>>398の続き
さて「米海軍航空部隊一般暗号(日本側呼称:AN103)」は、
航空機と基地間や母艦間の交信みならず、
航空機や航空隊の“航空基地から航空基地”の
飛行移動(フェリー)についても、
基地間相互の発進電・到着電に使用されていました。
(本来、航空基地間の発進電・到着電には強度の弱い航空暗号ではなく、
作戦暗号の使用か専用暗号を別に準備すべきかと思います。)

これにより日本側は多数の通信資料を入手でき、
使用頻度の高い「発(depart)」と「着(arrive)」の推測と、
方位測定を併用して交信局の呼出符号の特定は比較的容易でした。
(太平洋戦域は“島”が基地の単位となる場合が多く、航空基地と交信局は概ね一致する。)