/ASL4L63JTL4LULZU00L.html