さて通報で駆け付けた警官が刃物を掴みに行く行為だが、実はかなり危ない。なぜなら既に犯行に使われていた場合、血や汗で滑ってしまうからだ。特にこの時期は半袖が多いので、余計に滑る。例の新幹線殺傷事件の時も、おそらく血で滑ったのではなかろうかー

もし私なら特殊警棒で犯人の手首を殴打、次に脛を打って転倒させてしまう。刃物を落とさなければ、すぐさま持ち手側の鎖骨を狙うのだ。鎖骨が折れたら腕はもう機能しない。一方運送会社の男性の行動だが、もし襟を掴めない場合は腰のベルトを掴み腎臓を一撃したい。

軍隊では後方から打撃を加える場合、脊髄や延髄、腎臓を狙う。まあ警察官の場合は任務上無理なので、やはりどうしても危険にさらされてしまうのかー。現場の警官には頭の下がる思いだ。女性警官も男性警官の「うて!」の声に対し、すぐに手錠を掛けるべきであった。

今回特筆すべきは、周辺の住民も協力した点だろう。別の男性も棒を持ち駆け付けている。さて後方から助っ人に入る場合だが、実は首を絞めに行くのも危ない。刃物の攻撃距離に入るからだ。海兵隊員ならすぐに頸椎を折るが、これも訓練していないと中々難しいだろう。

気になるのは、この運送会社の男性社員に対して今後どんな判断が下されるかだ。場合によっては、今後の日本人の緊急事態における判断や行動にも大きな影響を及ぼすに違いない。遠巻きに見る方が無難なのか、助っ人に入ると損をするのか、今後の動向に注目したいー