精液と愛液を燃料にするホルスタインめいたロケットができたと聞いて飛んできたわ

いやね、ソ連崩壊時にNK-33ってN-1のケロシンメインエンジンを買い付ける計画
(GX初期案)だったんだがロケットダイン(ATK)に邪魔されて全部持っていかれたの。
米国はRD-170の設計資料をライセンスしてもらって実際に数基作って
ロシアやウクライナに発注してアトラスロケットに取り付けて使ってるけど、
日本の場合文部科学省予算の縛りがあったので、「ケロシンには新規性がない」で
今まで作れなかったのね。あと、石油を使うのは国情的にもったいなかったという理由もあるし
ワークシェアリング的に日産から分離したIHIAeに固体SRBを作らせ、軍事転用のそしりを受けないように
CFRPの樹脂をATKから輸入することにした。

H3のSRBはイプシロンほかへの転用も考えられているのでM-Vのレシピで作られている。
火薬類取締法の問題でつめるのは種子島でやってるけど、ここを事前に何とかできれば
さらにお値段が安くできる。M-Vは燃焼制御の問題で工場で詰めて半分に割って現場で接合していた。

H3の最低構成は偵察衛星やNEXTERバスの衛星に最適化されている。官需の半分はこれなので
効率は多少犠牲にしてスカートに配管を通す二段燃料サイクルをやめて、Falcon9方式も
SRB2構成も補助ロケットなしも選択できるようにした。