南海トラフ地震の予兆か!? 日向灘、箱根、京都
相次ぐ揺れ…専門家「各地のプレートが限界」
5/23(木) 16:56配信 夕刊フジ
 神奈川県・箱根山の火山活動、京都府での震度3の
地震、宮崎県日向灘の震度5弱の地震などが今月に入
って相次いでいる。遠く離れた場所で起きた別々の現
象のようにみえるが、専門家は、いずれも近い将来想
定される南海トラフ巨大地震への予兆だと指摘する。

 気象庁によると、21日に京都府八幡市で震度3を
記録した地震の震源地は大阪府北部で、震源の深さは
約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)3・
6と推定される。

 「18年の大阪府北部地震の余震とみることができ
る。これ自体は珍しい地震ではないが、京都は大きな
地震が来る可能性がある」と警鐘を鳴らすのは、立命
館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏だ。

 「京都は、豊臣秀吉が大阪城へ移るきっかけとなっ
たとされる1596年の慶長伏見地震以来、大きな地
震が来ていない。発生すれば、木造家屋の延焼の恐れ
があるほか、祇園や先斗町、木屋町など外国人観光客
の多い歓楽街は道幅も狭いため、避難しにくくなる事
態も考えられる」と指摘する。

 このところ、列島各地で地震や火山などの活動が顕
著だ。今月10日には、宮崎県の日向灘で震度5弱の
地震が発生した。神奈川県の箱根山では19日、火山
活動が高まっているとして、噴火警戒レベルを1から
2に引き上げた。