F-3における構成要素の開発が順調すぎるとの意見があるが
20数年前からの情報をさかのぼると順調に行くだけの伏線があった

前にも書いたが現在のX-2実証機にあたる先進技術実証機計画は1991年の春頃には存在した
特にエンジン開発は実証機用の5t級エンジンを開発し次に10t級エンジンを開発する計画だった
同時にレーダーなんかも次期戦闘機を目指して開発され実証機に搭載しようなんて計画もあった
90年代前半はとにかく実証機を作ってしまえという感じのノリで進められていた

それが90年代後半に入ると実証機を制作することを急ぐよりも各構成要素の研究を熟成させる方針に転換されたと記事が出ていた
実証機やエンジンは実際の戦闘機開発計画のタイミングに合わせて開発していく方針に転換されたようだ
とにかく10t級エンジンを開発じゃなくて空自が欲している戦闘機に合った推力の戦闘機用エンジン開発に変更された
その当時は研究開発が停滞・遅延してるような印象を受けたが実際には技術が熟成されてより現実的な研究開発になっていた
その他の構成要素に関しても同じことだろう

軍ヲタの中で日本に戦闘機開発なんて無理という意見が多くなったのは
この熟成期間の意味が理解できなかったからなのだろう
先進技術実証機計画なんて20年近くも計画だけで実現しなかったから無理もないが
現実には水面下で着々と準備が進められて技術の熟成も進んでいた

これだけ長年練りに練った計画と技術を基にF-3を日本主導で開発するのが
最も税金を無駄にしない費用に対して効果がある防衛政策じゃないだろうか?