夕刊フジ gffree
日向灘でのマグニチュード(M)6・3の地震につい
て、自然災害に詳しい立命館大学環太平洋文明研究セ
ンター教授の高橋学氏は「北は東京湾、千葉、茨城か
ら、南はフィリピンまで影響するプレートの動きによ
って、地震や火山の爆発が最近起きている。今回の地
震もその一部かもしれない」とみる。

 1月以降、静岡県の遠州灘や神奈川県の相模湾、和
歌山県の紀伊水道、そして日向灘など南海トラフ周辺
で小規模な地震が相次いでいるほか、和歌山県南部や
徳島県北部、内陸でも震源の深い地震など、「人体に
感じなくとも、大地震の前段階の地震は今年に入って
頻繁に起きている」と高橋氏は指摘する。

 「近畿地方で内陸直下型地震は絶対に起こる」と強
調するのは関西大学社会安全学部特別任命教授の河田
惠昭(よしあき)氏だ。

 前回、南海トラフで起きた大地震は1944年の昭
和東南海地震と46年の南海地震だが、これらは内陸
直下型地震と法則性があるという。